概要
兵器開発計画「ツェントル・プロジェクト」の責任者。
あらゆる場所に存在する「ターミナス・エナジー」を利用した「TEエンジン」とそれを動力とする「TEアブゾーバー」、自律型金属細胞「ラズムナニウム」を開発した科学者であり、メンテナンスフリーの機動兵器「MODEL-X」の開発を目指して研究に力を注いでいる。
冷酷な性格でプロジェクト遂行のためなら手段を選ばず、重傷を負ったヒューゴ・メディオをサイボーグにして拒絶反応を抑える薬を手放せない状態にしたうえでTEアブゾーバーのパイロットとしてアクア・ケントルムと共に参加させ、その一方でアルベロ・エストとエルデ・ミッテもメンバーに加えてメディウス・ロクスを強奪させ、ヒューゴとアルベロを戦わせて実戦データを取得させている。
冷酷ではあるが良識がないわけではなく、「研究とは評価する人間がいてこそ成り立つもの」と考えたうえで研究に臨んでおり、危険な研究テーマ対してには警戒するなどエルデのように盲目的になることはほとんど見られない。
また、権力と支配などに興味は無く、プロジェクトで機動兵器の研究開発に勤しむ理由も「金と名誉を手に入れるため」と答えるなど、現実主義者としての一面もある。
アルベロと同じく「機動兵器の性能を引き出せるのは人間である」という考えを持っており、人間の可能性を捨てていない。
プロジェクトを進めていく中でメディウス・ロクスに搭載されているAI1を危険視するようになり、協力関係であったエルデとの確執が生まれ、最終的にはAI1を危険なものと判断して排除しようとするもAI1にこだわり続けるエルデに射殺されてしまう。
OGシリーズではスーパーロボット大戦OG外伝から登場。地球連邦軍の特殊部隊クライ・ウルブズが捕獲したアインストレジセイアにラズムナニウムを注入してイェッツトレジセイアを作り、イェッツトレジセイアが眷属を作る姿を見て大喜びする姿が見られた。イェッツトレジセイアが暴走して制御不能に陥った後、アルベロをだましてイェッツトレジセイアを活性化させるRBE弾を渡し、クライ・ウルブズが壊滅するように仕組んでいた。
第2次スーパーロボット大戦OGではガイアセイバーズの関係者として登場するが、最後はMXの時のようにエルデに射殺される。
お世辞にも手放しに善人とはいえない人格の持ち主ではあったが、エルデに比べればまだ遥かにマシな人間性だったと言える。