末摘花
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すえつむはな
ベニバナの古名。あるいは源氏物語に登場する女性。
源氏物語第6巻の巻名で、光源氏と関係を持つ女性のうちのひとり。
常陸宮の娘で、容貌は醜いが、古風で実直な性格をもつ。美しい黒髪を持つ。
末摘花という名前も鼻(花)が赤いことからきている。
父が早くに亡くなっため、住んでいた屋敷が荒れ果てるほど困窮していた。
源氏も当初は彼女の容姿に驚くも、彼女の境遇に同情し援助をする。
その後、源氏は朧月夜の件などで須磨流しに遭う等して末摘花のことは忘れてしまう。
受領の妻になっていた叔母は末摘花を召使いにしようと九州行きに誘うが、末摘花は受け付けず、荒れた邸を守っていた。
源氏が都に戻っても彼には忘れられていたが、末摘花は源氏を信じて待ち続けていた。
そして花散里を訪ねようとしていた源氏が荒屋になった御殿を見つけ、一途に源氏を待っていた末摘花は彼と再会する。
末摘花の純真で一途な心根に感動した源氏は彼女を二条院に引き取り、彼女は源氏の妻の一人として平穏に過ごした。
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誰に需要があるのかわからない末摘花×大輔の命婦。百合です。昔の自分が関わった同人ゲーム、「夢の浮橋 ~新釈源氏物語~」を元にした短編です。なんて言うんでしょう。オリジナル? 自作パロ? それにしても、もうサークルも休止し配布もしてないゲームの百合とか本当誰得。 以前、Girls Love Festival 6で無料配布したコピー誌の転載です。これもイベント終わったらすぐ上げようと思って忘れていました。忘れすぎ。7,412文字pixiv小説作品- 『源氏物語』つれづれ
末摘花
「日本文学史上もっとも有名なブス」という不名誉な称号を持ち、搭載フックのインパクトが半端ない源氏ガール。末摘花とは源氏がこの姫君につけたあだ名で、彼女の鼻が赤いことをベニバナの「紅い花」にかけた駄洒落。日本人は昔からこの種の言葉遊びが好きで、とくに和歌などには古代より韻を踏むことが嗜みとして用いられます。 ちなみにPixiv百科事典にもあるように、江戸時代の俳諧川柳においては『末摘花=端が紅い』が下世話なネタの隠語となっており、うっかり『絵入末摘花』『俳風末摘花』などを古書店で読むとエラいしっぺ返しが来るのでご注意を。9,735文字pixiv小説作品