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ヒカルが地球にいたころ……

ひかるがちきゅうにいたころ

『ヒカルが地球にいたころ……』とは、野村美月によるファミ通文庫のライトノベルシリーズ。
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作品情報編集

著者野村美月
イラスト竹岡美穂
ジャンルミステリーラブコメ文学
出版社エンターブレイン
レーベルファミ通文庫
刊行期間2011年5月30日 - 2014年4月28日
単行本全10巻
刊行状況完結済み

概要編集

前作『“文学少女”シリーズ』同様実在する小説が題材となっている。題材は『源氏物語』であり、登場人物の名前に源氏物語の登場人物などの名前が使われている。また、裏設定として源氏物語以外にもう1つ題材があるとされている。


あらすじ編集

友達を欲しながらも高校デビューに失敗し、周囲から不良と誤解され避けられていた赤城是光は、ある日学園の女生徒たちの憧れの的である帝門ヒカルに声をかけられ顔見知りになる。大勢の女性と交際し、一見すると充実した学園生活を送っているかのようなヒカルもまた、実は同性の友達を欲していた。しかしヒカルは、是光と本格的な親交を築く前に突然の死を遂げてしまう。

ところがヒカルの葬式に顔を出した是光の元に、死んだはずのヒカルが幽霊となって現れ取り憑いてしまい、彼から現世に残した女性関係絡みの未練を解決して欲しいと懇願される。幽霊となったヒカルの姿や声を認識できるのは是光だけで、ヒカル本人にも他に成仏する方法が思い当たらない為、是光は強面で誤解されやすく人付き合いが苦手というハンデを抱えつつも、ヒカルと親交のあった女性たちと関わっていくことになる。


登場人物編集

※キャストはドラマCD版のもの。


主人公。平安学園に通う1年生。真面目で優しい性格をしているが、顔立ちが凶悪なせいで周囲から避けられ続けており、長い間友人を作れずにいた。目つきの悪さからタチの悪い連中に喧嘩を売られ続け、本人の意に反して周囲から凶悪な不良として認識されている。ヒカルの葬儀に出席した際にヒカルの幽霊に取り憑かれてしまう。後にヒカルとの間に友情が芽生える。

幼い頃に母親が蒸発し父親を亡くした後、父方の祖父と出戻りした叔母と共に暮らしている。祖父から書道を学んでおり、字が上手い。蒸発した母親の泣く姿がトラウマになっており、女性に泣かれるのが苦手。

モデルは惟光


  • 帝門ヒカル(CV:梶裕貴):メイン画像右

是光に取り憑く幽霊。平安学園に通う1年生で、名門である帝門家の妾腹の息子。女性に絶大な人気を誇る学園の王子様的存在だったが、謎の死を遂げる。幽霊となってからは、その姿や声を認識出来るのは是光のみである。女性への人気ぶりと本人の性格などから親しい男性はおらず、是光と同様に同性の友達がいない。女性と花が大好きであり、生前は複数の女性と同時に身体の関係を持つような付き合いをしてきた。

モデルは光源氏


1巻のメインヒロイン。ヒカルの婚約者で幼馴染。名門の令嬢。平安学園2年生で美術部所属。色白で真直ぐで美しい黒髪を持つ、小柄で華奢な美少女。ヒカルのことが好きだったが素直になれず、ヒカルの女癖の悪さを責めていた。

潔癖で人見知りするところがあり、突然現れたヒカルの友人を名乗る是光のことを胡散臭く思っていたが、是光の真摯な態度に少しずつ心を開くようになる。

モデルは葵の上


6巻のメインヒロイン。平安学園2年生で生徒会長。通称「朝の宮」。ヒカルの従姉で葵とも幼馴染。葵の保護者的存在。冷静沈着、才色兼備で大人達からの信頼が厚い。学園では教師以上の権力を持つ。ヒカルの代理人を名乗って葵に近づく是光を目触りな存在だと思っている。

モデルは朝顔の斎院


是光のクラスメイト。是光を恐れない珍しい存在。頼りがいのあるしっかり者として女子から慕われている。

周囲に内緒で「ぱ~ぷる姫」というハンドルネームでケータイ小説を執筆していたが、ふとしたことから是光にばれてしまう。それがきっかけで是光と親しくなり、相談に乗ったり手助けをしたりする。徐々に是光に好意を寄せるようになり、告白をしたが返事は貰っていない。告白後も是光の前ではなかなか素直になれず、日々悩んでいる。


  • 近江ひいな

報道部の1年生。小柄で巨乳。ヒカルの死の謎を追い、是光に接触を図る。頭条と何らかの関わりがある様子。


  • 奏井夕雨

2巻のメインヒロイン。儚げな雰囲気を持つ内気な美少女。平安学園の生徒で是光より1つ年上だが、イジメによる引きこもりで留年する。両親は離婚しており、古いアパートで1匹の猫と共に住んでいた。是光やヒカルと関わったことで外に出る勇気を持ち、猫のこるりを是光に託して海外居住している母親の元へ発つ。

モデルは夕顔


  • 頭条俊吾

平安学園3年生。帝門家の右腕的存在である頭条家の跡取り息子。親族である葵のことを実妹のように思い、可愛がっている。ヒカルのことは、女癖の悪さとある理由から嫌っている。我儘で煩い姉3人に囲まれて育った為、物静かな女性を好む。自分のせいでイジメを受け、引きこもってしまった夕雨のことを心配していた。是光とは夕雨の件である程度交友があり、是光の朴念仁ぶりから、恋愛面では安全な人物だと思っている。

モデルは頭の中将


  • 若木紫織子

3巻のメインヒロイン。9歳の小学四年生で美少女。ヒカルの心残りの一人。タレントだった母親が妻子ある男性との間に産んだ娘で、母親亡き後は善良な祖父と共に暮らしていた。

是光と知り合った後に祖父が病で急死した為、赤城家に引き取られる。

モデルは若紫


  • 右楯月夜子

4巻のメインヒロイン。左乙女家と並ぶ名門の令嬢で、紅の髪と女性らしい身体つきをした美少女。平安学園2年生で日舞界で注目されている。朗らかでさっぱりした性格をしており、ヒカルの愛人を自称する。

かつては自分の外見にコンプレックスを持ち、性格も内気だったが、ヒカルと出会い恋をしたことで気高く華やかな美少女へと変貌した。

モデルは朧月夜


  • 帝門一朱

帝門家の正妻の息子でヒカルの腹違いの兄。月夜子の元婚約者。表向きの顔は、激しい気性を持つ母親に逆らえない凡庸で頼りない青年。


  • みちる

是光のクラスメイト。眼鏡におさげの地味な少女で、友人である帆夏以外「級長」としか呼ばない。

級長としての責務なのか、時折脅えながら是光に話しかけてくる。


関連タグ編集

ライトノベル ファミ通文庫 “文学少女”シリーズ 源氏物語

野村美月 竹岡美穂

 夕顔 若紫 朧月夜 末摘花

朝顔 空蝉 花散里 六条 藤壺


外部リンク編集

FB Online

ヒカルが地球にいたころ……

ヒカルが地球にいたころ…… - Wikipedia


他の記事言語編集

When Hikaru Was Still on The Earth

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