概要
ヤマモトオープンとは、クイズ王伊沢拓司が率いるインテリ系Youtuber、QuizKnockのメンバー、山本祥彰がやらかしてしまった珍プレーの事である。
決して山本さんが主催したゴルフとかテニスの大会ではない。
事の発端
そもそも当時のQuizKnockの動画は伊沢、川上、河村、ふくらpの4人中心の体制に須貝、こうちゃんが加わって間もない状態であり、山本は多人数企画の出演に留まり主要メンバーと呼ぶにはまだ遠かった。
そんな2018年初春頃のある日、主要メンバーの河村に急用が入り、収録に参加することが出来なくなってしまう。その日の収録内容は進行担当のふくらpの他に回答者が5人必要な動画で、伊沢、川上、須貝、こうちゃんの他にもう一人誰かを呼ばないといけなくなる。そこで、その日謎解き問題の製作でたまたまオフィスにいた山本に声がかかり、収録に参加することとなった。
2018年5月6日公開の動画、「東大生達でネプリーグ!ガチンコクイズ一問も間違えず10問到達なるか…?」がそれである。
収録内容
画面から見て左からW字型にこうちゃん、川上、山本、伊沢、須貝の順に着席。
企画は人気バラエティー系クイズ番組ネプリーグ内のコーナー「ファイブリーグ」に、同じく人気クイズ番組「クイズ$ミリオネア」のシステムである「ライフライン」を導入したもの。
答えが5文字のクイズが出題され、こうちゃんが1文字目、川上が2文字目…といった具合に回答する。もちろんのことだが相談、助言は禁止。
ライフラインは
ランダムオープン→5文字のうちランダムで1文字がオープンされる。
チェンジ→どうしても答えがわからない人がいた場合、1つ問題を変更することが出来る。
ジェスチャー→誰か1人がジェスチャーで文字、もしくは答えを伝える。
の3つがあり、それぞれ1度だけ使用できる。
クリアには10問連続での正解が必要となる。
問題となるシーンへ…
第1問「フジテレビで月曜19時からレギュラー放送されているクイズ番組は何?」(答え:ネプリーグ)
第2問「意見しても意味がないということわざ □□□□□に念仏」(答え:うまのみみ)
第3問「横縞の洋服→ボーダー 縦縞の洋服→□□□□□」(答え:ストライプ)
これら3問は出だしという事もあって難易度は優しく、5人は危なげなくクリアする。
しかし第4問で出題された
「パソコンで、キーボードを見ずに打つこと タッチ□□□□□」(答え:タイピング)
を須貝が「ブラインドタッチ(タッチタイピングの和製英語版)」で引っかかってしまい思いつくことが出来ず、
川上やこうちゃんの判断でチェンジが使用されることに。
そして、問題の場面となる第4問②が出題されるーーー
第4問②
「都市から周辺地域へ無計画に市街地が広がること □□□□□現象」
川上「ww…うそやんw」
伊沢「チェンジ~wチェンジこれw」
そう、ここに来て出題されたのは須貝にとって先程のタッチタイピングと同等並に馴染みが薄い言葉だったのだ。
他4人は当然のように「スプロール現象」のそれぞれの文字を書き込むが、須貝だけペンが進まない。
それを心配するかのように
伊「須貝さんわかります?ムズいと思うんですけど…」
と声がかかる。
須「え、なんか…中心部がー…」
川「それじゃないと思いますねw」
川上の予想は正しく、この時須貝の脳裏には「ドーナツ化現象(中心地の人口が減少し、郊外の人口が増加する現象)」が思い浮かんでいた。
このままでは第4問で企画終了になってしまう──
事件発生
状況打開のために、川上がある提案を出す。
川「須貝さんが1番最後の文字ってことを考えて、その文字だけを伝えるっていう方法はある」
つまりスプロール以外の五文字の単語で須貝が理解出来る言葉(例えば「五郎丸」とかだろうか)をライフラインの1つ「ジェスチャー」を使って須貝に知らせる方法である。
この提案に、それまで少ししか言葉を発していなかった山本が納得の意見を述べる。
山本「あ、なるほど。5文字で、違う、なにかのジェスチャーをして、
最後が『る』だったら、
あっ」
瞬間、現場が凍りついた。
ふくら「wwwwww」
山「◎〇※△~!■」
他の人の答えを堂々と言ってしまうというまさかのミス。状況がじわじわと伝わってきた伊沢たちと、手で口を塞ぎつつも少し慌てる山本。
伊「いや、だから、別にこれ5文字じゃwww」
5人「wwwwwwwwwwwwww」
伊沢も気持ち山本を庇おうとしたが同じ言葉を繰り返すばかりで、それよりも笑いが止まらない。
ふ「いやちょっとだから今、すごい事件が起きてるwww」
山「すいませんでした…」m(*_ _)m
5人「wwwwww」
思いもよらぬこの珍プレーによって第4問②は正解にこじつけられた。
伊「山場を乗りきったー!www」
山「流石ですよww」
須「スプロール現象聞いたことあるからなーw」
川「攻略法が見えてきたなw」
須「このゲーム必勝法があるw」
ふ「次から禁止ですw」
以後、途中難しい計算問題もあったがなんとか7問正解までは持ち込むことが出来た。
QuizKnockに、また山本に与えた影響
この収録以後山本が頻繁に動画に出演するようになり、山本も「河村さんが欠席じゃなかったら今みたいには動画に出ていなかったかもしれない」と述べている。
なおこのヤマモトオープン(たまにスプロール事件とも呼ばれる)は度々動画でネタにされ、登録者数50万人記念として作られたQuizKnockカルタでも「す→『英語で、(無計画に広がる)という意味がある、市街地が周辺へ無秩序に広がる現象を何と言う?』 スプロール現象」
として登場し、動画では川上が獲得した。
川上反省会の動画で、反省すべき出来事として、山本自ら触れていた。
ネプリーグミリオネアの第2弾の「東大生がネプリーグ風クイズもう1回やってみた」ではライフラインとしてヤマモトオープンが使用された。
仕様はどれか1文字を山本が言うことができるというもの。まさかの公式化である。
「誤答で没収!?おせちクイズ」では答えが「ごまめの歯ぎしり」になる問題で小声で「ごまめ(漢字で)無理だな」と言ってしまいおせちを全没収されかけたが、「迷ってたのに『答え』って言ったからわかっちゃった 困ったどうしよう」と答えが分からなかったふりをすることで事なきを得た。
「東大生10人で10文字ネプリーグ」の第4問「首都にパリを置く国はどこ?(漢字はひらがなに)」では、田村正資が「フランスの歴史を思い返してる」と発言し、後に新しいオープン「タムラオープン」が出来たと言われている。
「【検証】クイズ王なら、1文字だけで正解できる説」では、司会の山本が問題文の「市」だけを表示するはずが問題文どころか答えまで表示してしまうというミスをやらかし、「令和版ヤマモトオープン」ができたと言われている。
「もしも現代のサービスが戦国時代にあったらクイズ」では、画像の隠された一部を次々と開けていき、その画像が指すものを答えるというものであった。しかし、まさかの最終問題で答えとなる部分を隠し忘れるというミスをしてしまう。強引に締めようとするも、河村の隠された部分を当てることを提案するという機転によって、何とか最終問題を終わらせたのだった。もはや不定期のイベントとして定着してしまったのかもしれない…
ヤマモト以外のオープン
山本以外のメンバーも一回は答えを言ってしまい、大体山本の「る」が掘り起こされる。
カワムラオープン
味楽る!ミミカ
「IQと頭の回転が大事!広辞苑でひらめきバトル!」にて、広辞苑の間の単語を答えるクイズの最終問題で「味蕾」と「ミラノ」の間に入るワードに、
河「『味楽る!ミミカ』とか載ってないよね?」
伊「ミラクル?」
河「ハッハッハやっちゃったwww」
伊「何を言うとるんやろこの人はと思ってw」
とほぼ答えを言った挙句伊沢に正解されてしまった。
HAND
「【人気企画】英語力+推理力!東大生が英単語当てゲームすると強すぎる!【ヌメロン】」で、河村がワードを決める際に、
河「これっすね、HAND。」
ふ「www言っちゃった!」
河「・・・変えます。」
伊「エッ言っちゃったの? 今マジで言っちゃったの?」
と答えを言ってしまったのでワードを書き直した。
靴
「正解したら死ぬまで〇〇を没収されるクイズ」の5問目の答えは「靴」で、正解すると死ぬか優勝するまで司会の河村に貸さないといけないが、
河「今は靴を脱いでいますが、帰るには靴が必要になってくるわけです。」
山「靴が必要って言ったよあの人wwいったよ靴が必要ってw」
こ「おぉい! 問題...」
河「答え言っちゃった…」
一同「wwwww」
河「まぁ答えかどうかはまだわからない」
山「確かにね」
河「はい、えーヒント:靴です。」
一同「wwwお~い!www」
結局全員が「靴」と書いて全員正解した。
フクラオープン
0
「【世界最長のクイズ】3択かと思ったら4000択!?ガチ早押しが超頭脳ゲームになった」の最終問題にて、
ふ「河村は0も自然数に入れる派だということが分かった」
山「0ってなんすか」
伊「答えゆうとるがな」
一同「www」
この企画は解答の0だけでなく選択肢も同時に答えないといけないため、答えが分かっているだけではあまり意味はない。
スガイオープン
パンダとキリンとトナカイ
「【東大生検証】東大生、なべらかえ に きかづない説!【うっかり】」
フラッシュ記憶を利用した検証企画で、
シンキングタイム中に
須「パンダとキリンとトナカイのポケモンいるかな」
伊「おっ(こいつ言ったな...)」
そして答え合わせ中に
川「そして須貝さんがトナカイって口走った」
一同「wwwww」
須「そう、いやダメじゃん俺、何やってんだ」
ふ「記憶力とか以前にバカでしょwww」
しかしこの企画の本来の趣旨に気付いたのは須貝のみ。
イザワオープン
一石
「モノマネしながら早押しクイズしたら大爆笑の結果にwwww」で、アインシュタインのモノマネ(?)をしながら「一石」が答えになる問題を読む際に、
伊「水に石を投げ込むと波紋が生じるということから、影響を呼ぶような問題を投げかけることを一石を…「何を投じる」というでしょう?」
山「今、答え言いました」
一同「ww」
答えを言ってしまったもののこの企画では伊沢のモノマネも推測しないといけない。
コウチャンオープン
金環日食
「中学までに習ったか習ってないか見分けるのムズすぎwww」で義務教育で習った内容だけ答える企画の一問目でこうちゃんが小声で、
こ「待って金環日食...」
ふ「ちょちょちょ…」
一同「wwwwwww」
ふ「え?」
山「おい」
山「なんか ちっちゃい声で...」
ふ「いや分かるよ? 『大事なのはそこじゃない』ってのは分かるよ?」
この企画は義務教育で習うのかが最も重要なので、答えを言ってしまっても問題はほぼない。
積分
後述のサヤオープンの項を参照。
ツルサキオープン
シャンプー
「文字を書くことを禁止されてもクイズはできるのか?」の一問目、「シャンプー」を文字を使わずに回答しなくてはならないが、
鶴「あっヤバイ使ってるシャンプーバレちゃう」
山「え?」
鶴「あっ!」
こ「ちょちょちょちょちょちょ え!え!え!え!え!え!え!え!え!」
こ「長年出演してるとね、一回はあるんだよ」
この企画も答えをどう絵に描くかが重要なのであって答えのワードはそこまで需要ではない。
またこのシーンではQuizKnockとコラボ経験がある東海オンエアのとあるシーンを彷彿とさせる熊のイラストとそれに気づいた時の虫眼鏡のリアクション「おっと~?」のテロップがヒラギノ角ゴで登場した。
サヤオープン
ゲッコウガ
「プロ絵師なら激ヤバ無茶振りお題にも応えられるはず!?【なつめさんちコラボ】【ポケモン縛り】」
QKメンバーではなくそのコラボ相手の「なつめさんち」のさやさんがやらかしたケース。鶴崎が描いたイラストは「積分をするゲッコウガ」なのだが
さ「ゲッコウガめちゃめちゃ可愛い」
さ「!」
一同「…」
鶴「あれ?…」
こ「ほぉ~ん」
と答えを言ってしまったが、実はこうちゃんも
こ「え、あの不定積分だけど大丈夫?」
ともう一方の答えを言ってしまっていた。
ゴンオープン
六角形
「【超心理戦】嘘を見抜け!クイズペンタゴン4」の最終問題で、
伊「行ったことあるよフランス」
言「歩いたんですか?フランスの伊能忠敬みたいに」
伊「どういうこと~」
言「『六角形』に歩いたらちょうどっぽく」
伊「おいおいお前」
言「あ!」
言「答え言っちゃった(笑)」
伊「はいはいはい ルール違反が発生しましたけど」
今までのオープンはなんだかんだで許されていたがこの企画が心理戦なのも相まってスタッフから「失格にしてもいいです」と言われ、最終的に反省の意が見えず情状酌量の余地がなかったため初の「有罪」判決で失格になった。