マードック・スワン
まーどっくすわん
CV:浦山迅
イーデン校の教師。47歳の男性で、担当教科は経済学。第2寮「クライン」の寮長を務める。
先代校長の一人息子であり、今の地位も縁故によるものである。
高慢・強欲・無神経な性格で、父親の威光を笠に着て高圧的な態度を取り、入学試験の受験生にすら私情まみれの下劣な質問をするという問題人物。
入学試験が行われる少し前に妻とは離婚しており、娘の親権も失っているとの事だが、この人間性では当然と言えば当然であろう。
面接を盗聴していたロイドによれば、フォージャー家の1組前の受験生一家相手に「そんなことも知らずにうち(イーデン)を受験しようとしてたのか!?」などと圧迫面接同然の態度を取っており、仲の良さそうな家庭を妬んでは当たり散らすような発言ばかり取っていたらしい。
フォージャー家の面接においても容赦なく傲慢な態度を取り続け、しかも内心ではフォージャー夫妻に『美男美女のおしどり夫婦だと?虫唾が走る。粗を突いてボロを出させてやる』など考えている。
挙句には「前のママと今のママ、どっちが高得点だ?」と完全に一線を超えた質問をしてアーニャを泣かせた上に、全く悪びれず「親がいないくらいでベソをかいてたらウチではやっていけない」と吐き捨て、実の親を早くに失っているロイドとヨルの地雷を二重に踏み抜く形で2人から怒りを買う。
その怒りたるや、任務のために感情的になるのを抑えていたロイドが我を失いかけて殴り掛かり、ヨルに至っては殺し屋モードに入る寸前になっていた程。
ギリギリのところで踏みとどまったロイドはマードックの代わりにテーブルを叩き割り、「蚊がいたもので」と弁明して、辛うじて体裁を取り繕いつつ退室。マードックは自分の言動を棚に上げて激昂し、ヘンダーソンに咎められても父の権力を盾に逆ギレする一方だったため、堪忍袋の緒が切れたヘンダーソンのエレガントな拳で殴り倒された。
その後、イーデン校入学式において初等部の担任となったヘンダーソンを見て舌打ちしている場面がある(おそらく殴打された件を根に持っていると思われる)。
何気に凄腕スパイであるロイドと恐ろしい殺し屋であるヨルを同時且つ本気で怒らせると言うある意味すごいことをした男であり、ロイドの理性がブレーキをかけなければ顔面を叩き潰されていたか、ロイドが手を出さなければ、手加減の下手なヨルに半殺しにされていた可能性もあり、はっきり言ってヘンダーソンに殴打されるだけで済んだ分、むしろ幸運だったとも言える。
合格発表の日にヘンダーソンとの会話で、ロイドから内心で「あの愚かな男」と評され、『奴が邪魔になれば社会的に殺す方法などいくらでもある』と検討されるなど相当嫌悪されているようである。ヘンダーソンからもこの時、「ブタ息子」呼ばわりされていた。これもまた当然、身から出た錆である。
現状では面接の一件以外には特に目立った出番はないが、「トニトおばさん」ことドナ・シュラークの初登場時にスワンが担当するクライン寮の生徒達が彼女からトニトを喰らっている描写がある。
出番が原作初期っきりながら、pixivでは圧倒的に『SPY×FAMILY』R-18方面創作においての「汚いおっさん」枠を確立している。
(閲覧制限上具体的にどのようなイラスト群かはここで提示しない。各自自己責任で検索されたし)
アーニャの退学をちらつかせる等何らかの手段でヨルの弱みを握り、面接の一件での逆恨みによる復讐目的であったり純粋な欲情であったりと、いずれかのシチュエーションでヨル・フォージャー凌辱・NTR方面での竿役として描かれる。
変な形で二次創作で確固たる立ち位置を得てしまった男である。もっとも、圧倒的な身体能力を誇り、毒すらも効かないヨルが辱められるにはこれぐらいしか取っ掛かりが無いというのもあるだろうが。