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お前が私の敵か

概要

フィンランド出身の女性魔術師。

「聖人」であり、天然の「ワルキューレ」でもある。

神裂と同程度の年齢で長い金髪と色白い肌の女性。

羽飾り付きの帽子、膝上丈のワンピースの下に男物のズボンを重ね、肘と膝のプロテクターに防弾ベストと、中世騎士の甲冑を現代の素材で作ったような不思議な印象の服装をしている。

普段は常識人であるが、目的のためなら殺傷も辞さない冷徹な面もある。

戦闘能力

十字教の聖人と北欧神話のワルキューレの両方の性質を併せ持つ。がフォーマットが異なる聖人とワルキューレの力は同時には扱えず、どちらか一方の力が強まると一方の力が弱まるという状態にある。

そのためアックアと異なり、実質的な力は普通の聖人並み。

3ヶ月ほどの周期で力の増減を繰り返すが、五分五分に拮抗した時は互いの力を相殺してしまうため、周期のうち数日間は両方の力を失い常人並みとなる。

武器はクレイモアのような超重量の剣を好む。聖人の怪力で振るっただけでソニックブームを放つことができ、聖人補正抜きでも神裂に匹敵する高い剣の技量を持つ。

魔術は北欧神話系寄りで、ルーン魔術を得意とする。

作中で使用したのは剣の切れ味を増す術式、回復魔術、治癒を阻害する術式など。

主神の槍(グングニル)

オーディンの持つ北欧神話最強の武具。

天候制御能力を持ち、完成度70%の状態でも純白の落雷や純白の溶岩などの様々な天候や自然災害を出現させて自在に操作することができる。

完成のためには「最後のルーン」と呼ばれる特殊なルーンを地球の中心核に刻む必要があり、中心核への干渉方法として海洋牢獄の遠隔制御技術を利用したり、そのセキュリティを解除する為にエーラソーンから技術情報を得るなど、準備を整える過程で神裂SS各話の魔術師や魔術設備と接触している。

経歴

元々は北欧圏の伝統的な生活をひっそり営むことを目的とする小規模で無害な魔術結社に所属し、そこで平穏に暮らしていた。だが5年前、北欧系五大魔術結社に自身の結社を滅ぼされ迫害から逃れながら放浪生活を送る。

さらに半年前、運悪く力を失う時期に襲撃を受けて五大結社に監禁・拷問される。そこで親しくなったセイリエの境遇を知り共に脱出しようと五大結社への反攻を決心するが、実行前にセイリエが自殺を図ってしまい絶望する。

そして北欧神話の主神オーディンの力を手に入れ、その力で植物状態のセイリエを蘇生させるべく行動する。

劇中での活動

自身を監禁していた北欧系五大結社を襲撃中、依頼を受けた神裂火織と交戦、聖人同士の激突で本拠地である巨大船が破壊された事で撤退を余儀なくされる。

搬送された魔術師達は復讐として半殺しにした上、治癒阻害のルーンを肺に刻む事で“死ぬよりも辛い苦痛”を与えており、彼等から事情を聞き魔術通信を逆探知して追ってきた神裂と出力70%の未完成な「主神の槍」を用いて交戦する。

その途中、神裂から自分を含む数多の聖人の経験から失った者の蘇生は不可能でありその試みは無意味であると説得されるが葛藤の末に感情が爆発し暴走。最終的には神裂に「聖人」の力を強引に上乗せされてワルキューレの力を半減させられたことで弱体化して敗北し「主神の槍」や「最後のルーン」を失いイギリス清教に捕縛された。

その後、第三次世界大戦での協力で釈放され目を覚ましたセイリエと共に平和に過ごしていたが「主神の槍」関連の技術を狙う「グレムリン」の襲撃を受け駆けつけたシルビアやレイヴィニアと共闘する。以降はセイリエを守るためにオッレルス達に協力する事を決めフロイライン=クロイトゥーネ争奪戦では美琴と交戦した。

オティヌス討伐時には彼女を憎悪するシルビアと共にオーデンセに向かい、オティヌスを始末しようとしたがオッレルスに止められて失敗する。

あとがきで作者はブリュンヒルドは「話せば分かる人間」であると解説しており、上条とオティヌスが対話を諦めなければ戦闘はまた違ったものになったとされている。

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