概要
CV:飯塚昭三
戦車をモチーフとした陸戦専用ロボット。野営戦に強く、また荒地や砂漠でも行動可能で、第1話では中東の石油基地の破壊任務に従事した。頭部前面には70ミリ戦車砲、側面には機関砲を3基装備。右腕にも速射砲を搭載しており、同じ陸戦仕様の暴魂ダーバーボと協力することが多い。
豪将メガドロンやダーバーボと共に他軍団の支援に回る他、第9話の軽闘士ヘドグロスや第10話の烈闘士ラプソディがメタルダーと戦っている際に手柄を奪うべく横槍を入れてきたりもした。
一方重量級で機動力に乏しく、水中に落ちると浮き上がれないという難点も抱える。第23話でのネロス帝国大運動会では他軍団より大きく引き離されており、水場で「俺の場合、落っこちたらそれまでだもんな…」とぼやいていた。このため暴魂アグミスと交替してもらった。
第37話にて他の機甲軍団員と共に、ゴーストバンクから脱出したメタルダーとトップガンダーを迎え撃つも、ゲートからの砲撃であっけなく散った。
ブルチェック1号
動物を愛する心を備えており、ネロス帝国が死の商人に売り込もうとしていた自走ロボット砲・デスターX1のデモンストレーションの場となる野原に仔犬が捨てられていた際、甲斐甲斐しく世話をした。
メガドロンやダーバーボ1号がこの仔犬を囮にメタルダーを地雷原におびき寄せる作戦を立てたことに異を唱えるも、彼の願いは聞き入れられず作戦は実行に移された。仔犬を探しに来たメタルダーらにメガドロンとダーバーボが猛攻撃を加えるさなかに1匹の仔犬が地雷原を抜けて脱走し、仔犬を救うために駆け出したブルチェックだが、メタルダーに向けて放たれたデスターX1のレーザーが命中。
仔犬を庇う形で地雷原に倒れ爆発したかに見えたが、重傷を負いながらも地雷原の爆発から身を挺して仔犬を救ってみせた。
「動物は…みんなかわいい。その命を吹っ飛ばすなんて、俺には出来ねぇ」
メタルダーはそんな彼に奇妙な友情のようなものを感じ、帝王ゴッドネロスは彼を含め「なぜ余の軍団員には己の本分を忘れるものが多いのか…?」と呟くのだった。
仔犬を救うためとはいえ、軍団に背くことになった彼がその後どうなったのかは劇中では明らかにされていない。脚本では無事ゴーストバンクに帰還するも、軍団長である凱聖ドランガーに次からは非情の戦士として戦うことを誓うとされていた。
ヘドグロスやラプソディに横槍を入れたり第37話であっけなく散ったのが彼ではなく、どこかで生きていて動物達と過ごしていると思いたいものである。