概要
TVアニメ『少女☆歌劇レヴュースタァライト』から派生したスマートフォンアプリ『スタリラ』に登場する雪代晶と鳳ミチルの組み合わせタグ。
両名ともシークフェルト音楽学院舞台俳優学科2年に所属し、雪代晶は『白金の君(フラウ・プラティーン)』、鳳ミチルは『蒼玉の君(フラウ・ザフィーア)』の称号を持つ。
メインストーリー
両名の関係性が描かれるのはメインストーリー#04「プラチナの誇り」解放後、スクールストーリー「シークフェルト音楽学院」から。
第1話
エリート校であるシークフェルト音楽学院に在籍する雪代晶と鳳ミチル、二人が朝の挨拶を交わすところから物語はスタートする。
ここでは生徒たちの憧れの的である『気高き君(エーデル)』(※後述)としての二人が描写され、ミチルは名前設定の無い下級生にも親しげに話しかけた一方、晶は時間の無駄だと切り捨てて先へ進む、といった性格の違いが確認できる。(ただしミチルも下級生に声をかける前、「外野が何か言ってるよ?」と告げる等、必ずしも純粋な好意による行為ではなかったことが窺える)
第2~3話
シークフェルト音楽学院に存在する特別制度、『気高き君』の公募が発表される。
『気高き君』は晶、ミチルを含めた最も優秀な生徒5名から結成され、学院の伝統的な歌劇のメインキャスト及び生徒会の運営を任されるポストだったが、そのうちの一人がシークフェルトを去った為、現在1名だけ空位となっていた。
そこで今回、晶を筆頭とした現『気高き君』4名が、残る1名を生徒の中から募集することとなり、第3話ではその様子が描かれる。
審査では舞台に関して非常にシビアな目線を持つ晶と、そんな晶の才能について同じく現『気高き君』である鶴姫やちよやリュウ・メイファンと語り合うミチルの姿があった。(例えば、審査のとき晶は対象者一人一人へ即興で異なる振り付けを提供しており、しかもその振り付けを全て記憶している)
第4~6話
公募を経て『気高き君』に選ばれた夢大路栞は、シークフェルトを去った前『気高き君』の妹だった。姉と比較されることを悩む栞に、晶は周りの意見など気にするなとアドバイスし、ミチルはそんな晶と栞の二人で食事でもしてきたらどうかと進言する。
このとき、ミチルの意見には賛成した晶だったが、栞に対して具体的な日付は述べず「いつでも誘ってくれ」と曖昧な返答をしたことで、提案したミチルは複雑そうな表情をする。(後にこれは重要な伏線となる)
その後、一人で思い詰め、レッスン室でがむしゃらに踊っていた栞のもとへ、コッソリと見守っていたミチルがアドバイスに現れる。ミチルと二人だけの特訓を経て栞は自信を取り戻し、数日後には晶含む現『気高き君』が驚くほどの上達をみせる。(ただしこのとき驚いているのはやちよとメイファンの二人だけで、栞を直接指導していた晶には特に驚いた様子はない)
このことに焦ったメイファンは、やちよに焚きつけられたこともあり、晶に突然のダンス勝負を申し込む。挑戦を受けた晶はメイファンの成長を実感し、一方のメイファンも完敗こそしたものの、勝負後に晶から一緒に身体を動かさないかと誘いかけられ、喜んで受け入れる。
ところがこの一部始終を(いつの間に)見ていたミチルは、残された栞、やちよと三人で晶について話した後、「ちょっとお灸をすえる必要があるかな?」と意味深な言葉を呟く。
第7話
レッスン中、晶はミチルに呼び出され、二人で別室の生徒会室へと向かう。
急な呼び出しに疑問を呈した晶に対し、ミチルは栞が加わって以降の晶の『気高き君』メンバーへの対応について説教を始める。ここからが本番。
まず栞の場合。初日にミチルが晶へ栞と二人で食事へ行ったらどうかと持ちかけたのは、前『気高き君』の姉について悩む栞が、晶に相談しやすい空気をつくるためであった。しかし晶が曖昧な(ミチルはこれを「朴念仁」と評している)返答をしたためこの件は有耶無耶となってしまい、前述のように栞は一人で思い詰めることとなった。
実際、このときはミチルがフォローに向かったため栞は自信を取り戻すことが出来たものの、もしもミチルがいなければ、栞が一人で潰れてしまう可能性は十分に考えられたことである。ミチルのもっともな怒りに対して「しかし結果的には……」と流そうとした晶だったが、その「結果(=栞が潰れず自信を取り戻し、奮起する)」に至るまでの過程を全て請け負ったミチルはこれに反論。
「結果にばかり拘りすぎて過程が疎かになるなんて、三流以下!」
「はあ~あ。いつになったら晶は三流から二流になれるわけ?」
など、かなり辛辣な言葉を吐く。(そもそも何を持って二流になれるんだという話であるが、実際にこれを口にした晶は直後さらに怒られる)
次にメイファンの場合。急成長した栞を晶がつきっきりで指導していたことで、晶に憧れるメイファンは焦りを感じてしまった。これをやちよが焚きつけた結果発生したのが前述のダンス勝負であり、結果的にメイファンの気が晴れたからよかったものの、一歩間違えたら『気高き君』内の亀裂に繋がる可能性もあった。
このように、それまでのストーリーでは『気高き君』として生徒の頂点に君臨する晶と、晶を中心とした『気高き君』メンバーをサポートするミチルに焦点が当てられていたのが、決して晶の一方的な独裁ではなく、むしろ晶に至らない部分があった場合、ミチルがはっきり糾弾するといった関係性が明かされた。
もちろん、ミチルは決して晶を軽視しているわけではない。それどころか晶自身の才能については非常に高く評価している(第2~3話でやちよ達と晶について語っていたのはその一例)。しかし栞とのことなど「朴念仁」な一面があることも事実であり、ミチルが指摘したのはあくまでもこの点であったことに注意が必要。(ミチルが責めたのは晶の過失した部分であり、晶を傀儡のように動かし支配する、といった腹が彼女にあるわけではない)
ミチルが晶を厳しく諫めたのには理由があった。ミチルの目的は、晶を軸とした過去最高のチームを作ること。そのために、ミチルは晶に皆の憧れであり続けることを要求していた。
何故ミチルが最高のチームを作ろうとしているのか、現時点で詳細は明かされていない。しかし例えば栞達の件に関して、晶が本人へ謝罪することを「晶が頭下げる姿なんて、他の人に見られたらダメでしょ?」と否定したり、『気高き君』メンバー含めた他人の目があるところでは一貫して晶をトップとして扱うなど、目的に対する姿勢は徹底している。
第8~10話
12月。『気高き君』5名が公演した舞台は大成功に終わった。練習中は厳しかった晶もこの日ばかりは皆へ感謝の気持ちを述べ、次の劇フェス(※他校との交流舞台。ゲーム内に登場する全学校の参加が発表されており、中には聖翔音楽学園も含まれている)へ向けての決意を新たにする。
このとき、ミチルは晶に対して「道に迷わないで、しっかり導いてよね、晶?」と問いかけ、対して晶は「言われるまでもない」と笑顔で返答している。短いやり取りではあるが、二人の関係性が示されたシーンである。
そして直後、『気高き君』5名はキリンのオーディションへ召喚され、劇フェスに参加する他校とのレヴューが行われることを伝えられる。
とりわけ晶は聖翔音楽学園の天堂真矢をライバル視(本人は口にしていないが、ミチルが去年の劇フェスは晶と真矢の一騎打ち状態であったことを説明)しており、この挑戦を受けて立ったところで、ストーリーは終了する。
絆ストーリー
ゲームアプリ『スタリラ』では入手した舞台少女との絆レベルを上げていくと、絆レベル10、15、25、30(☆2舞台少女の場合は10、15、30)で特別なシナリオが解放される。
特に絆レベル10、25で解放されるシナリオは本編と同じストーリー仕立てとなっており、メインストーリーの補完や、舞台少女たちの意外な一面なども描かれる。ここではそれぞれのカードで得られる絆ストーリーについて説明する。
☆2 シークフェルト音楽学院 鳳ミチル
絆ストーリー10「自己紹介」
プレイヤーに対し、ミチル自身が自己紹介した他、ミチルが抱く晶への評価が語られた。
ミチルは晶の演技力や資質を高く買っており、そんな晶を引き立てるような演技や、様々なサポートを通じて、晶を中心とした最高のステージを作り上げることを目標としているらしい。
☆3 水の神 鳳ミチル
絆ストーリー10「同じ舞台に立つ仲間♪」
プレイヤーに対し、ミチルが『気高き君』5名でピクニックへ出掛けることになったと伝える。(明確な時期は示されていないが、口ぶりからして栞が加入して間もない頃と予想される)
ピクニックは『気高き君』5名の仲を深め、舞台への結束を強めることを目的としてミチルが発案したもの。そもそもミチル以外の『気高き君』は晶に対して過剰に遠慮している部分があり、より良い舞台をつくるために、心の距離を縮めようと思ったことが発案のきっかけとなった。
ただしこのピクニックの詳細は現在確認できるストーリーの中ではどこにも語られておらず、内容は全てプレイヤーの想像に委ねられている。(後日談は存在するため、そこからピクニックがどういう結果に終わったのかは窺い知ることができる)
絆ストーリー25「同じ役を演じること」
ピクニックが終了して、しばらく経ったある日のこと。
実は『気高き君』の舞台に立つことは去年に続き二度目であったミチルが、今年はいかにして新しい自分を魅せるかという意気込みを語る。そこに晶が登場し、ピクニックで得られた効果について二人で語し始める。
晶も『気高き君』としての舞台は二度目であり、ピクニックを通じて、去年とは配役が変わったことを改めて意識するようになった。この点において晶はピクニックを有意義な時間であったと評し、ミチルは「役に立ったみたいでよかった」と満足げに返答している。
また、このときミチルは続けて「晶には期待している」と語りかけ、対する晶は「最高の劇団」がミチルの目標であると理解したうえで、自分たちはキラめくことができるのかと問いかける。ミチルがこれを肯定し、晶も同意したところで、ミチルは今年度の舞台への決意を新たにする。
☆4 天の神 雪代晶
絆ストーリー10「馴れ合いなど……。」
ピクニックの前日譚。こちらは晶の視点で語られており、何故ピクニックなどにいく必要があるのかと否定的に考えていた晶のもとへミチルが登場し、前述の「ピクニックは『気高き君』同士の心の距離を近づけるため」という目的を本人から直接説明される。
ちなみにこの目的を語った後、ミチルは「まあ、晶が積極的に仲良くやれるとも思わないけど、少なくともしっかり参加して楽しむこと!」と少しトゲのある言い方で参加を促している。が、晶はそこに一切触れることなく参加を了承している。ただ単に気付かなかったのか、それともミチルの性格を知ったうえであえて触れずにおいたのかは定かではない。
また、続けてミチルからピクニックの昼食の手配を依頼された晶は嬉々とした表情を浮かべ、全力で取り組む旨を告げていた。なお実際にどんな昼食が用意されたのかについては本筋のピクニック同様、プレイヤーの想像に任されている。
絆ストーリー25「共に成長するために」
プレイヤーに対し、晶が『気高き君』として演じる役への意気込みを語る。(こちらも時期は不明だが、公演の打ち合わせが終わった直後であると伝えられる)
自他共に厳しい晶は、技術には絶対的な自信をもっている。しかし一方で他者との交流に重きをおかず、自己の鍛錬ばかりに気が向いてしまっていた晶は人として未熟であり、そのため今回は、役と一緒に成長していくことを望むようになった。
どうやらこれは普段からミチルに言われていることでもあったらしく、晶はそんなミチルについて語った後、「舞台において、間違ったことは言わない」と彼女を信頼している旨を明かす。
ミチルが晶に厳しいのは、ミチルが晶をトップとした最高の劇団を作るためであり、ゆえに晶はミチルから高いレベルを求められていることも理解している。晶はそんな彼女と一緒に舞台の道を歩んでいくことを表明し、プレイヤーに今回の舞台も安心して待つよう伝えたところで、ストーリーは終了する。