概要
ナイル川の源流であるビクトリア湖水系に出没するとされる龍のような外見をした怪魚。伝承が伝わっている部族間で呼び方が異なっており、“ニャーマ”という名で呼ばれる事もある。
約10~30mの黄色または茶色をした体を持ち、頭部には髭、尾にはとがった角の様な物が生えているとされるほか、背中に大きなコブがあるとされる事もある。
また腹から雷のような音を出し、頭部に生えた長い体毛を獲物に巻き付けて水中に引きずり込むとされているほか、伝承によっては人間を捕えてその脳髄を啜る凶悪な存在と伝わっている地域もあるといわれている。
創作での扱い
妖怪がテーマのTRPGと連動したシェアード・ワールド・ノベルズ。
SF小説家である山本弘が担当した、『私の十代は蜘蛛女だった』収録の「私は緑の地獄から来た怪物と結婚した」に頭部に飾り羽根、身体に触手を持つ蛇神として登場。
隠れ里で類人猿カクンダカリに崇拝されており、住処には宝石が溢れていると伝わるため現代社会の闇に潜む悪の妖怪に狙われてしまうが、彼を助けにきた女郎蜘蛛の先祖返りである女子高生・穂月湧に惚れてしまいややこしいことになる。
なお脳髄を啜るという伝承から、任意の相手の精神を吸い取り性格を変えてしまう妖力を持つ。