マーク・ハントは、ニュージーランド出身のキックボクサー・総合格闘家である。２００１年Ｋ-１ＧＰ王者。
ニックネームはサモアの怪人、超(スーパー)サモア人。１７８センチ。一撃で流れを変えると言われる強力なパンチと、サモア系選手特有の打たれ強さを武器に活躍。どんなにいい結果を出しても謙虚さとユーモアを忘れない人柄でファンや他のファイターからも愛された。
２０００年Ｋ-１デビュー。オセアニア地区トーナメントを制覇し名古屋での予選トーナメントに出場。ジェロム・レ・バンナに一回戦で判定負けを喫するも２００１年にはメルボルンでの予選トーナメントでアーネスト・ホーストに準決勝で判定負けするもホーストをあわやダウン寸前まで追い詰めた。
同年１０月に開かれた福岡での世界最終予選では１回戦でレイ・セフォーと対戦。互いにノーガードでの殴り合いを展開し、K-1史上伝説の試合として語り継がれている。判定負けに終わるも、セフォーの右目眼下底骨折によるドクターストップで歯医者復活。マイク・ベルナルドを破ったアダム・ワットをTKOで破りＧＰに進出した。
ＧＰ一回戦では昨年敗れたバンナをＫＯし、その勢いのまま一気にＧＰ王者にまで上り詰め、南半球初のそして唯一のＫ-１王者となる。
その後０４年Ｋ-１からＰＲＩＤＥへ移籍、そこでもヴァンダレイ・シウバやミルコに勝利しヒョードルとのタイトルマッチまで挑戦する適応力を見せる。
ＰＲＩＤＥが消滅した後はＵＦＣでも活躍した。
２０２３年３月、ボクシングでの試合をもって現役引退を表明した。
親日家で有名、ドラゴンボール好きでも有名(ニックネームのスーパーサモア人自体がスーパーサイヤ人から)。
００年～０１年に初来日した頃には日本の海苔が大好物になったそうで、「あんなに美味しい物だとは思ってなかった」と本人談。
煽りVTRでは賞金稼ぎを思わせるコメントや紹介が多いことでも知られた。一方でドーピングの使用に関しては一貫して否定的な見解を示している。実際、ハントの体型はドーピング疑惑と無縁のあんこ型をしている。
複数対戦経験がある選手との戦績は、ミルコ・クロコップとはＰＲＩＤＥでの戦績も含めて１勝１敗、バンナとは１勝３敗、ステファン・レコとは２戦全勝。
