概要
2008年に公開されたフランスとカナダの合作映画。
監督はパスカル・ロジェ。
原題は「Martyrs」で、殉教者を意味する。
監禁され凄惨な拷問を受けた少女と、その復讐、そしてその裏にあった身の毛もよだつ闇が描かれる。
肉体的にも精神的にも極めてグロテスクな作品でありながら、どこか芸術的とも言える不思議な魅力があり、カルト的人気を持つ。
2015年にはハリウッドリメイク版が公開された。
展開がかなり改変されており、全体的にややマイルド。いずれにせよ万人に薦められるものではないが。
あらすじ
フランスのとある4人家族が平和な朝食をとっていたところに、ショットガン持った女性が突如現れ、家族を皆殺しにする。
彼女の名はリュシーといい、15年前の誘拐事件の被害者で、監禁・拷問を受けた末に自力で脱出したという過去を持つ。
リュシーは親友のアンナを呼び出し、「この夫婦が自分を拷問監禁したやつらで、復讐を果たした」と告げる。
半信半疑のアンナだが、証拠を隠滅するために一家を庭に埋め始める。
しかしこの事件の裏には、アンナもリュシーも知らない身の毛もよだつ闇が広がっていた…。
登場キャラクター
()内は演者。
- リュシー(ミレーヌ・ジャンパノイ)
15年前の誘拐事件の被害者で、監禁・拷問を受けた末に自力で脱出した。
事件後は施設に預けられるが、「彼女」と呼ぶ怪物がしばしば現れ傷つけてくることに恐怖している。
- アンナ(モルジャーナ・アラウィ)
誘拐事件後にリュシーが入った施設にいた少女で、リュシーの親友。