キングダムハーツの概要
下級アンヴァースである。
普段から落ち着きなく動いている。地面に溶け込んで無敵になることもあるが、地面から飛び出すときには独特の音がするので、それを合図にすると仕留めやすくなる。
モチーフになった感情は「イライラ」で、英語の「flood(洪水)」から。
同じく雑魚敵のシャドウ、ダスク、ワンダニャンと同じく、ぬいぐるみ化している。
関連イラスト
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キングダムハーツ キングダムハーツ イライラ 洪水 アンヴァース
HALOの方の概要
(右)フラッドに寄生された人間
知的生命体に寄生することにより、様々な形態へ作り替え数を増やし、さらに寄生して数を増やし続ける極めて危険な生物。
感染力は爆発的で、フォアランナーですら銀河レベルの破滅をもたらすHALOを起動する以外手段が無く、長期間の戦争の後実際にHALOを起動し、フラッドは銀河から消えたはずだった。
生態
生物としてみるとこのフラッドは明らかに異常である。
まずパラサイトが知的生命体を乗っ取り繁殖するのだが、寄生した知的生命体が持つあらゆる情報を奪い、さらに全個体にその情報がタイムラグ無しのテレパシーのような物で伝える事が可能。
知識を奪う事から、寄生対象が持つ武器や兵器の扱い方から、戦闘艦艇のハイジャック後の運用が可能となる。
このある種、野生的な寄生生物の段階であれば、人基本的にフラッドは1個体の生死を無視して、多数のパラサイトと戦闘用のコンバットフォームが襲いかかる程度。人類なら核、コヴナントであればプラズマ爆撃で焼き払い最悪惑星含めて殲滅する事は出来なくもない。
しかし個体数が一定以上になると、グレイブマインドが生まれ、ただの銃を使うゾンビのような生物から、高度な戦術を取り始め、謀略を巡らせたり利害が一致するという極めて稀なケースでは、餌である知的生命体と共闘することすらある。
アーク攻防戦時、預言者によるHALO起動阻止という一転においてのみ、利害が一致したSPARTAN-117とアービターの露払いを行い、コントロールルームの制圧に一役買っているが、預言者抹殺直後に再び知的生命体に牙をむく。
人類ーフラッド戦争
どこからか人類のテリトリーに流れ着き墜落した、一隻の艦艇の中でフラッドが発見されたのが事の発端で、人類は当初この生物について研究していた。
研究結果、この生物は無害であるという誤った判断を犯してしまい、最初は家畜の飼料として用いられ、その家畜が当時同盟関係であったサンシュームに輸出され、未曽有のパンデミックが発生する。
規模は人類のテリトリーのほぼ全域に達し、その後当時の人類が持つ軍事力を総動員しての戦争が始まる。
人類側はどうにか隔離を行おうとするが、失敗に終わっている。しかしフラッドを破壊する遺伝子の開発に成功、それを用いて総人口の3分の1を犠牲にし、どうにか銀河系からフラッドをたたき出す事には成功した。
この戦争中人類は物資の補充がままならず疲弊しきっており、ついにフォアランナーのテリトリー内の惑星へ強引な入植を行っている。
さらにフラッドの危険性を体で知っている人類は、様々な場所でフラッド汚染を浄化して回っている。
そしてフラッドの魔の手はフォアランナーに迫っていた。
これを確認した人類の軍は、フォアランナーへの警告や人民の避難は間に合わないと判断。攻撃を開始し、一方のフォアランナー側はこれを侵略であると判断し、フォアランナーと人類は戦争へ突入。ダイダクト指揮下の部隊は、既に疲弊しフラッドとフォアランナーの2正面作戦を行う古代の人類文明を滅ぼすことに成功している。
滅ぼされた人類文明は解体され、原始時代にまで戻されてしまうが、人類側はフラッドの情報について一切話さず、フォアランナーはコンポーザーにかける等様々な非人道的手段を用いて情報を奪おうとするも失敗した。
フォアランナー-フラッド戦争
人類との戦争が終わり一息ついたが、その後フラッドはフォアランナーのある惑星で再発見され、人類との戦争同様のパンデミックが発生した。
この時期のフォアランナーは軍縮傾向だった為、戦力は不足し特に物量面で追い詰められた。
この戦争では、全フォアランナーはコンバットスキンの装着を義務付けられ、非戦闘員でレベル8、戦闘要員はレベル15の物を装備しており、これはコヴナント戦争中開発された人類のアーマーレベルが2程度でしかない事を考えると重装甲と言えたが、それでもフラッドは止められなかった。
またウォーリアーサーバントには、武装に対応して防護能力をチューンナップする機能が搭載されたアーマーが装備されている。
人類から得られなかった、対フラッドのノウハウについて一から再研究する形になり、対策は遅れた上に、最終兵器HALOの建造及び起動を主張するマスタービルダー陣営と、徹底抗戦を主張するウル・ダイダクトとの溝は埋まらず、ウル・ダイダクトは自身のコピーであるアイソ・ダイダクト(ボーン・ステイラー)を生み出した事を口実に捕らえられる。そしてフラッド汚染星系へ追放され、そこで当時のグレイブマインドに捕まり、何故フラッドに攻撃されたのか、フラッドの正体、グレイブマインド自身が何者なのかを全てを知り、マントル信仰が数少ない精神的な支えだったウル・ダイダクトは壊れ、グレイブマインドの目論見通り半ば狂人に近い状態で解放されフォアランナー軍へ戻る。
戻った彼の暴走により、人類の居住するリングワールドが襲撃され、コンポーザーによるプロメシアン・ナイト製造の材料にされてしまう。
妻でありライフワーカーのライブラリアンは、この事件を受けウル・ダイダクトを襲撃しバイナリーライフルで背中から銃撃し、クリプタムへ封印した上で、レクエムへ幽閉。その後の戦争はアイソ・ダイダクトが指揮を取るが、もはや手遅れに近く、マジノラインは突破される。物量面でも負け、それを指揮するメディカント・バイアスと、フォアランナー艦隊を指揮するオフェンシブ・バイアスが激しい艦隊戦を行い、HALO起動までの時間を稼ぐ事に成功。アイソ・ダイダクトは残存HALO7機を同時起動してフラッド軍は崩壊。残ったメディカント・バイアスは敗北しアークで研究の為保管された。
単体で25光年程の射程を持つHALOの影響により銀河は沈黙するが。その後インデックス化されていた各種族は故郷へ戻された。
ただフラッドのコンバットフォーム等、知的生命体ベースの物や、フラッド軍が使った古代種族のアーティファクトは壊滅したが、パラサイトは生き残りHALO内の研究施設やいくつかの惑星にて生き残っており、予断を許さない状態だったがそれを知る者伝える者は存在せず2552年(2531年)人類とコヴナントが再発見するまで存在は知られることが無かった。
フラッドの正体
フラッドは真っ当な生物では無く、自然に発生した生物ではない。
フラッド達は、フォアランナーが犯した最大の反逆行為により殲滅された種族である、プリカーサー最後の生存者が開発した銀河史上最低最悪の生物兵器であり、作られた理由は憎悪と報復の為であった。
プリカーサーは伝説の存在と言われていたが、フォアランナーや人類が敵対し戦争が発生するよりもはるか昔に実在した種族で、何かを作る場合生物的な仕様で作り上げ、有機物が主に使われていたようある。HALOアレイの試射実験時にHALOの影響を受けて建造物が破壊される等HALOの効果が及ぶ物だった。
プリカーサーよりも前の継承者は不明ながらも、プリカーサー達はマントルの理念を受継いでおり次の世代へマントルを譲る時期が来たと判断したのか、継承者の選定を初め人類かフォアランナーのどちらかを選ぶ事になり彼らは人類を選んだ。
この一件が原因で、プリカーサー達は突如としてフォアランナーの襲撃を受け、技術レベルやフラッドが使用したと言われる数々の強力なアーティファクトを保有しながらも敗北し、フォアランナーはプリカーサーを口封じの為か、軍人も民間人も問わず根絶やしにするため殺戮した。
その中で僅かに残ったプリカーサーが怒りに任せ作り上げたのがフラッドであった。
フォアランナーとの戦争中、ウル・ダイダクトを拷問の末狂人にしたグレイブマインドは、自らをグレイブマインドへ変異させたプリカーサー最後の生存者であり、拷問の片手間にフォアランナーの犯した罪を暴露してウル・ダイダクトのマントル信仰にひびを入れ、同時に軍の情報も引き出した事から、常に有利に戦いを進めコマンダー級AIのメディカント・バイアスを自軍へと寝返らせている。
またこのプリカーサー=グレイブマインドというのもかなり危険で、プリカーサーが保有していた数多くの超兵器が再起動している。
皮肉な事に正規のマントル継承予定の種族でかつ、この虐殺に一切関わっていない人類が最初にフラッドに襲われている。
兵器としてのフラッド
まずフラッドが持つ最大の問題点である感染力と、寄生後すぐに繁殖や戦闘用のコンバットフォーム化、奪った知識により武装や兵器を使いこなせるという点は、兵員の補充が容易である事を意味する為、いくら死んでもすぐに補充できてしまう上に死体であってもコンバットフォーム化は可能。
ラグの無いテレパシー能力は、あらゆる機械的なデータリンクを超越した物として機能し、全個体へ入手した新兵器や情報を伝える事が可能で、得られた情報は全ての個体へ速やかにフィードバックされる。
グレイブマインドは絶対的な指揮官として君臨し、コンバットフォームもグレイブマインドの指示に必ず従う為に一切の指揮の乱れが無く、自殺的な特攻も迷わず行う。
またグレイブマインド自体が高い知性を持つために、獲物である知的生命体すら利用し謀略を巡らせる事が可能。
HALOの効果が及ばないパラサイトは少数まで数を減らされても、寄生に成功すれば再び数を増やし大群になる可能性があり、一定数を超えると再びグレイブマインドが生まれる。
根絶する事が極めて難しく、コンバットフォーム等はHALOを使えば殲滅可能だがパラサイトを始末する事はほとんど不可能。
例外
パラサイトは一定のバイオメトリクスのある知的生命体に寄生して体を乗っ取るが、人類では2件程例外が存在しまともなコンバットフォームにならず意識を残した者や、そもそも感染不可能な者が2名だけ存在した。
エイブリー・ジョンソン
ジョンソンはHALO内に存在する研究施設にてフラッドの襲撃を受け、キース艦長を含めて全員が寄生され死亡したと思われていたが、HALOを爆破後SPARTAN-117がロングソードで周囲を捜索した所、ペリカン降下艇が存在し発見後合流した所、喰われたはずのジョンソンが人間として生き残っていた。
本人は味が好みじゃ無かったんだろうと言っていたが、後日救助したハルゼイ博士の見立てによると、ジョンソンは過去の戦闘で大量のプラズマから発生する放射線を浴びており、ボーレン症候群と呼ばれる神経に異常が発生する病気を患っていたが、それを無視してコヴナントと戦っていた。
この病気が原因でフラッドが正常に寄生する事が出来ず、ジョンソンは人間として生き残り生還している。
ジェンキンス
ジェンキンスはジョンソンと同じく研究施設にて寄生され、コンバットフォーム化したはずが通常であれば乗っ取られるはずの意識が残り、限定的ではあるが体の支配権を奪う事が可能だった。
彼は必死に寄生された仲間達とコミュニケーションを取ろうとするが、無駄に終わる。
ジェンキンスに寄生したパラサイトは、感染力が10万年の隔離で弱っていたらしく寄生後完全な支配に失敗したと思われる。
ジェンキンスはUNSCとコヴナントが偽装墜落地点で交戦中、乱入したフラッドの一群に参加しており、その場で撃ち殺される事を望むが、友軍であるUNSCの捕虜となり鎖で繋がれ拘束された。
その際暴れるコンバットフォームに激痛が走り、その間にジェンキンスは体の支配権を奪い返し、友軍に地下からフラッドが来る事をジェスチャーで必死に伝える事に成功。地下には大量のプラズマガンが放置され、格子を破壊しようとした形跡が発見され、その後溶接などの処置を施し防御を固めた。
ジェンキンスは捕虜としてそのまま拘束され続け、汚染されたCCS級を奪う事に成功したODSTの少佐が、除染を切り上げて船とジェンキンスを持って地球へ直接帰る事を決めてしまい、フラッド汚染が地球へ持ち込まれる可能性があり、ジェンキンスは再び激痛により体の支配権を奪い、コヴナント船のコントロールに必要なケーブル類を破壊しようとするも失敗し、その後ジェンキンスの行動を見たODSTの一人がグレネードでケーブルを破壊しCCS級は墜落し破壊された。