フウロソウ科

ふうろそうか

真正双子葉類の科の一つ。いわゆる「ゼラニウム」やゲンノショウコなどが属する。

概要

双子葉類の科のひとつ。フウロソウ目（真正双子葉類の中でフトモモ目に近い系統とされる）のタイプ科である。フウロソウ属（ゲラニウム属、Geranium）が北半球を中心に、テンジクアオイ属（ペラルゴニウム属 Pelargonium）がアフリカ南部を中心に分布する。また、オランダフウロ属（エロディウム属　Erodium)がヨーロッパから中央アジアに分布している。

日本列島にはフウロソウ属のみが分布し、ゲンノショウコを代表とする10数種が自生する。フウロソウ属の種は和名に○○風露（フウロ）とつくことが多い。

英語ではフウロソウ属とテンジクアオイ属をあわせて "Geranium" （ジェラニューム）と呼ぶ。園芸上の草花として知られる、いわゆる「ゼラニウム」の多くはペラルゴニウム属であり、ゲラニウム属ではない。また、オランダフウロ属の植物がヒメフウロソウの名で出回っているが、フウロソウ属にもヒメフウロという植物があるのでややこしい。