フィリア(DQ7)
どらごんくえすとせぶんのふぃりあ
『ドラゴンクエストⅦ』の登場人物。
風の精霊の加護を受ける過去の聖風の谷出身の幼女で、村長宅で暮らしている。
この谷の者は背中に翼が生え、風に乗って空を飛ぶことができる「リファ族」というのだが、彼女は拾い子であるため翼がない。
そのため父親からはよそよそしく扱われ、姉や同年代の少年たちからはいじめられ続けていた。
しかし後に谷の風がぱたりと止むという異常事態が発生し、普段から風に頼り切ったリファ族たちはすっかり身体が鈍っており立ち上がることすらできなくなってしまった。
そんな中でも普段から自分の足で歩いていたフィリアのみが動くことができたため、主人公たちと共に異変の調査に向かうことに。
その際祖母から、実は彼女もれっきとしたリファ族であることを告げられる。
生まれつき翼がなかったため、家族は世間体を気にするあまり本当のことが言い出せず、ずっと罪悪感を抱いていたのだという。
主人公たちがヘルクラウダーを倒すと、誰でも空を飛べる「神の石」というアイテムが手に入り、これをフィリアに渡そうとするも、彼女は「これは主人公たちに必要なものだから」と返し、「自分はみんなと本当の家族であったことがわかっただけで十分だから空を飛べなくてもいい」という旨のことを語っている。
その純粋無垢な性格に心打たれたプレイヤーも多いだろう。
鬱イベントや人間の闇を凝縮したようなキャラクターが多いと言われがちな『ドラゴンクエストⅦ』であるが、彼女やレブレサックの神父のように純粋な心をもつ人物も少なくはない。
後に彼女は多くの知識を集め、風の精霊とならぶ信仰対象として扱われるようになるなど立派に成長した模様。
現代の風の塔では大人の姿の彼女の幻影が登場する。
曰く、自分に翼がなかったのは、遥か未来に世界が危機に陥った際、子孫に託すためであったとのこと。
現代のリファ族は既に翼のない種族となっているが、族長のセファーナのみフィリアから託されたと思しき翼が生えている。
リメイク版では大きな赤いリボンとハーフアップの髪型がチャームポイントとなりとても可愛らしくなった。