概要
日本ビクター(JVC)のトレードマークとして使われていた蓄音機に聞き入る犬の絵画の通称。
絵のタイトルは「His_Master's_Voice」、描かれている犬の名前は「ニッパー」。
ちなみに、元絵のタイトルから分かるように、本家イギリスではこの絵は元々レコード会社グラモフォンのトレードマークであり、現在ではその流れをくむEMIが商標としている。それに付随して源流を同じくするレコード販売店のHMVもこの絵をトレードマークとしており、"犬"は同社を指す隠語として主に洋楽やクラシック音楽ファンの間で機能している。
なお、アメリカではRCAが、日本ではビクターの後身企業・JVCケンウッドの関連音楽ソフトメーカーであるJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントが商標としている。
由来
(http://www.jvc-victor.co.jp/company/profile/nipper.htmlから転載。なお、該当サイトは現在リンクが切れてしまったので、こちらも参照)
◆ビクターマークの原画は、1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドによって画かれました。
フランシスの兄マーク・H・バラウドは「ニッパー」と呼ぶ非常に賢いフォックス・テリアをかわいがっていましたが、彼が世を去ったため、彼の息子とともにニッパーをひきとりフランシスが育てました。たまたま家にあった蓄音機で、かつて吹き込まれていた兄の声を聞かせたところ、ニッパーはラッパの前でけげんそうに耳を傾けて、なつかしい主人の声に聞き入っているようでした。
そのニッパーの姿に心を打たれたフランシスは早速筆をとって一枚の絵を描き上げました。その時の蓄音器は録音・再生ができるシリンダー式でしたが、その後円盤式に画き変えられました。そして、「His Master's Voice」とタイトルをつけたのです。
亡き主人の声を懐かしそうに聞いているニッパーの可憐な姿は、円盤式蓄音器の発明者ベルリナーを感動させ、彼はこの名画をそのまま商標として1900年に登録しました。
関連イラスト
犬に限らず、キャラが蓄音機の隣で音楽を聴いていれば人間でもタグが付く。
あれ・・・犬・・・?
表記揺れ
pixivでは「ビクター犬」タグが一番多く使われているようだが、
絵のタイトルである「His_Master's_Voice」、
さらに女性用の「Her_Master's_Voice」というタグも使われている。
その上、「ビクター」や「HMV」、「ニッパー」タグにも同様のイラストが散在している。
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