日食の中でも、太陽の中央が隠されリング状に見える日食のこと。
地球から見て月が太陽の前を横切るとおこる。
皆既日食と同様に、観られる範囲がとても狭く、稀な現象とされる。
最近の金環日食観測
その際の日本での観測可能地域・時間は以下の通り
全域で部分食 | 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 新潟 富山 石川 福井 鳥取 島根 岡山 広島 山口 福岡 佐賀 長崎 沖縄 |
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一部で金環食 | 福島 長野 岐阜 滋賀 京都 兵庫 香川 愛媛 熊本 大分 |
ほぼ全域で金環食 | 栃木 群馬 埼玉 山梨 愛知 三重 大阪 奈良 徳島 高知 宮崎 |
金環食の中心食線が通る | 茨城 千葉 東京 神奈川 静岡 和歌山 鹿児島 |
主な都市の予定時刻
予定時刻 | 欠け始め | 金環日食 | 日食終了 |
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鹿児島 | 06:12:47 | 07:22:10 | 08:42:25 |
大阪 | 06:17:06 | 07:29:49 | 08:54:19 |
愛知 | 06:17:56 | 07:31:33 | 08:57:15 |
東京 | 06:19:02 | 07:34:31 | 09:02:40 |
観測上の注意
通常の太陽観測も同様であるが、金環日食を直接見ると、日食網膜症(網膜の火傷)による視覚障害、最悪失明の虞がある。
しばしばサングラスやカメラのフィルム、煤をつけたガラス板を介すれば大丈夫であると言われているが、これらは現代の治験では完全に光・UV等を防ぎきれないことが明らかになっている(可視光線の透過率が0.003%以下、赤外線の透過率が3%以下であることが要件であり、これらではこれを満たすことができない)。
観測時は、太陽観測用に設計された専用の日食グラス(コンビニ等で販売)を使用することを強く推奨させていただく。
日食網膜症同様の症状は、目を閉じて太陽の方に顔を向けても(=瞼越しに太陽を見ても)発生する程シビアであることを忘れてはならない。
なお、稀に専用グラスであっても、この要件を満たさない粗悪品が存在することがあるため、事前にテストしておくのがよい。一般家庭でテスト可能な目安として、蛍光灯を見るという手段がある。形がはっきり分かるものは可視光線のカット率が低いため使用してはならない。正しく設計されたもの(上記の通り可視光線透過率0.003%以下)では、蛍光灯は微かに見える程度である。