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ブレイキング・バッド

ぶれいきんぐばっど

ブレイキング・バッドは、ヴィンス・ギリガンによって制作されたアメリカドラマの概念を打ち破ったとされる大人気テレビドラマシリーズ。
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概要編集

ブレイキング・バッド(原題:Breaking Bad)は、ヴィンス・ギリガンによって制作されたアメリカのテレビドラマシリーズ。米国とカナダで2008年1月20日から2013年9月29日まで放送され、日本ではフジテレビNEXTおよびスーパー!ドラマTVで放映され、DVDがソニー・ピクチャーズ エンタテインメントからリリースされた。全シーズン5。


撮影は主にドラマの舞台でもあるニューメキシコ州アルバカーキで行われた。

続編に映画『エルカミーノ』、前日譚にスピンオフドラマの『ベターコールソウル』がある。


海外ドラマが好きな人なら必ず見たことあると言っても過言ではないほどで、アメリカドラマ史上最高傑作といわれ様々な賞を獲得している。

プライムタイム・エミー賞では、主演のクランストンはベスト男優賞を4度連続獲得、ポールは助演男優賞を3度獲得し、そして作品賞(ドラマ部門)に5度ノミネートされ、2013年と2014年に受賞した。さらにクランストンはゴールデングローブ賞のベスト男優賞に4度、全米映画俳優組合賞のベスト男優賞に5度ノミネートされた。そのうち、第19回全米映画俳優組合賞、第20回全米映画俳優組合賞及び第71回ゴールデングローブ賞を受賞した。


あらすじ編集

曰くこれは「チップス先生がスカーフェイスに変わる」ストーリーである。


高校の化学教師ウォルター・ホワイトは肺癌であることが分かり余命数年と宣告され、第二子妊娠中の美人妻スカイラーと脳性麻痺を患っている息子のウォルター・ジュニアに資産を残すため、化学の知識を活かしてメタンフェタミン(通称メス)を製造して売りさばくことを決意。

自を「ハイゼンベルク」と名乗り、元教え子のジェシー・ピンクマンを相棒に据え、製造拠点のRV(キャンピングカー)で卓越した化学知識と品質へのこだわりによって、彼は世に比類なき高純度のクリスタル・メス「ブルーメス」を開発。たちまち市場に君臨する。

やがてウォルター・ホワイトことハイゼンベルクは押しも押されもせぬ麻薬王にまでのし上がり、巨万の富を築き上げるが、その過程で為した諸行為および彼自身の人格変化は、愛する家族を、愛する相棒を、償い得ぬほどに害していた。


登場人物編集

本編の主人公。真面目だけが取り柄の化学教師だったが、50歳の誕生日の翌日肺ガンが見つかり、家族に金を残すためドラッグ製造の道へと入る。

当初の温厚で気弱な人柄から、殺人も厭わない悪人へと変貌していく。通称「ハイゼンベルク」。

主人公ウォルターの元教え子。下っ端のドラッグ・ディーラー/製造者だったが、ウォルターに弱みを握られ、仕方なく共にドラッグを製造することになる。自身もジャンキー。家庭に余り恵まれなかったせいか、小さな子供を大切に想う気持ちが強い。口も態度も悪く強がっているが実は繊細で優しい性格。「ビッチ」が口癖。初期のシーズンでは物語のコミックリリーフを担っていた。

ホワイトの家族と親戚編集

主人公ウォルターの妻。シリーズ開始時の年齢は39歳。妹のマリーとはとても仲がよく、その夫ハンクも含め家族ぐるみの付き合いをしている。第二子を妊娠(シーズン1、2)・出産。当初は、愛情ゆえにウォルターや息子に対して口やかましく、やや威圧的な態度をとっていたが、ウォルターが変わるにつれて彼女も変貌していく。悪妻を見事に演じきったアンナ・ガンは、プライベートではファンから罵倒されることもあったという。

主人公ウォルターの息子。シリーズ開始時の年齢は16歳。脳性麻痺のため、軽度の言語症と松葉杖を必要とする運動機能の障害を抱えている。父親のことを尊敬しているものの、父親よりも男らしい叔父ハンクのことを慕っている。

  • ホリー・ホワイト

シーズン2の終盤に誕生するウォルターの娘。家族に溺愛されている。

DEA(麻薬取締局)の捜査官(のちに主任捜査官補佐に昇進)。ウォルターの義理の弟にあたる。見た目は厳つく、いつも大声で下品な冗談を飛ばしているが、その実繊細なところもある。鋭い洞察力と観察眼で、事件の真相に迫る。仕事においてもタフで粘り強く麻薬ディーラーたちを追い詰め、上層部に有能さを認められるが、ナイーブなところもあり、麻薬ディーラーの一人を自らの手で射殺したことがきっかけで、次第に精神を蝕まれていく。

主人公ウォルターの妻、スカイラーの妹。遠慮なく物事を口にする性格で、少々口が軽いが、夫のハンクをはじめ家族のことを大切に思っている。放射線技師として働いているが、窃盗癖がある。

主要人物編集

アイルランド系アメリカ人で本名はジェームズ・"ジミー"・マッギル。軽そうに見えるが結構有能な犯罪者専門の弁護士。深夜に放送しているTVCMの「ソウルに電話しよう!」というフレーズが地元で有名。ウォルターの弁護士/共犯者。

「ブレイキング・バッド」のスピン・オフ「ベター・コール・ソウル」では主役を演じる。

かつてはフィラデルフィアで警察官を務めていたが、現在の仕事についた経緯は明らかにされない。表向きはガス・フリングが経営する「ロス・ポジョス・エルマノス」の警備員だが、裏の顔は殺し屋/掃除屋。主にガスのために働くが、パートタイムでソウルの仕事もこなす。孫娘を溺愛している。

「ブレイキング・バッド」のスピン・オフ「ベター・コール・ソウル」ではソウルと共に主要人物として登場。


続編・スピンオフ編集

  • 「ベターコールソウル」

主要キャラクターの一人である弁護士ソウル・グッドマンを主役にしたスピンオフシリーズ。

ソウルの過去編としてだけではなく、マイクやグスタボなど原作の人物が多く登場するなど、前日譚としての側面が強い。

シリーズは2015年から2022年まで6シーズンが放送されている。

  • エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE

ウォルターの相棒であるジェシーを主役とした続編である映画作品。Netflixで配信され、のちにAMCで放送された。アメリカ国内では同日から3日間限定で劇場公開も行われた。

時系列的には最終回直後であるが、制作されたのは数年経ってからなので役者の外見に微妙に差異がある。


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