『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に登場するガミラス人。ガミラス総統であるアベルト・デスラーの兄、マティウス・デスラーの息子で、アベルトにとっては甥にあたる。
以下、ネタバレ。
「我が名はランハルト・デスラー」
正体
在地球駐在武官にして、ヤマトに乗り込んだガミラス人クラウス・キーマンの正体。
幼い頃に母であるエリザ・デスラーがアベルト・デスラー暗殺計画に加担。本来であれば処刑されるはずだったが、兄に対して思うところがあったアベルトは、処刑したと見せかけて息子であるランハルトともども追放処分にした。母親は後に貧しい生活の中で死没する。
その後、成長したランハルトはデスラー体制復活派に所属。テレサの力を手に入れるため、テレサに呼ばれたヤマトに同行。惑星シュトラバーゼにてルッツ・カーゼットより受け取った「反波動格子」と呼ばれる物体をヤマトの波動エンジンに仕込み、テレザート解放後、波動エンジンを強制停止させてヤマトを無力化する。
以下、さらなるネタバレ。
「ガミラス保安情報局、内事部所属捜査官。それが俺だ。」
真の正体は、デスラー体制派の動向を探るようガミラス民主政府の密命を帯びた二重スパイだった。ローレン・バレルは表向きだけでなく、裏の立場でも上司である。
デスラー家の血を引くという己の立場を利用し、デスラー派の神輿となることで彼らの懐に潜り込んだ。ヤマトと行動を共にしたのも、テレサの力を手に入れたとなれば、必ずや首謀者が接触してくると踏んでのことだった。
独裁者の家系の者として、ガミラスを民主化へと導く手助けを行うことを罪滅ぼしと考えている。
アベルト・デスラーの登場により、彼と共に歩む道へ心が揺れたものの、テレサから「考えたことでは無く感じたことに従え」との啓示を受け、ヤマトとともに行く道を選ぶ。
旧デスラー体制派の首謀者の情報をバレルに送り、二重スパイとしての役目を終えた彼は、再びヤマトへと舞い戻るのだった。
その後、太陽系でのアベルト・デスラーとの決戦時には、ガトランティスでなく地球と手を結ぶよう説得を試みもする。そして戦いの後、アベルトにガミラスの未来を託し、別れを告げた。
その後キーマンはガトランティスとの決戦時に戦死。アベルトは兄だけでなく甥の遺志も受け継ぐことになった。