プロフィール
誕生日 | 2月7日 |
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年齢 | 10歳 |
身長 | 約130cm |
CV | 久野美咲 |
概要
原作Ep.2より登場。黒系の貴種・夜黒種(オニクス)と、赤系の貴種・焰紅種(パイロープ)の混血であり、シンと同じ黒髪赤目の容姿を持つ少女。
後述の事情から、ギアーデ連邦暫定大統領エルンスト・ツィマーマンに養女として匿われている。
人物像
一人称は「わらわ」で、10歳でありながら老成した喋り方をする。
性格は活発で尊大、かつ子供らしく我儘。その一方で年齢に見合わず達観した価値観を持ち、しばしば年上の人物達を冷静に諭すこともある。
作中の食事風景からかなりの甘党であることが窺え、反対にキノコ類(アニメでは人参も)は苦手。
しかし嫌いな食べ物でも「厨(くりや。厨房のこと)の者に悪い」として、どうにか残すまいとする健気な一面もある。
経歴(ネタバレ注意!)
正体
彼女の真の名は「アウグスタ・フレデリカ・アデルアドラー」。
その正体はレギオンによる侵攻を仕掛けたギアーデ帝国の、最後の女帝。従ってシンをはじめとするエイティシックス達にとっては、いわば敵国の総大将に当たる人物である。
しかしながら、実際にはレギオンの侵攻が始まった当時(Ep.2時点で約10年前)はまだ赤子であり、帝室自体もそれ以前から貴族達からなる独裁政権の傀儡に成り果てていた。
また、エイティシックス達から迫害により全てを奪ったのは、他ならぬ共和国とそこに住まう白系種達である。そのため、シン達もフレデリカを責める気など毛頭無く、正体を知ってもあっさり受け入れていた。
過去
生まれて間もない時期に即位するも直後に市民革命が勃発し、物心ついた時には独裁政権一派や近衛兵達とともに辺境の砦に立て籠もっていた。「ローゼンフォルト」の姓はこの砦の名に由来する。
大人ばかりの中で唯一の遊び相手が10歳年上の近衛兵キリヤ・ノウゼンであり、姫と騎士という立場でありながら、さながら兄妹のような親密な関係にあった。
しかし激戦が続く中(※)で多くのものを失ったキリヤは、次第に「フレデリカを守ること」のみを拠り所とし、戦いに狂うようになる。
(※:レギオンは禁則事項の関係で人間との共同作戦ができないため、どうしても人間の兵が戦わなければならなかった)
そんなキリヤに恐れを抱き、砦を逃げ出したところを連邦軍に捕まる。この際、幸運にもエルンストが居合わせたことで処刑を免れ、皇帝のマントだけが死の証として吊された。
だがこれが決定打となり、キリヤは彼は完全に狂気に呑まれレギオンと化してしまう。
この事に対してフレデリカは自責の念に駆られており、キリヤを救うべくシン達に協力を願い出、自身もマスコットという形で従軍する。
能力
ギアーデ皇族の血筋に受け継がれてきた「見知った者の過去と現在を覗き見る」という異能を持つ。
対象にできるのは顔と名前を知り、かつ言葉を交わした人間に限られるが、一度「見知って」しまえば相手が何処にいても覗き見ることができる。そのため個人の状況把握や安否確認には非常に便利。
対象がレギオンに取り込まれても有効であり、先述したキリヤの経緯を知ったのもこの能力による。この場合、攻撃直前に相手の「殺意」を察知することで、一種の予知としても応用が可能。
弱点として対象の位置まではわからない(周囲の状況からある程度類推はできる)ほか、複数の対象を同時に見ることはできない。
一方で相手の側から見ればプライバシーを丸裸にされるのと同義であり、フレデリカ自身も無断で他人の人間模様を覗き見る悪趣味なところがある。
ただしこれに関しては一概に彼女が悪いわけではなく、近くにいる者が何かしら強い思いを抱いていると勝手に見えてしまう様子。
勝利の女神(マスコット)
マスコットとは、ギアーデ連邦軍に帝国時代から残る風習のこと。
戦闘部隊に幼女を加え、寝食を共にさせて疑似家族のような関係に仕立てる。すると兵士達は「娘」もしくは「妹」を守るため、我が身を惜しまず戦うようになるという寸法。早い話が一種の人質である。
マスコットの多くは身寄りの無い少女であるが、中には貴族が忠誠心を示すために娘を差し出すこともある。
その特性上、マスコットの職務は最長でも12歳まで。が、元々の境遇に加えて価値観にも影響が出るのか、引退した少女達の大半はそのまま軍人を志すという。
Ep.11時点で、フレデリカ以外にもう一人マスコットが登場している。気になる方は是非原作を読み進めてみよう。