概要
パスファインダー部隊に所属し、危険地帯での輸送やルート構築を旨とするニケ(NPC)。
周囲の地形や、構造物の配置から的確な進路を導き出すことに長ける。
しかしながら、アークの地上への興味が薄れるにつれて活躍の機会が減り、アーク拡張計画が終わったために、部隊としての役割が消えてしまった。副業としてアーク内での配達業にも従事している。
時間もお金も有り余ってる人に向けた「ドラマティックな配達」をウリとしており、パーティにサプライズプレゼントを登場して盛り上げにひと役買ったり、客の愚痴を聞いてやったりなどと、配達業というよりは、イベント司会者や水商売に近い。
最近は運送自体はドローンや配送用のロボットがいる事もあり、上記のような付加価値を持って何とかやっていけていた。
職業柄の癖で、やたらと自分をへりくだり相手を持ち上げる「太鼓持ち」な態度をとり、傍から見るとかなりわざとらしい言動である。
本人としては、顧客に媚びながら儲けている副業およびそういう生き方については否定的で、本当はやめたがっている。
副業のストレスはなかなか大きいようだが、その分収入も潤沢であり、身につけている装身具は高級なブランド品ばかりである。
これは身嗜みを良くすることで富裕層から仕事を貰うためであり、言わば「仕事のための投資」。
ブランド品は盗まれないように、自分の製造会社であるエリシオンの企業ロゴを入れている。
だが、稼げば稼ぐほど更にお金が欲しくなるのが人の性。
より金になる仕事を求めるあまり、アウターリムのフィクサーであるシックスオーの仕事に飛びついてしまった。
以来、弱みに付け込まれてシックスオーの手駒にされている。
劇中での描写
メインストーリー(キャンペーン)27章で初登場。
特殊別働隊カウンターズによるクリスタル地帯の調査を補佐するため、輸送とルートの専門家として参加する。
参加した理由は「クリスタル地帯調査は新たな輸送業務の開拓が見込めるから」と言っていたが、本当の目的はシックスオーに命じられてクリスタル地帯から未知の発見を持ち帰るためである。
任務中はシックスオーの仕事を優先し、常に携帯端末から彼のメッセージが来るのを気にしていたため、命がけの現場でありながら調査部隊の足を引っ張り続けた。
もともと精神的に強くないうえに、できないことを見栄を張って「できる」と言ってしまう癖があり、初めて足を踏み入れたクリスタル地帯のルート探索では、自ら前に出て道案内をするも、いつまで経っても目的地に辿り着けなかった。
その時にはテンパってしまい過呼吸になってしまった。
これは、過去に自分のミスを隠そうとしたことがあり、それが他人にバレて強く責められて過呼吸を起こしたトラウマのせいでもある。
シックスオーに何かしら成果を持って帰ろうと、クリスタル地帯を徘徊していた謎のニケ「アンノウン」の写真を携帯端末で撮ったところ、彼女の怒りに触れて攻撃され、調査隊を危機に陥れた。
その後、同じ部隊のフラジャイルが調査部隊に合流し、彼女からシックスオーの仕事は二度と受けないと約束させられた。
しかし、最後まで自身の保身に走り、シックスオーへの成果を求めた結果、指揮官に無許可で危険物(クリスタル地帯のクリスタル)をアークへ持ち帰ろうとしたことが発覚※。そのため、激昂したフラジャイルに足を銃撃されて行動不能となった。
※これより前、指揮官はリヴァリンの立場を慮った上で、『今回の探索で手に入ったもっとも価値の無い物』を報酬として要求したことに対し同意していた。そのためシックスオーに対する面目は最低限保たれるはずであったが、結局は自分の手ですべて台無しにしてしまった。さらに言えば、クリスタル地帯のクリスタルは電力を吸収した上で、周囲の物を取り込んで成長していくと言う極悪な危険物質である。崩壊した地上とは比べ物にならないほどの電子機器に囲まれたアークに無対策で持ち込めばどうなるかは火を見るよりも明らかである。
アーク帰還後、危険物であるクリスタルをアークに持ち込んで危機に晒そうとした容疑で拘束され、ニケの矯正機関である「更生館」へ収監されてしまう。
あくまでも持ち込み未遂のため、エニックが判決を下すことは難しかった。
そうして更正館の独房で過ごしていると、何も持ち込めないはずの独房の中にシックスオーの手下からの携帯端末が入れられており、シックスオーから「更生館でボヤ騒ぎが起こるので、それに乗じて脱獄し、クリスタルが付いたハンマリングの頭を手に入れなさい」と命令される。
リヴァリンは自分がもう引き返せない所まで来てしまった事を悟ったところで章は終了する。
余談
- 復讐鬼とかテロリストとか、独裁CEOとか、単純な罪業で言えばより凶悪な人物はいるものの、それらと比べたら現実世界に存在しそうな小悪党的な立ち回りを行うキャラ。
- 基本的には反省をしない他責思考の面を覗かせることが多い。シックスオーの存在が精神的重圧になっていることも影響しているが、見栄を張る癖も手伝ってクリスタル地帯で起きたトラブルの何割かは彼女が主軸になって発生している。
- 詳細は不明だが以前リヴァリンがシックスオーの仕事を請け負ったせいで、フラジャイルの妹が死亡している。この時にフラジャイルは許す代わりに『シックスオーの仕事は二度と請けない』『約束を破ったらリヴァリンを殺してフラジャイルも死ぬ』と言う約束を交わしていた。しかし約束を反故にした結果フラジャイルの怒りを買っただけには収まらず、シックスオーからは徹底的に弱みに付け込まれ、危険な仕事でさえも問答無用でこなすことを求められる文字通りの「手駒」に成り下がってしまった。
- もっとも、クリスタル地帯の奥部の調査を強行したのは、ハンマリング達も賛同した他、指揮官がアークでの権力を確固たる物にすると言う意志をもって、その選択を決裁したからでもある。なお、ラピをはじめとするカウンターズは一時撤退を進言していた。
- 指揮官に好意を露骨に向けるニケの一人。ただし言い寄るたびにラピに妨害を食らっている。何なら必要以上に指揮官に近寄らないようにラピが嘘までついたため、指揮官は結婚済みで既に二人の子供がいる、と言う事になってしまった。
- エリシオンの社長であるイングリッドも気にはかけていた物の、副業許可を出す事が精々であった。他の部隊に編入することも考えていたようだが、ニケの部隊員は例外を除き三名までと言う中央政府の規定があり、生活の事が心配だからという理由では許可されなかった。
- 韓国メディアGamepleによる、メガニケのシナリオチーム長チョン・ジェソン氏へのインタビュー記事によると、リヴァリンは「現実的で隣りにいるかもしれないヘイトキャラ」として作ったとのことで、アフレコでは担当声優に対して「できるだけ人を怒らせるようにして下さい」と演技を要望していたことを明かしている。また、「一方的に不快感だけ与えるキャラにはならない」と、今後のストーリー展開で彼女に対しての救済処置を示唆する発言もしている。