概要
姿は黒い肌に白い服を着た老人で、髪の毛の代わりに亜麻や麦わら等の草が生えている。
その大きさは麦の成長と比例し、収穫直前まで育ち続け、収穫後は切株サイズまで縮むといわれる。
他の伝承では肉体が土砂で構成されており、自在に変化するや、左右で目の色が違うともされている。
名前はそのまま「畑の精霊」を意味し、農作業をさぼる農夫や作物を踏み散らかす酔っ払いが大嫌いで、見つけるとたちまち絞め殺してしまう。または殺さないまでも、病気にして苦しめるのだと言う。
更によそ者も嫌いで、旅人が畑の中で道に迷ったり遭難するのは、この精霊の仕業だとされた。
スラヴ民族はこの畑の守護者に感謝し、若い雄鶏や卵2個を畑の端に置き、作物もすべては刈り取らず一部を残したと言う。