柿原「熱田は、そのままの私でも魅力あるって言ってたけど。私も…変わりたい!」
充瑠「うん!」
「「ひらめきスパークリング! キラメイレッド!!」」
概要
魔進戦隊キラメイジャーの熱田充瑠と柿原瑞希のカップリング。
光ヶ峰高等学校に通う同級生同士。
前日譚にあたるエピソードZEROの時点では、世間の退屈さに鬱屈し斜に構えた瑞希がクラスでも浮いた存在である充瑠にからかい半分で自分をモデルに絵を描かせ、それがなんとも禍々しい珍妙な絵で性格分析をアレコレと言われたことに腹を立てるだけだった。
ヨドンヘイム襲来後の学校生活でもこれと言って変わらぬ関係性だったようだが、エピソード20におけるセッチャクザイ邪面の出現によって変化が訪れる。
それまで単なる一般人でしかなかった瑞希は強力な接着剤によってキラメイレッドと手がくっついて離れられなくなってしまい、キラメイジャーの正体やCARATの本部すら知ることになった(ただし、キラメイレッドの正体がバレたのは宝路のミスである)。
裏表が激しく自分の事を外面が良いだけで本当の自分には魅力がないという劣等感に悩んでいた瑞希に対し、充瑠から飛び出したのはズル賢くてパワフル、略して『ズルパワフル』という造語。自分が持っていないズルさという瑞希の強さを充留は魅力的に感じており、エピソードZEROで描いた絵も彼女の内面を好意的に捉えたものだった。
キラメイジャーとして戦う姿や本当は自己嫌悪していた自分の素顔を認めてくれる、今まで知らなかった充瑠の新しい側面を知り、瑞希もまたキラメきたいと思うようになる。
同時名乗りポーズを挙げ、充瑠も思いつかない作戦立案、キラメイジン操縦。
様々な体験を経てセッチャクザイ邪面を撃破した後も瑞希の方から充瑠の手を握り締め、本来であれば解除される筈の接着剤が何故か解除されないのであった。
その様を為朝・時雨・小夜はアオハルと評して微笑ましく見守っているのだが、瀬奈と宝路はまるでわかっていない。
そして、他ならぬ充瑠も然り…さて、どうなることやら。
それから二人はこれまでとは少し違う形で距離が縮まり、学校でも堂々と絵の指導を受けるようになる。絵に関してはスパルタな充瑠の指導に悪戦苦闘しながら瑞希が描き上げたのは、拙くてもどこか温かみのある、キラキラとした充瑠の絵。
獅子鷹宮健太や定光はるひに「熱田はこんなにキラキラしてないだろう」という指摘を受けるが、瑞希の答えは…。
「ううん、してるよ。すっごく!」
その後エピソード42にて再び描写が描かれ、最近前向きに変わってきたことを健太やはるひにからかわれた責任を取るように充瑠に迫り、遊園地に誘う。
意外とその手の事には鈍くない充瑠に「これってデート?」とつっこまれるが、「兄貴に貰った」「有効期限ギリギリ」という理由を述べていた。
「見たか、私のズルパワフル」
その様子を健太とはるひはニヤニヤと眺めており、すっかりお見通しな模様。
しかし、約束を取り付けた直後に学校をヨドンヘイムが放った黒い霧が覆い尽くし、生徒は全員ベチャット化してしまい、瑞希も充瑠と共に逃げる途中で力尽きてしまった。
「絶対に助けてね…一緒に遊園地行くんだから…!!」
最終決戦にて、キラメイジャーがヨドン皇帝を打倒したことに伴い、瑞希を始めとする人々は元に戻った。笑顔を浮かべる瑞希の瞳の先に、充瑠達が守り抜いた綺麗な青空が広がっていた。
「やったんだね……熱田!」
エピローグ
それから3ヶ月後、充瑠はCARATのバーチャル会議に参加し、それぞれの日常に戻ったメンバーたちと再会を果たした。続いてクリスタリアの面々とも合流し、復興したクリスタリアを見せてる、その最中だった。
「こら充瑠!」
なんと瑞希が現れたのだ。しかも姓名ではなく、名前呼びで。その場にいた面々は当然ながら驚愕する。何やら瑞希が充瑠に「話が違うじゃん!」と抗議をしているようだが、どうやら今度の今度こそ自分を可愛く描くよう充瑠に約束したのに、そこに描かれていたのはゼンカイジャーのメンバーと、隅っこに相変わらずの不気味な瑞希の似顔絵だった。
「描き直しなさいよ!」
瑞希はそう言って、充瑠の腕を引っ張って一緒にバーチャル会議から退室。
一同は二人が「そういう関係」である事を感じたのか、もの凄く沸き立った。
かくして、瑞希が充瑠を追い掛け回すシーンで『魔進戦隊キラメイジャー』は幕を閉じた。
二人の行く末はどうなるのか、それは分からない。
だが、人が輝く時、そこに奇跡が生まれる。
願わくば、二人の恋路が上手く行く事を願わんばかりだ。
関連イラスト
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ハンドシェイカー:手を繋ぐ2人がペアとなって戦うアニメ。中でもタヅナとコヨリの『手を離すことが出来ない』『戦いを通して2人の絆が深まっていく』という点が共通する。