◆忍◆ ニンジャ名鑑#16 【モスキート】 ◆殺◆
ザイバツ・シャドーギルド所属ニンジャ。
ガスマスクを被り、背中に6本の汚染血液入シリンダーを背負う。
右手首動脈付近から生えた針で刺し、敵の血を吸引。
モスキートの体液はウィルス汚染されており、微量でも返り血を浴びた敵はカロウシする。
「フィーヒヒヒ!夜のランデブー!フィーヒヒヒ!」
「フィヒッ!」 「フィヒッフィヒッ」
「女子高生フィーヒヒヒ!」
初登場は「ウェルカム・トゥ・ネオサイタマ」。ソウカイヤと並ぶ秘密結社・ザイバツ・シャドーギルド所属のニンジャ。そのワザマエもさることながら、数々の名(迷)言、紳士的行動によって多くのヘッズを虜にした、我らのメンターである。
人物
モスキート(Mosquito=蚊)のコードネームが示す通り、蚊の顔のように口部分先端に長い針が生えた、ガスマスクめいたメンポ(=面頬)をつけている。
右手首からも針状武器をはやしている。
「ヌルヌルと」「クネクネと」オジギをし、嘲るような名乗り声でアイサツするという、これだけでも十分な変態アトモスフィアを醸し出しているが、彼の言動はそれらすべてを消し飛ばすほどにヤバイ級アトモスフィアに満ち溢れている。
一例をあげるならば
「今回は、そのう……まだあまり把握していないのだが……昏睡状態の白人女性を?」
「白人女性を……自由に?昏睡状態のところを……押し入って……?」
――ナンシー・リーへの襲撃の指令を受け
「せっかくだからその後で俺は女子高生血液を吸うだけ吸う!」
「もっと役得するぞ!」
――ヤモト・コキとの初遭遇時
など。念のために言っておくが、これは序の口である。気になる方は物理書籍版『ザイバツ強襲』で確認することをお勧めする。備えよう。なお私は偶然ここにきて記事を書いておりズノウ・タノシイ社とは無関係。
その一方で冷静な戦術眼も備え、それまでの「フィーヒヒヒ!」状態から突然クールダウンして怜悧に状況を計算する姿は二重人格めいた不気味さを醸し出す。これもまた彼の魅力を引き出す一つの要素である。
……が、それでもヤバイ級変態欲求は抑えきれず、欲望と命令の間で悶える場面もあった。
「でも女子高生が!でも殺害命令が無い、ケジメはカンベンだ!でもこれはチャンス? いや我々もアウトオブアモー!だから結局チャンスではない?ワカラナイ!アーッ!」
そんなコミカルな一面とシリアスな一面を併せ持つ彼だが、実はニンジャスレイヤー誕生の地であるマルノウチスゴイタカイビルにて起きたマルノウチ抗争の生き残りであり、ニンジャスレイヤーの最重点忍殺対象である。
その本性は同僚のニンジャと変わらず邪悪そのものであり、ニンジャスレイヤーのインタビューにて、彼がマルノウチ抗争で妻子を殺された復讐者であると知った際の返答は「マルノウチの?……だから?」。
過去に未だ縛られる彼を侮蔑するでもなく、守れなかった無力な様を嘲笑するでもなく、ただ淡々とそれがどうかしたのかと聞き返す様は、自分たちの行為をなんとも思っていない「それがどうかしたのか?」と本心から疑問に思う外道のソレであった。
ワザ・ジツ
右手の針状武器、もしくはメンポ口部の針を相手に突き立てて吸血し、同時に背中のシリンダー内の汚染血液を注入することで相手を殺害する。カテゴリーとしてはドク・ジツに分類される模様。
彼はこれを「直結相互循環」と呼ぶ。彼にとってこの行為は性的興奮を伴う行為らしく、魅力的な女性に対してはやたらと直結相互循環したがる。変態である。しかし、そのような女性に対して「胸をもむ」「激しく前後する」など直接的な表現をする忍殺世界において、彼はあくまでも直結相互循環にこだわり、直接的な行為に及ぼうとはしない。
ただし書籍にて変更された際には、意識のないナンシーを組み敷き強制薬物前後をしようとするなど、全くの紳士というわけではない。
こんな形と性格だが、実は斥候・偵察といった忍者らしいニンジャスキルは一級品であり、幾重にも偽装・プロテクトが施されたナンシーのセーフハウスを性的執念で見つけ出している。彼の上司ワイルドハント=サンも(心底うんざりしながら)「異常者だが腕は立つ」と評価していた。
変態なのに有能……というより変態だから有能という、ある意味もっともたちの悪い存在である。
カ・クラン
彼のヤバイ級アトモスフィアに度肝を抜かれ、なんか新しい世界を開いてしまったヘッズたちの派閥(非公式)。モスキート=サンをメンターとして崇め奉る。
活動としては、女性キャラクターが「ンアーッ!」になったり、平坦な胸を指摘されたり、涙ぐんだり、とにかくカワイイな状況になるとどこからともなく結集し、「フィーヒヒヒ!」といったコメント(蚊柱)を立てていく。主な被害者はヤモト・コキ=サン。