ブラジリアンミク
ぶらじりあんみく
ブラジル風の初音ミクを描くムーブメントで、転じて世界各国風の初音ミクを描くムーブメント。「ブラジルミク」とも呼ばれる。
特に2024年8月17日に投稿されたDoodlyによる作品「brazilian miku」からミームとなり、X上で拡散した。
さらにそのきっかけは、ブラジル人であるTuzera氏が作った「Himitsu Da Yo」という曲である。
Tiktokなどのショート動画で人気が出た流れでブラジリアンミクが描かれ、それが世界中に広まったらしい。
容姿の主立った特徴(フォーマット)は、
・本家ミクに比べてボリューミーでウェーブがかかった髪(ツインテール)
・髪にはハイビスカスと思われる赤い花を差している。左右どちらかだったり、両方だったりと、絵師によって様々。
・頭にはサングラス(目に掛けているイラストは少数派)
・大人しめな印象の本家と比べて、白い歯と笑顔が眩しい、活動的な表情。
・日に焼けた肌。「日焼け跡」を強調したイラストも多い。
・サッカー・ブラジル代表を思わせる、黄色いTシャツ。胸にはゼッケンよろしく、機体番号(?)の「01」が描かれていたり、ブラジル国旗があしらわれていたりと、こちらもバリエーションがある。
・シャツの丈が短い、「へそ出し」ルック。時には下乳も露わだったり……
・大きめのイヤリングや、ネックレス(チョーカーだったり、ロザリオ付きだったり)、ブレスレット、ベリーチェーンなど、アクセ多め。へそピを入れてるイラストも。
・体つきも本家と比べるとグラマラス。お国柄か、現地ブラジルのイラストでは、特に腰つきが強調されているイラストが多め?
・ブラジルの人気飲料ガラナの缶を手にしていたり、他にも何かいろいろ食べてたりするイラストが多い。
という、総じて南国らしいラフなスタイルとなっている。
一方でこのブームの最中、2024年8月30日にブラジルの最高裁判所が国内でのXの「即時かつ完全な停止」を命じたことにより、無断でXを使用した場合罰金が課される状態となってしまった。
これに伴い様々なパロディがブラジリアンミクを用いて描かれ、ブラジルの人々がXから追放されてしまったことを惜しんだ。
またブラジル国内でも、政府への抗議デモでブラジリアンミクが掲げられるなどの形で影響が広がっている。
なお、一番最初にブラジリアンミクをデザインしたのはErin氏であり、Doodly氏の作品はあくまで三次創作であることに注意していただきたい。
Doodly氏も「私は彼女の絵からインスピレーションを得たので、彼女の絵も応援してあげてほしい」とポストしている。
また、ブラジルだけではなく世界それぞれの民族、文化を反映した姿で初音ミクを描くことがトレンドとなった。
2024年8月27日時点で181か国の絵が確認されている。詳細はこちら。