概要
『くまクマ熊ベアー』の登場人物。クリモニアの商業ギルドで最初にユナを担当し、そのままなし崩しに彼女の担当を自ら買って出た受付のおねーさん。
メガネをかけた巨乳の美女。一応20代らしいが、年齢のことを言われて激怒したことがある。
まじめで几帳面なだけでなく、抜け目なくチャンスは逃さない、良きにつけ悪しきにつけ商人らしい性格の持ち主。
冒険者たちから(冒険者ギルドを通して)魔石や妖獣の肉を卸売業として買い取っており、これを通して若いながらも(服装を除いて)目立とうとしないが希代の冒険者として隠れた注目株として話題になっていたユナの事を知っていて、その実力をかなり買っており、彼女の成果によってクリモニアの商業ギルドも利を受けている事から「ぜひともお近づきになりたい」と思っていた模様。
フレンドリーにユナに接しつつも何とか商業ギルドに利益を出そうと、ユナの事業に有利な土地・建物をあっせんする抜け目のなさを見せ、養鶏場から出荷される卵の販路構築にも辣腕を奮った。のちにはユナの作ったプリンにドハマりして「くまさんの憩いの店」の開店にも協力している。
その正体(ネタバレ)
実はクリモニア商業ギルドのギルドマスター。つまりクリモニアで商売している人の中で(地域為政を司る領主であるフォシュローゼ家を除けば)いちばん偉いヒト。
クリモニアの街では領主のクリフ・フォシュローゼに次ぐ要人であり、海湾都市・ミリーラとの通商交渉ではクリフと同行、交渉にあたっている。
なおクリフとはクリモニアの発展という意味では同志である一方で、商業(税制バランス)という軸では対立する立場でもあり「商人やギルドが払っている税金を適正に使っているのか」「為政者側が商人たちが健全な商売をできる行政を行ってくれているのか」という事に関しては、かなり厳しく目を光らせている。
そのためクリフとは、付き合いも長い一方で犬猿の仲でもあり、彼からは「少しは領主を敬ってくれ」と言われる反面で「だったら敬われるだけの仕事をもっとしてちょうだい」と返す腐れ縁の間柄。しかし、その関係性も長い付き合いで「こなれた」定番のやりとりとなっている模様。
ゆえに養鶏場の件では、孤児院の補助金打ち切りをクリフの仕業と勘違いしたユナの意向を組んで卵をクリフにだけは売らないようにしたりと、領主であるクリフよりもユナの方を優先するときもある(この件でクリフから苦情を申し入れられた時は「あなたに非が無ければ私もあの子を諫めて仲裁もしたけど、そうじゃなかったから今回はあの子の味方をする」と返した)。
かと思えば「くまさんの憩いの店」開店の時は、以前にユナからもらったプリンの味に驚愕し、半ばプリンを食べたいがためにあまり積極的でなかったユナを説き伏せる一面もある。
また「くまさんの憩いの店」での売上データからユナの作った、デフォルメくまキャラの効果を侮れぬものと分析。「くまさん食堂」の設立企画時には「憩いの店」で採用されていた「くまさん制服」をアンズたちに着せようと暴走しユナたちを焦らせた。
受付に立っていたのは常に現場を見る事や初心を忘れずにいる事が目的。ただミリーラの一件で多忙になってからは、それは控えるハメになった。