概要
XM2レギンレイヴとは、86-エイティシックス-の主役メカ。
M1A4ジャガーノートのそっくりさんな後継機であり、いわゆる2号ロボ(多脚戦車だが)。
アニメ前半クールの最終話では最後の最後に2号ロボらしいお披露目を行っている。
そして後半クールにていざ実戦デビューすると、M1A4でも画面上では十分な高機動を見せていたこともあって、それを上回るXM2はもはや台所でカサカサ気持ち悪いアレもかくやという変態機動となってしまった。夜間迷彩してなくて本当に良かった。
また、メタ的には武装のバリエーションが増えたことで、どの機体に誰が乗っているかわかりやすくなった(特にアンジュとライデンはわかりやすい)。
設計・開発
開発者はギアーデ連邦のグレーテ・ヴェンツェル中佐、製造は連邦の変t…大企業WHM。中佐の率いる第1028試験部隊「ノルトリヒト戦隊」に試験配備された後、第86機動打撃群に組み込まれる。
作中では「乗るやつのことを考えていないイカれた兵器」呼ばわりと、初代主役機たる共和国のジャガーノートとは別ベクトルで頭のおかしい兵器扱いされているが、実際は高機動型第3世代フェルドレス、機動防御思想に基づいた立派な最新機種である。
要するに某大戦における異世界ロボや人型脱出装置みたいなものである(最もこちらは気休めバリアはついていない)。
戦績
乗りこなせれ“ば”非常に強い(乗りこなせるとは言ってない)。
というわけで搭乗者への負荷は非常に大きく、ついたあだ名は「搭乗者クラッシャー」。実態は変態の作った変態マシンであり、イカれた兵器という点は本当だった。下記の惨状もあって元86からは「共和国のジャガーノートより多少上等な、アルミの棺桶」、というかジャガーノート呼ばわりされる始末。
ついでにいうとヴェンツェル中佐はレギオンの侵攻初期にヴァナルガンドに乗っていた恋人が戦死したことで「もっと早く動ける機体があれば」と思い続けていた。つまりは婚前未亡人の情念まで注ぎ込まれている。怖い。
結果、いざテスト運用が始まると空軍のエースパイロット基準で設定された高すぎる機動性に体を壊すものが続出、実戦でも犠牲者を多数出し部隊の規模が半減する有様(開発元とのコネで十分な補給整備が用意されておきながらである)。極端な設計の割に同じ連邦の主力にして人類側の最高峰「M4A3ヴァナルガンド」と同程度の戦果しか出せていなかった。
熟練兵との出会い、そして
高すぎる機動性に耐えて性能を引き出せるパイロット…つまり、第二次性徴期をオワタ式で過ごして肉体が変態機動に最適化されてしまった元86達、そして彼らと似たような存在で旧帝国時代に戦闘属領兵「ヴァルグス」であった熟練の装甲歩兵(パワードスーツ歩兵)経験者たちが乗った場合は話が別である。
結果、レギオンの重要拠点強襲用鉄砲玉部隊の主力としての地位を確立することになる。
性能諸元
全長 | 6.3m |
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全高 | 2.7m(格闘用サブアームの兵装含まず) |
主兵装 | ガンマウントアーム |
副兵装 | 格闘用サブアーム×2、ワイヤーアンカー×2、脚部対装甲パイルドライバ×4 |
装甲 | 当たらなければどうということはない |
機動性 | 搭乗者クラッシャー |
武装
基本的にM1A4を踏襲しているが、脚部にパイルバンカーが搭載されている点が決定的に異なる。
また、ガンマウントアーム用の主砲も豊富なバリエーションが用意されている。
背部固定ガンマウントアーム
主砲。下記の主役5名が使用している装備の他に、88mm散弾砲や88mm榴弾砲が確認されている。
88mm滑腔砲「ラッチェ・バム」 (シン機・セオ機)
最も標準的な主砲。
セオ機は得意の立体機動を活かすために全てが標準的な装備となっている。
ミリオタの皆様は「ん?」と首をかしげたと思われるが、作者のペンネームは安里アサト、つまりそういうこと。
なおやめてと言ったのに拒否されてネタにされた人がこちら。慧眼である。
88mm狙撃砲 (クレナ機)
狙撃用の長砲身88mm砲。
クレナ機は本体側にも手が加えられており、コクピット内には狙撃用のHMDインターフェイス付き。火器管制系と姿勢制御系も専用のものに換装されている。
ミサイルランチャー (アンジュ機)
正式名称不明。共和国時代はまず支給されなかっただろう面制圧用兵装。
これを得てアンジュはスノウウィッチなのに爆炎を撒き散らす人になった。
40mm機関砲 (ライデン機)
火力拘束用支援火器。ライデンはこれでシンのフォローに回る。
アニメ化に伴って詳細なビジュアルが明らかになったが、短い砲身の左右前方から砲身よりも長い大型弾倉が「V」の字に張り出しているという独特な構造をしている。
格闘用サブアーム
12.7 mm重機関銃×2
M1A4同様の格闘用サブアームに装着する副兵装。
マトモな人間のサブアームは基本的にこれ。
え?マトモな人間はそもそもこんな機体乗らないって?
高周波ブレード×2 (シン機)
主砲が標準仕様の代わりにシンがサブアームにつけてる変態装備。
共和国時代とは逆に、整備班に「またブレード使いやがったな!もう替刃ねーよ!(意訳」と怒られている。使う奴がまずいない≒生産数が絞られているとすれば共和国は兵站管理すらマトモにやってなかったことに…
その他副兵装
対装甲パイルドライバ×4
みんな大好きとっつきだ!
M1A4には無かった武装。太くなったように見える脚部の足先から第1関節までの大部分が杭とその収納スペースになっている。敵機を踏みつけて薄い上面装甲をブチ抜くのが主な使い方。
別に必殺技でも主兵装でも元祖でも無いため、無茶な使い方(モルフォ攻略戦での酷使)の末に敵から抜けなくなってパージするシーンがある。
ワイヤーアンカー×2
M1A4と同様の装備。立体機動に多用するほか、敵機の拘束にも用いられる。
歩く戦闘機とも言えるXM2にとってはある意味では武装以上の生命線。
バリエーション
対高機動型改修(仮)
高機動型レギオンの出現に伴い、外部音声で主砲を発射するモードを追加した仕様。
寒冷地仕様機
第5~6巻で登場。砲塔旋回機構のオミットやアイゼンの追加などが行われている。
立体化
こちらに関してもバンダイスピリッツからプラモデルのリリースが予定されており、発売は10月~11月予定。
関連イラスト
関連タグ
フェルドレス ジャガーノート(86) スカベンジャー(86) ファイド(86) レギオン(86)
M1A4ジャガーノート:棺桶未満のナニカ、初代主役機。
戦術機:マブラヴに登場する巨大ロボット。こちらは装甲が役に立たないので否が応でも機動防御を強いられている。奇しくも2021年秋アニメで同期となった。