概要
『王様戦隊キングオージャー』における、ラクレス・ハスティーとスズメ・ディボウスキの男女カップリング。
ラクレスは主人公ギラの兄でシュゴッダム前国王、スズメはトウフの王殿カグラギ・ディボウスキの妹。
本編から15年前、カグラギは『神の怒り』によって荒廃したトウフ国を復興するために、ラクレスと契約を結んだ。それはトウフにデミシュゴッドを優先的に輸出する代わりに、妹のスズメをシュゴッダムに差し出すというものである。こうしてスズメは名目上は「ラクレスの婚約者候補」、実質的にはトウフの人質として不幸にも囚われの身となってしまった。
…………と誰しもが思っていたのだが、実はスズメはラクレスにベタ惚れしていた。
カグラギがスズメを救出しようとした際には、ラクレスにべったりとくっついて「私はラクレス様を愛しております。ここに来てからは至って健康。どうやらトウフの土アレルギーだったみたい。私はラクレス様と共に死に、シュゴッダムで永遠の眠りにつくの」と言う始末。
なお、この時のラクレスは辟易した顔で彼女から視線を逸らしており、この状況を良く思っていない様子。
スズメはシュゴッダムの秘密をひどく知りたがっており、詮索のゴリ押しっぷりにはラクレスも呆れている。
スズメがコーカサスカブト城の秘密をラクレスから聞き出そうとした際は、全力の仮病を使い、病床をラクレスの玉座に持ち込んでかなりしつこく問い詰め根負けさせた (ちなみにカグラギたちにはこの件を寝物語と表現した)。
第20話では、ついに結婚を果たした (ただし政略結婚である)。
結婚式の際にラクレスが渡した結婚指輪が、実はコーカサスカブト城を宇宙船に変形させるカギとなっていた。
第34話でラクレスが『シュゴ仮面』として復活した際は、夫婦揃って邪知暴虐の限りを尽くしていた。ギラたち王の前ではスズメの「助けて~!シュゴ仮面様〜!」の掛け声と共にラクレスが降りてくるという茶番を繰り広げており、バカップルは健在と思われる。
なお、スズメは裏で「泥にまみれて手を汚し、共にトウフ国を守りましょう、兄様!」とラクレスに惚れていることが芝居であるかのような発言をしており、ラクレスへの愛が本心なのか、彼を欺くための嘘なのかは分からない状態である。
関連タグ
男女戦隊 王様戦隊キングオージャー ラクレス・ハスティー スズメ・ディボウスキ
『王様戦隊キングオージャー』第42話以降のネタバレ注意!
真実
ラクレスとスズメの夫婦関係の真相は、いわゆる「共犯者」に近いものであった。
詳細な解説はラクレスとスズメそれぞれの記事に譲るが、結婚式の折に渡した指輪に仕込んだメッセージで、ラクレスの本当の姿に気付いたスズメが、詳しい事情は知らないながらも最良のサポートをしており、ラクレスもまたそれに感謝し深い信頼を寄せていた。
また、結婚式の後にスズメが兄・カグラギに伝えた言外のメッセージにより、彼もまたラクレスを信じ、協力するようになった。
その後、第44話では、シュゴッダムにて牢屋の中にいるラクレスに、なぜか牢屋内に備え付けられた炊事スペースを使ってスズメが食事の用意をしており、二人の交流が見られた。
そこでも、スズメは相変わらずラクレスにメロメロな様子を見せており、ラクレス自身も満更でもない様子であることから、夫婦関係は非常に円満であるようだ。
ラクレスの真意が王様戦隊メンバー内に知れ渡った時点で、スズメはラクレスと繋がりを断って、大手を振ってサポート要員として動ける上に、ラクレスは宇蟲王との戦いが終わっても汚名返上する機会を放棄しており、単なる利害の上ではラクレスと夫婦関係を続ける意味も価値もなくなっている。
更にラクレスもスズメの進退を考慮し、離婚を望めば受け入れるであろう (実際、第45話ではスズメの記憶がなくなり、離婚危機に陥っている)。
その上でスズメは地に堕ちゆくやもしれぬラクレスとの繋がりを保ち続けており、彼女の愛が本物であることがうかがい知れる。
一方のラクレスもスズメには深い愛情を向けているようで、上記の台詞からわかるように、孤独な戦いの中で唯一の希望であったスズメの存在は、ラクレスにとって非常に重いものとなっている。
最終決戦後、ラクレスは罪人としてゴッカンに収容されたが、スズメは当然のように同伴していた。雪かき作業中に2人でイチャイチャして現場監督のモルフォーニャに叱られたりと、獄中でも幸せな夫婦生活を過ごしているようだ。