概要
神谷重工によって開発されたデクーの発展型機体の一つで、アーマーフレームのタイプはブロウラーフレーム。
完全な諜報活動・破壊工作目的で開発された機体であり、背中のケーブルを外部機器と接続することで対象をハッキング、制御を奪うことが可能。AIによる自律稼働を可能とし、機体自身でハッキングと迎撃の二つをこなす。
基本装備は大型の機関銃「キラーガトリング」。
作中での活躍
オーディーンの初陣の相手。
イノベーターの手によってタイニーオービット社が運用するリニアモーターカーの操縦室に送り込まれ、タイニーオービット本社にリニアの高速追突による深刻な被害をもたらし、その混乱に乗じてプラチナカプセルを奪取するために、ハッキング能力を用いて整備中のリニアを500km/hの速度で暴走させた。
その後、コントロールポットを用いた遠隔操作と宇崎悠介のナビゲーションで操縦室までたどり着いたオーディーンと戦闘、キラーガトリングによる高火力攻撃でオーディーンを苦戦させるが、一瞬の隙を突かれ必殺ファンクション「グングニル」を受け破壊された。
しかし機体が破壊されることも想定し、リニアのブレーキシステムが予め破壊されており、暴走を止められない状況に持ち込まれていた。
悠介はリニア管理センターに緊急連絡し、山野バンに超電導浮遊装置を破壊しリニアの浮力を止めて着地させ、摩擦で止めるという作戦に変更する。
結果はスピードは落ち始めたが、それでも速度が速すぎてリニアは停止せず、このままでは衝突は避けられない。
関連機体
マスターコマンド改
『ダンボール戦機W』にて登場した強化型マスターコマンド。
A国へ向かうタイニーオービット社のプライベートジェットを墜落させるために、インビットと共に送り込まれた。
ゴルドー
『ダンボール戦機ウォーズ』に登場する、バンデット及び仮想国エゼルダームで運用されている機体。
頭部がモノアイからスリット状のものへと変更され、頭部と両肩はエンジンのようなデザインへと変更された。
カラーリングはバンデットの機体が深緑、エゼルダームの機体は金色になったほか、エゼルダーム機の右腕には部隊番号が、左腕には仮想国のエンブレムが施されている。
非常に高い性能を誇り、ガウンタやグレイリオを一撃でロストさせるなど高い出力を持つ。
基本装備はキラーガトリングと同型の機関銃「ラインバッカー」。有馬トオル機他は手斧「ヘビィブレイズ」と盾「インパクトガード」を装備。また、甲本ダイゴ機など一部の機体は、両腕がチェーンソーと単発式の銃が内蔵された武器腕「GA(ゴルドーアーム)チェーンソー」へと換装されている。
『装甲娘』において
適合者の本名は「コウサキ ミア」(CV:悠木碧)。ミゼレムクライシス版から登場している。詳細は『マスターコマンド/コウサキ_ミア』を参照。
『装甲娘戦機』では
装甲娘のアニメ作品の装甲娘戦機では、マスターコマンドの力を持つサヤカが登場している。
詳しくはサヤカ(装甲娘戦機)を参照。
余談
実はダンボール戦機及びすべての派生作品において重要なポジションを務めている機体。
具体的には
- ダンボール戦機
オーディーンの初陣とプロトゼノン登場のエピソードの敵機体。
- 装甲娘ミぜレムクライシス
この機体のLBCS使用者であるコウサキ ミアがミゼレムに関する重大な事実の発見に貢献。
第2話・3話の重要人物としてこの機体のLBXユニット使用者、サヤカが登場。更に彼女の遺品がミメシス「スパイダー」撃破の決め手となっている。
といった具合に、破格の扱いを受けている。