概要
学名の意味は「遠洋の鳥」。
約700万年前の地層から発見された、史上最大の飛翔する海鳥。最大種では翼開長は少なくとも5.2mあったと推定されており、これはタカ目のアルゲンタヴィスを凌ぐ大きさである。
一方、体重はその大きさに比べて非常に軽く、22〜40㎏しかなかったと考えられている。この体重は、アルゲンタヴィスの約半分である。
翼の形がアホウドリ類に酷似しているため、おそらくアホウドリ同様、ダイナミック・ソアリングにより飛翔したと考えられる。
ペラゴルニスは新鳥類の鳥で、それに代表されるペラゴルニス科の特徴は、上下の嘴に見られる骨質の歯が挙げられる。
このギザギザの歯は、祖先である恐竜等に見られるエナメル質で覆われた歯と異なり、本当の歯ではない。
これは、餌となる滑りやすい魚をしっかりと捕らえる事に役立ったとされる。