CV:三瓶由布子
概要
エルステ帝国に所属するハーヴィンの男性。こう見えて23歳で階級も少将とポンメルンよりも偉い。
初出はポート・ブリーズ編。帝国の裏切り者の始末及び魔晶の実験のためにティアマトを暴走させ、ポート・ブリーズを空の底に沈めようとした。しかし、ラカムに撃たれて実行は手間取り、それでも難なく暴走したティアマトも主人公らに止められた事で主人公の騎空団とは深い因縁が生まれる。それ以降、アウギュステの海を汚染する、アルビオンで奸計にハメた上にアドウェルサで島ごと焼き払おうとする、ザンクティンゼルで公開処刑を行おうとする…と、残虐非道な行為を現れる度に行い、主人公らとは深く対立する事になる。
だが短気で単純なその性格から、さらに上の人物にはいいように扱われてしまっている。
アガスティア編にてロキの甘言に唆され、自らがエルステ帝国の支配者になろうとフリーシアに襲いかかるも返り討ちに遭い、更に魔晶の力を限界以上に注ぎ込まれ暴走。
主人公たちに倒された後も、心身のダメージの深さから再起不能となり、以後本編では姿を現していない。社内コラボイベント「Shadowverse Duelist of Eternity」にて久方ぶりの再登場を果たすが、このイベントの時系列がメインストーリーのどのあたりかは不明である。
その後(新章ネタバレ含む)
上記の通り、暁の空編突入時点で「消息不明」とされていたが111・112章追加直前に公開された星の旅人編のPV映像にて異質な雰囲気を纏った彼らしき人物が映っていた。その正体は-
ナル・グランデ空域での激闘後、グレートウォールの崩壊とともに空の底へと落下し、星晶獣エビスの元からなんとかファータ・グランデ空域へと帰還した主人公一行は「神聖エルステ帝国」を名乗る勢力と対峙する。
七曜の騎士が一人、紫の騎士がバックにつく神聖エルステ帝国の指揮をとっているのは元エルステ帝国軍少将であり、今は神聖エルステ帝国皇帝を名乗るフュリアスだった。
が、この人物は正確には主人公らの知るフュリアスではなく、真王により「とある星晶獣」の力で、心身ともにボロボロだった「本物」の精神のまともな部分だけを選り分けて別の体に移し変えるという荒技で生み出された彼の「偽物」であり、“本物”は既にこの時、真王の「最初の命令」を受けた“偽物”によって殺されていた。
自分が偽物である事実、望まない生に苦しみながらも主人公たちと対峙する。同じ苦しみを抱えるツヴァイにオーキスとは別の名を授け、ロキにツヴァイを救い出して道を示す事を頼み、最期は自分の意思を貫いて主人公一行の前に立ちはだかり、戦死を遂げた。
「だから…… だからせめて…… 最後に誰かを救いたかった。」
「僕によく似た誰かを…… 救ってやりたかった。」
(結局……僕は誰だったんだ) (本物か、偽物か、それ以外か……)
「わからない…… わからないが……」 「悪くない気分だ――……」
性格
エルステ帝国軍少将時代
貴族出身で敵味方問わず人を見下しており、その名前の通り少しでも自分が気に入らない事があると自分の部下ですらスナック感覚で容赦なく処刑するくらいに短気。そして自分勝手で自分が楽しい事(非道)をする時は周辺(及び部下)の被害すら一切考慮しない。それでいて自分は命令するだけで自ら動いて何かをするという事は基本ない。それもそのはずで、好きな事が「人が嫌がる事」で嫌いな事が「手が汚れる事」と、自分は安全地帯でのうのうとして人が苦しむさまを見学するのが好きと言う筋金入りの邪悪。悪役らしく舌戦も上手いが煽り耐性は低い。
再登場時(神聖エルステ帝国皇帝フュリアス)
星の旅人編で登場したフュリアスは、本来のフュリアスとは似ても似つかない性格をしている。
冷静沈着で思慮深く、目的のためならば自身すら切り捨てる。交渉等においても頭がキレ、その冷静ぶりはロキですら舌を巻くほど。ロキが彼の挑発に対して敵意をあらわにした際には「まるで子供の癇癪だな」と皮肉って見せた。
が、元の人物のような残虐性は見られず、同じような境遇に立つツヴァイを救おうとする、侵略においても敵味方問わず人命の被害は最小限に抑える、などなど理性的な振る舞いを見せる。その最期は、善悪を超えて同情を誘う悲劇を見せた。
敵として
エルステ帝国時代
少将だけあってその技術力と実力は確かなものであり、後に帝国の主力兵装となるアドウェルサを設計、完成させた上、更に星晶獣の残渣を使ってチューンを行う等、技術者としての腕は非常に優秀。
自分の作戦を悉く邪魔した主人公達を執拗に付け狙い、自らが運用する殲滅兵器アドウェルサを使って行く先々で叩き潰そうとしてくる。
また、魔晶を用いたアームドスーツを着込んだ時は主人公らを追い詰めるだけの力を見せる。しかし、ポンメルンほど使いこなせていないのか、彼の性質によるものなのかは不明だが、全く制御が出来ておらず、使うたびに正気を失い暴走してしまっている。手を汚すのが嫌いなだけあり、その武装は盾と砲。
同じように魔晶を使って戦ってくるポンメルンとは違って正々堂々と正面戦闘を挑んでくるのではなく、腐敗やアンデッド等の凶悪なバステでじわじわと追い詰めてくる彼らしい戦い方をしてくる。再戦時はそれに加えて自分をどんどんと強化していくため、短期決戦でいかないととんでもない悲劇に見舞われる。幸い、ポンメルンのような恐ろしいガードモードがないため、最初から畳み掛ける事はできる。
余談
グラブルの登場人物には命名に法則性があり、ハーヴィンの場合は「名前の中にら行を二文字以上含む」という命名則がある。フュリアスはこれに当てはまらないため、偽名なのではないかと考えられている。