概要(以下ネタバレ注意)
メダロットSのストーリー第1部23章に登場するボスで、同アプリのストーリー第1部ではラスボスとして立ちはだかる、本作オリジナルのメダロット。
WEA型である点から分かる通り、ビーストマスターなどと同類で、型番であるWEA04はメダロット8に登場したデスプロビデンスに続く。
全てのパーツに「デス」を冠することからゴッドエンペラーがモチーフとも考えられるが、下記のパーツ構成やロボトル時の僚機から、ビーストマスターが元と考える方が有力だろう。
全身に強力な射撃型重量パーツを備え、それを強力な多脚型パーツで支えるというWEA型特有の機体構成は本機にも受け継がれている。
従来のWEA型とは異なり、全身をほぼ黒一色でカラーリングされている。脚部関節には暗い紫を、上半身には黄色いカラーがアクセントで使われており、それまでのWEA型とは違った印象を受ける。両腕は左右2本、合計4本の腕がある。
機体概要
パーツ部位 | パーツ名称 | 性能・タイプ |
---|---|---|
頭部パーツ | デスブレイン | ハイパービーム |
右腕パーツ | デスグラビティ | プレス |
左腕パーツ | デスガン | デストロイ |
脚部パーツ | デスピード | 多脚 |
本作のビーストマスターは頭部がプレス、左腕がハイパービームとなっていることから、性能面ではあちらに近い。
メダロットSでの活躍
地下遺跡で発見された特殊なメダル「Sメダル」(ロボトル画面のステータス上ではソウルメダルと表記)用にある博士(リンク先ネタバレ注意)が開発した。
Sメダルは、ロボトルで発生したエネルギーを吸収することで力を増していくため、ある博士はメダリンピックを開催することでSメダルにエネルギーを吸収させ、世界征服を企てたのだった。
だが、作中ではロボロボ団によるメダリンピックの妨害により大隅アラセらがロボロボ団を追跡する展開になったため、最大限までエネルギーを吸収することなく博士とロボトルすることになる。
だが、同じく地下遺跡で発見されたゼロメダル用に開発されたクロスメサイアに敗北し、博士は洞窟内に仕掛けた爆弾を起動。
一度は爆発から逃げた大隅アラセと輝夜ヒサキだったが、博士を救出するため再度洞窟内に戻ることに。
だが、パラレルデウスは爆破の衝撃でエラーが発生し暴走、出口を破壊される。
博士の命令を聞かず暴走を続けるパラレルデウスを前に、アラセとクロスは再度ロボトルを行い、ついに機能停止させたのだった。
ロボトルは某神帝よろしく2回行われる。だが、1戦目に勝利すればストーリーは進むため、2戦目で負けても2戦目からリトライできる。
難易度ノーマルの1戦目はブラックメイル2体、2戦目はビーストマスター2体が僚機として登場。
最初に目を引くのは規格外の装甲値。特に脚部は5000を超えており、生半可な攻撃では何度も防御され、強力無比な各部パーツの破壊をより困難なものにする。
メダルレベルも非常に高いため、多脚型と言えど動きは非常に俊敏。舐めてかかると先制され簡単に機能停止に追い込まれる。
貫通持ちのハイパービームに、Hvパーツ殺しのプレス、単純に高威力のデストロイを揃えるため、この機体単体でも初見殺しとしては十分。
また、僚機の2体も同様に強力で、パーツが破壊されることはなくとも一撃が非常に重い。
ただ、ビーストマスター2体になる2戦目はしゃげきガードで完封できる……と思いきや、これにも罠がある。本作のデストロイはガード系だろうが使用中のパーツであれば破壊する仕様のため、デストロイを対応したガードで受けると一撃でパーツが破壊されてしまう。さらに難易度が上がるごとにビーストマスターが一体ずつパラレルデウスに置き換えられるというおまけ付きでもある。
メダロットS一周年記念で満を持してプレイアブル実装。
ビーストマスター等と同様に期間限定のピックアップガチャでの実装となる。
性能はラスボス仕様だったものを、スキルをそのままにパラメータをプレイアブル用に調整した物となっている。合わせてストーリーに登場するものもCPU専用のものからプレイアブルのものに差し替えられ、パーツレベルとランク、メダルのレベルが差し替え前に近いものになるように調整された。
調整されたとはいえ強いところは十分強く、頭部と右腕に至ってはなんと威力そのまま。
脚部も全体的に性能が下げられたとはいえ、プレイアブルで見ればかなりの高性能。
脚部特性は相手のパーツを破壊するごとに自身の全パーツの威力が最大5回まで重ねがけでアップする「ブラッドステイン」。
他のWEA型にはない強みとして、パーツの性別がN(ニュートラル)なので男女どちらのティンペットでも使えるという特徴がある。
対策
と、ここまで書かれたが意外に弱点はハッキリしておりパラレルデウスは脚部を除いたパーツがHvなので、ヘヴィパーツに特攻を持つブレイク、プレスやブレイクハンマーに弱かったりする。また、Hvを3つ装備しているが故に脚部を破壊されると性能(特に充冷)がガタ落ちする。(コレは本作のWEA型全部に当てはまる弱点だったりする)
威力が足りない場合デスロック等で症状を与えるとクリティカルが入りやすい。
また、貫通を持つ高レベルのパーツやメダルがあるなら回避防御不能状態にしてからクリティカルを狙い速攻で沈めるという手もある。かつてはサンダーとフリーズを交互に撃ち込んでハメる方法も取れたが、こちらは2020年11月のバランス調整により仕様上不可能になってしまった。
由来考察
パラレルデウスの由来は「パラレルワールド」と「デウス」に分けられる。
前者は端的に言えば、メダロットSの世界観そのものを示すと思われる。
何の因果か歴代のメダロッターがメダロットSの世界に集まっている様を表現しているのだろう。
なお、僚機であるブラックメイルとビーストマスターは共に初代メダロットのラスボスと裏ボスを担当しており、以降の作品のラスボスは使用していない。
このことからメダロットSはメダロット2以降の機体は開発していない分岐の世界である可能性も考えられるが、作中の天領イッキはある博士を認識していることや前述の型番から、ゴッドエンペラーなどは単に使用していないだけで開発自体はされているため、この説はあり得ない。
キリスト教神学では父と子と霊の3つが唯一神という考え方(三位一体)があり、この内父はデウス、子はイエス・キリスト、霊は聖霊とされる。
父をパラレルデウスとするならば、子はクロスメサイア、霊は聖霊論に乗っとるならばメダル(正確にはソウルメダル)と当てはめることができる。
パラレルデウスは直訳すると平行世界の唯一神と言えるが、メダロットSは複数の作品のメダロッターが一堂に会し、フレンドポイントガチャなどで入手したメダロッターを各メダロットのパートナーとして扱えるため、まさに多作品のメダロッター達において共通のラスボス(唯一神)として存在する、粋の利いたネーミングと言えるだろう。