概要
脳姦(のうかん)とは、異常性癖の一つで、脳に何らかの凌辱を加えること。基本的には、脳に対する直接的・物理的な責めを指す。サブカルチャー用語の一つ。
ペニスや触手などといった物を挿入することを始めとして、とにかく対象者の脳味噌を観念的でなく物理的にいじくりまわして愉悦に浸りたい、あるいはまた、そんなことされて愉悦に浸って逝きたいという、ディープにもほどがあるマジキチな変態さん達のアブナイ世界がそこにある。
人がこの嗜好に辿り着くのには、1. リョナの欲求、2. エンドソーマフィリア(英語:endosomaphilia〈※a|※注1〉|別名:体内進入性愛〈※a〉。精神医学用語。性的倒錯の一種。異物が体内へ進入/侵入する行為や異物が体内に存在する状況に性的興奮を覚えるフェティシズム。)のこじらせ、3. 究極的アヘ顔の嗜好、4. 尊厳破壊の嗜好、5. 究極的支配欲、6. 命さえ捧げるマゾヒズム、等々、さまざまな異なる道筋があるとの考察も、一部ではなされている(※b)。
内容が内容ゆえ、抽象化されていたりしない限り、ほとんど問答無用でR-18G指定を避けられない。
脳は頭蓋骨に覆われているため、頭部を切ったり穴を開けるなどして行為に及ぶ。
大きく分けて、死後に挿入する死姦に近いものと、まだ生きている状態で挿入して錯乱している状態を楽しむものの2種類があるが、それぞれで細かいシチュエーションが異なるケースもあり、「脳姦」で示される範囲は意外に広い。
対象者が人間の場合、現実的に考えると挿入時点で即死するか、最低でも大脳が致命的損傷を受けるため、「理性的反応を楽しみながら」というプレイには何らかの超技術的あるいは魔法的処置が必要となる。
また、鼻や耳から触手等が挿入して対象者を洗脳している、もしくは、脳や精神に直接的快楽を与えている描写にもタグ「脳姦」が用いられることがあるものの、嗜好が大きく異なるため、「脳クチュ」など別のタグを用いるのが望ましい。
また、被害者の全身を捕食しようとする加害者が真っ先に脳から喰い始めているにすぎない状況を描いたイラストにも「脳姦」がタグ付けされている例もあるが、これは、画中の者たちからすれば第三者の立場にある作者や閲覧者の側から見た限りの「脳姦」と言って言えなくはないが、当事者の誰も「脳を凌辱する / される」意識を持っておらず、従って「脳姦」とは違った概念である。ただ、この概念にはまだ名称が考案されていないため、「脳姦」で設定したくなるタグの設定者の考えは少し理解できる。
pixivでは
pixivでは、眼孔姦と同じく「R-18G」タグの中で少ないほうに位置するジャンルである。
関連イラスト
pixivでタグ付けされていない作品も含む。R-18Gの指定作品は表示できないため、そうでない作品だけを例示している。そうすると、どうしても触手姦にかたよる。
左上から順に、1. 古のものに捧げよ……。おぞましきマインドブラスト(物理)。クトゥルフ神話より。外からは見えないけど、邪神に捕えられし憐れなる犠牲者は、触手に脳姦されながら脳味噌チューチュー吸われてるんだよきっと。2. くらげ脳姦。作者のキャプションによれば、少女は、耳から脳内へ侵入した触手に電撃を喰らい続けるほどに体の自由と自我を奪われていき、ついには脳汁を啜られ始める。つまり、耳姦から始まる脳姦。3. ファイナルファンタジーシリーズのマインドフレアによるマインドブラスト(精神+物理)攻撃に曝されるティナ・ブランフォード(『ファイナルファンタジー6』)。4. 触手姦(ポケモン)。5. 触手姦(『艦隊これくしょん』)。「ら、らいろうぶれすぅ(だ、大丈夫ですぅ)」、呂律が回らなくなるのは定番の描写。6. 触手姦(オリジナルキャラクター)。7.「あっあっあっ (tags)」は脳姦でよく使われるオノマトペ。8. もうだめだこいつ。脳姦エクスタシーに浸ってるドM女。てか、これってR-18G指定ちゃうの?
脚注
注釈
※注1 記事が存在する「endosomatophilia」と同義語か。"endosomaphilia" は辞書で確認できるが(※a)、"endosomatophilia" は確認できない。
出典
※a "endosomaphilia" 『英辞郎』(cf.)
※b 「【異常性癖】『脳姦』とは?元ネタや興奮する人の心理を解説」- STERON運営部「STERON」 2021年6月30日作成、2022年12月6日更新。
関連タグ
リョナ エンドソーマフィリア(endosomaphilia、体内進入性愛) アヘ顔 尊厳破壊 支配、domination マゾヒズム
鍵穴姦 - 極めて特殊な発想ながら、脳姦と相通じる部分がある。