概要
ハドソンによる、「ザナドゥ」のファミコン向け移植アレンジ版。当時は容量的にも原作のまともな移植は望めず、内容は大幅に異なっている。
FCではひらがな表示が主流だった当時、大きな漢字表示も印象的だった。
評価
原作PC版ザナドゥのつもりで期待するとがっかりするが、全く別物と割り切れば当時のFC作品としてはそれなりにしっかりした出来で良作と言えるレベル。
がっかりした層などからクソゲーと非難されることもあるが(※)、現在からみれば、どんなに厳しく見てもそこまでのレベルと言えるものではない。なまじ名作ザナドゥの名前を冠しただけに、悪評を被ったと言える不運の作品である(当時のゲーム雑誌で「あのパソコンで人気のザナドゥがファミコンに!」などと紹介をされていたことも、この様な非難を呼ぶ一因となったと思われる)。
※クソゲーという言葉が生まれて間もない発売当時の基準であり、現在のいわゆるKOTYなどに代表されるクソゲーの基準とは違うことは留意されたい。
実際の出来栄えはともかく、オリジナルの開発元である日本ファルコムが当時、今作を良く思ってなかったのは事実であった。この後にファルコムの別の作品を移植しようとハドソンが交渉した際は、ファルコム側はファザナドゥの件もあり断りたかったが、大人の付き合いからか、はっきりと断る事が出来なかったので、わざと高額なロイヤリティを要求してハドソンに断らせようとした。しかしハドソンはこの要求を呑んでしまう。この時移植した作品がPCエンジン版イースI・IIである。参考リンク
こちらもこちらで(ゲームとはしてはともかく)シナリオの改変(と言うかキャラクターの扱い)で一部物議を醸すことになってしまっている。
関連タグ
風の伝説ザナドゥ(1994年PCエンジン)東亰ザナドゥ(2015年PSP、PS4)
ファルコム自身が家庭用機用オリジナルソフトとして発売したタイトル。ザナドゥともファザナドゥとも関連性はない。