「ですから、私はもう聖女候補ではないですし、皆さんだって元聖女候補でしょう?」
『貴女の信仰は、誰がためにあるのですか?』
プロフィール
フルネーム | メアリ・ヴァレンティ |
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肩書 | ルナリア正教皇国聖女(文庫5巻~文庫14巻)→フリードニア王国ルナリア正教ナンバー2 |
出身 | ルナリア正教皇国 |
生年月日 | 大陸暦1529年(大陸暦1547年時点で18歳の為) |
種族 | 人間族 |
性別 | 女性 |
初登場話 | 文庫5巻第4章 聖女来る |
概要
フリードニア王国にルナリア正教を国教にする為、派遣された『聖女』。
ルナリア正教皇国がソーマに選んだ『聖女』であり、当時のソーマとの婚約が発表されていたリーシア・アイーシャ・ロロアの三人を足した外見を持つ。……が、これが逆効果になってソーマからは違和感を覚えられていた。
聖女全体に言えることだが元孤児であり、その上で聖女として純粋培養されたことが重なり『聖女』という役割を背負って生きることを受け入れ誇りにすら思っている。これはアミドニアとの戦争で『国王』という役割を果たす機械になりかけていたソーマにとっては衝撃的であり、結果として彼の生き方に大きな影響を与えることになる。
ソーマによって王国の全ての宗教が国教化されたときは、王国内が宗教間対立で無秩序になると予想し、無計画な政策であると内心で非難していた。しかし、王国ルナリア正教のトップであるソージが寛容だったことも手伝って、国民達が互いに相手の信仰を尊重し合う状態になったことに驚き、反面、同じ宗教を信仰している自国では上層部が二派に分かれ対立していることに対し疑問を持つようになる。この過程で「信仰心以外何も持たない、権力者に従順なお人形」から脱し、自分の頭で考えるようになる。
対人関係
フリードニア王国ルナリア正教大司教。
上司ではあるが、ソーマの依頼で威厳を保つよう監視の対象になっている。
メルーラ・メルラン
ガーラン精霊王国出身の研究者。
「月の碑」を見るために本教会に潜入したが、バレて逃亡した最中、ソージに匿ってもらっていた。それがきっかけで異端者扱いとなった為、メアリからすれば複雑であった。
しかしソージを厳しく監督する為、共同戦線を張ったことで関係は改善する。
フリードニア王国国王。
アン
ハーン大虎帝国に派遣された聖女。虎の聖女。聖女教育により信仰心以外は何も持たない彼女を気にかけていた。
活躍・経歴
現実主義勇者の王国改造記
- 文庫5巻第4章・第5章、9巻第7章
- 大陸暦1547年、18歳前後
フリードニア王国に聖女として派遣される。ソージが派遣された後、ルナリア正教皇国に戻る。
ルナリア正教皇国にて動乱が起こる予感を感じ、ソージに亡命願いをする。
現実主義勇者の大国建造記
- 文庫14巻~文庫15巻
- 大陸暦1549年~大陸暦1550年(20歳~21歳)
ソージ、竜騎士王国、ソーマの計らいで、フリードニア王国に亡命する。その後は王国ルナリア正教の大司教となったソージを補佐する。
更に、ジーニャとメルーラ、ソージと共にソーマと科学と宗教から分かる知識の摺り合わせを行う。
現実主義勇者の帝国建立記
- 「英雄挽歌の章」第2話~第3話
- 大陸暦1553年、24歳前後
ジンジャー大学の講堂に、ルナリア正教皇国から亡命してきた元聖女候補たちで結成された『ルナリア少女合唱団』のメンバー達の指揮を執る。メンバーたちが聖女と呼んだことには、少し困ったように笑った。
正教皇国から魔女として狙われたメルーラとは複雑な関係だったが、メアリがソージを厳しく監督する内に、目の前の男を更生させるという目的の一致から手を組み、仲を深めることになった。
- 「英雄挽歌の章」第15話
- 大陸暦1554年、25歳前後
世界大戦のアミドニア戦線では、ソージと共に宝珠放送を利用してルナリア正教皇国軍に揺さぶりをかける。
登場話リスト
作中日時 | 収録巻・出典 | エピソード名 | 出来事 |
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大陸暦1547年 | |||
3月中旬 | 文庫5巻第4章 | 聖女来る | |
3月上旬~下旬 | 文庫5巻第5章 | 破戒司教ソージ・レスター | |
11月某日 | 文庫9巻第7章 | 諸国の動静 | |
大陸暦1549年 | |||
11月末 | 文庫14巻第12章 | 出ルナリア記 | |
11月末 | 文庫14巻第13章 | 来るものは拒まず、サル者は追わず | メアリ、フリードニア王国に亡命、ソージが大司教となる |
大陸暦1550年 | |||
1月半ば | 文庫15巻第2章 | 積み重ねが導く真実 | |
大陸暦1553年 | |||
11月 | 《英雄挽歌の章》第二話 | 『鶏鳴狗盗』 | ジンジャー大学でルナリア少女合唱団が集合する |
11月 | 《英雄挽歌の章》第三話 | 『合唱団と実験』 |