「死は他人にとって、何らかの意味を与える場合もあるだろう。
だが、自分自身にとっては無意味だ。己の死から学び得ることは何もない。
倒すべき敵を倒し、生き延びろ。生に執着しろ。
それが、我らクライ・ウルブズの鉄則だ。」
CV:宝亀克寿
基本概要
ヒゲを蓄えた男らしい容姿から豪放かつ大胆なイメージがあるが、性格は沈着冷静。
「命」の尊さを良く知る信念の持ち主で、「生きて帰る」事の大切さを常々部下に言い含め、部隊をリードしていた。
軍人として任務を全うし生き残る為にチームワークを重視しており、たとえ息子であろうと私情を挟まずに厳しい意見をぶつける事もある。
ツェントル・プロジェクトに参加するまではどこで何をしていたのかは不明だが、彼自身日本の古来の精神に興味を持っており、部下と共に寺で座禅を組んだ経験もある事から、恐らく寺において静かな環境で己の存在意義を確かめたと思われる。
スーパーロボット大戦MXでのアルベロ
部下であり息子のフォリア・エスト、そしてヒューゴ・メディオらを率い、隊を運営していたが、デビルガンダムに関わる作戦中の出来事により、フォリアは死亡、ヒューゴは瀕死の重症を負いクライ・ウルブズは壊滅。その後、部隊壊滅の責任を取り軍を去る。
その後、ミタール・ザパトのプロジェクト、ツェントル・プロジェクトに参加し、エルデ・ミッテとコンビを組み、機動兵器メディウス・ロクスを運用。ミタールやエルデの欲望を知りつつ、彼らを利用し、メディウスに駆るアルベロは、自身の命を脅かす者と対峙することを生きる目標とした。
その一方で同じツェントル・プロジェクトに参加したヒューゴと敵対するも、お互い心情を知っている間柄であることから、二人の信頼関係に揺らぎはなかった。
スーパーロボット大戦OGシリーズでのアルベロ
初参戦は『スーパーロボット大戦OG外伝』。事前告知なしの所謂「サプライズ参戦」であり、ファンを驚かせたこともあった。
OG外伝においては、展開としてはクライ・ウルブズ時代の動向が描かれる。
ヒューゴとフォリアを直属の部下とし、ツェントル・プロジェクトからの依頼遂行を基本任務として行動していた。
しかし、その運命の歯車はアインストレジセイアの捕獲命令を境に狂い始め、最終的にはプロジェクトで変貌したレジセイアを追撃している最中に部隊が壊滅、自身とヒューゴのみが生き残るという最悪の結末を迎えてしまう。
ここまでは概ねMXの内容を踏襲している。違うのはMXではウルベ・イシカワに利用され、デビルガンダムへの復讐のためあえてミタールに手を貸したことになっているが、OGシリーズではミタール当人に完全に嵌められていたという点である。
第2次スーパーロボット大戦OGにおいても引き続き登場。
基本的にはMXのストーリーをなぞる形であるが、フォリアの生存をプロジェクトから知らされ、彼の治療を条件にガイアセイバーズに合力、メディウス・ロクスで戦っていた。
だが、その後の交戦でメディウス・AI1に取り込まれていたヒューゴが生還した際にラズムナニウムが暴走し、侵食されてしまう。せめて息子だけでも、とザパトの元にいるフォリアの救出をヒューゴに託さんとするが、エルデから銃撃を受け、さらにはフォリアがアルベロを従わせるために他人の死体を整形したブラフであるという事実を告げられ、無念のままに取り込まれた。
だが、AI1の暴走と共に一時的に復活、同じく取り込まれたドゥバン・オーグと共にエルデを道連れにこの世を去った…。
OGシリーズではプレイヤーから自軍入りを期待されていただけにこの結末には多くのプレイヤーがショックを与えた。