沿革
8世紀後半にヴァイキングが持ち込んだスカンジナビア産の牧トナカイ犬を祖先とする。イギリス在来の犬種と交雑し、牧羊犬として飼育されていた。
あくまでも実用犬種だったため外観やサイズの統一性に欠け、畜犬団体の公認が遅れた。国際畜犬連盟の公認は1987年になってからである。近年、オビディエンスやワーキングの競技会でボーダーコリーが上位の賞を独占するようになり、その存在感が増した事が大きい。
特徴
体高より体長の方がやや長く、しっかりした骨格で、優れた持久力を備えている。長時間の作業後でも機敏な動きができる。
被毛にはスムースとラフの2つのタイプがあり、スムースタイプは全体的に短く、ラフタイプはほどよい長さでわずかにウェーブがかかる。毛色はブラック&ホワイトが主流だが、他にはレッド、チョコレート、ブルー、ブルーマール、セーブルなど。
個々の性格にもよるが聡明で適度な警戒心があり、知的好奇心に溢れる。人間の3〜5歳児並みの頭の良さを持ち、最低でも2000単語もの言葉を覚えられると言われているが、頭が良いからこそ尚更躾が大変な犬種で、下に見られると言うことを聞かなくなる。また牧羊犬である事からわかるように運動量も半端なく、散歩が少ないとストレスを溜めやすくなる。また、元が牧羊犬と言う出自を持つためか、本能的に動き回るものを積極的に追いかけるという習性が強く、いわゆる「車追い」を起こして犬自身とその飼い主が事故に巻き込まれてしまうというケースも少なくない。
こうした特徴から、飼育放棄からの捨て犬にされるケースの非常に多い犬種として、こうした事情が愛犬家などからたびたび問題視されている。
総じてしっかりとした躾と、適切な散歩量を必要とする犬であり、どのペットにも言えるがボーダーコリーは特に相応の覚悟と責任を持って飼うべき犬である。
体高:46~58cm
体重:14~20kg
関連タグ
箱崎星梨花:ボーダーコリーの「ジュニオール」を飼っている。