注意書き
イラストとしては「ファイ」だけが多いが、他のタグとの混同を避けるために彼女の作品にはこのタグを推奨。
概要
CV:嶋村侑(スカイウォードソード) / 藤村歩(ゼルダ無双)
リンクの武器である「女神の剣」に宿る剣の精霊。リンクを「マスター」と呼ぶ。
作中においては終始リンクをナビゲートを行い、敵の解析なども行う。台詞を話す際は、エフェクトがかかった声で架空言語らしき言葉を発している。また、ありとあらゆる事象について解説するという役割から、その台詞量は全キャラ中最も多い。
外見はマスターソードを擬人化したような姿をしており、随所にマスターソードを思わせる意匠が取り入れられている。青い体色にスレンダーな体型が特徴。
書籍「ハイラル・ヒストリア」によれば外見モデルは「風のタクト」に登場した妖精の女王。
また、「80年代アニメに出てきそうな、主人公のそばにいる秘書風女性」という設定がある。
女性的な容姿や、シーカーストーンのヒントの題で彼女と表記されているが、精霊ということもあって正確な性別は不明。
どんな時も冷静で無機質な話し方である。人物を説明するときは「温厚純愛」など四字熟語で表すのが特徴。
また、「このフンに当たると糞害(ふんがい)に憤慨(ふんがい)する確率100%」とダジャレを放つ一面も。
成熟した見た目とは裏腹に、剣の精霊としては子供。
後の作品への影響
ブレスオブザワイルドでは
物語本編にはファイとしての姿は一切登場しないが、彼女の存在を匂わせる描写がいくつか存在している。
一つは、タモ沼付近で思い出すことのできるウツシエの記憶。
ゼルダとリンクはガノンに操られた無数のガーディアンに追い詰められ、絶体絶命の窮地に立たされるが、その瞬間にゼルダの封印の力が覚醒。覚醒したゼルダは迫りくるガーディアンを封印の力で退けるものの、それまでの戦いで深手を負っていたリンクはそのまま力尽きてしまう。
嘆き悲しむゼルダであったがその時、マスターソードは青白く輝き出し、そしてゼルダは彼女を導く“剣の声”を聞く。
もう一つはリンクが再びマスターソードを手にしたときに思い出す最後のウツシエの記憶。
“剣の声”に導かれたゼルダは、傷ついたマスターソードを安置する為にコログの森へと赴く。この時ゼルダはマスターソードに祈りを捧げるが、この時ゼルダはその声に対して“貴女”という言葉を用いている。
そしてこれらの場面のBGMには「スカイウォードソード」の「ファイのテーマ」が使用されていたり、効果音が「スカイウォードソード」のそれであったりと、意図してファイの存在を暗示していると思われる演出が随所に隠されている。
ただ「ブレスオブザワイルド」は作品自体が時系列不明であるため、起源の物語の「スカイウォードソード」とはどのような結びつきを持つのか、そもそもこの二つの作品に繋がりがあるのかどうというのは怪しいため、この“剣の声”がファイという仮説は憶測の域を出ない。
ティアーズオブザキングダムでは
ブレスオブザワイルドの続編にあたる「ティアーズオブザキングダム」ではオープニングで魔王の攻撃を受けた結果、マスターソードがかつてない程に損傷してしまう。
それでも精霊の意思は残っており、とある方法でゼルダの手元に送られた際に青白く輝きリンクの無事を伝えている。
そしてマスターソードを蘇らせるために、ゼルダはある重大な決意を固めることとなる……。
ゼルダ無双では
此方にもプレイアブルキャラクターとして参戦しており、世界融合に巻き込まれて元の世界から迷い込んだことをきっかけにして、無双世界のリンク達と共闘する。
戦い方は、フィギュアスケーターのような身のこなしで宙を舞いながら攻撃や、自らを剣の姿となっての攻撃も行う。
この作品に登場する「リンク」は彼女の知るマスターとは別人だが、「マスターではないけど限りなく近い存在」ということでマスターとして接してくる。戦闘では「貴方がファイに勝てる確率0%」など強気な発言もする。
「大将を倒し大勝する確率95%」という原作のダジャレネタへのオマージュも。
担当声優について
上記したようにファイの声優は、原作(スカイウォードソード)版を嶋村侑氏が、ゼルダ無双版を藤村歩氏が担当している。
当初、ネット上ではエンドロールでゼルダ役の嶋村侑とインパ役の下田レイを除いて、唯一クレジットされている女性声優である藤村歩だと長い間噂されていたが、『スカイウォードソードHD』発売時に、嶋村が自身のTwitterで、WiiU版からゼルダと兼役で担当していることを公表した。(※おそらくオリジナルのWii版でも同様に担当していると考えられる)
しかし、Wii版とWiiU版の間の時期に発売された『無双』では藤村が声優を担当している。これにより、無双の開発担当のコーエーテクモゲームスがネット上の情報を鵜呑みにして誤ってキャスティングした可能性が浮上した。
『無双』にはファイを含め、原典とは異なる声優が担当しているキャラクターが複数存在するが、その中で原典にも『無双』にも出演している声優は藤村のみであり、またネット上での噂と
実際のキャストが一致するのも彼女のみである。
もっとも、仮にそうだとしても最終的に監修元の任天堂が通したのは変わらないため、問題視するほどのことではないだろう。
(原作で兼役にしていたぐらいなのでそもそも任天堂側に拘りがなかった可能性もある。)
余談
姫川明著「神々のトライフォース」に登場するマスターソードは、意思を持っているという独自設定がある。当初は錆び付いていたがリンクが触れたことで姿と力を取り戻した(この際に意思があることが判明している)。
ファイとは口調がまったく異なり、こちらは男性的。
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