「だからお前には、その崇高な正義と共に死んでもらう」
概要
製造会社 | ミシリス・インダストリー |
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所属部隊 | エキゾチック |
使用武器 | SM ジェノサイド |
CV | 雨宮天 |
エキゾチック部隊のリーダー。無法地帯のアウターリム出身。
人間時代はテロ集団エンターヘブンの前リーダーだったと推測されている。かつては無差別テロを繰り返しており、一連のテロの中でもAFK列車爆破テロはアークの歴史上最悪の被害をもたらし、人間時代のインフィニティレールの面々とその家族を殺害した因縁を持つ。
ニケになって以降も要注意人物扱いされており、常に首に爆発物を装着された状態でいる。
ニケの人権活動家を自称し、少女や女性をニケに加工して兵器として扱っている人類(特に中央政府)を憎悪しており、比較的ニケの人権を認める立場である指揮官に対しても当たりが強い。
これは自分がやろうとしている事の邪魔になる上に、指揮官が夢見がちな理想主義者であり、現実を見せていつか本性を暴いてやる、というスタンスに基づいている。
(アークと言う存在は、かなり無理をして成り立っている都市で、不自然で歪んでいる部分が非常に多い。ニケに対する扱いなどもその一例であるが、ニケに対する扱いはアークを成り立たせている根幹でもある。しかし指揮官はアークを守る事を口にしながらもニケに対する扱いを変えようと言う、やや矛盾にも見える姿勢を取っているのも一因。実際、指揮官は理想を求めるあまり現実を見ていない部分がある。)
一方で、指揮官とは目指す物は似通っているが、目的のためなら手段を選ばないクロウと、手段を選ぶ指揮官と言った形のため、ある意味では同族嫌悪と言う部分もあるかもしれない。
この様に明確に敵対姿勢を崩さない物の、プレイアブルとして手元の戦力にいる状況だと直接顔を合わせて話をする「面談」があるため、どの面下げて……と思わなくもない。この辺は二人とも大人の対応をしているのかもしれないが……。(ただ、上記の通り指揮官は軍属でありながらも理想主義者である面が強く出ており、大人の対応が出来ない部分がストーリー上で多数描かれているため、やはり不自然に見えなくもない。)
また、NIMPHがあるため、人間である指揮官の殺害は不可能だが、多少緩いためか死なない程度に傷つけたり、直接人間を狙わず、跳弾によって人間を撃つと言う事は可能。
プレイアブルキャラでありながらメインシナリオではラプチャーとはまた異なるスタンスの敵役となっており、対峙することになる指揮官やそれを操作するプレイヤーから少なくない悪印象を持たれている。その一方で(時系列が不明ではあるが)前哨基地での突発イベントや他のニケの個別イベントに顔を出した際には意外と面倒見の良い面もあることがうかがえる。
(アウターリムで「観光」と言う言葉を使わないように注意したり、ノイズとディーゼルが歌っているのを見て「邪魔をするな」と指揮官に注意するなど。また、ジャッカルがクロウには良く懐いている。)
武器
専用武装の『ジェノサイド』のモデルはドイツのワルサー社が設計・製造したサブマシンガン『ワルサーMPL』。
1950年代末、西ドイツにおける軍および警察の再武装計画に合わせ設計に着手し1963年から量産が始まった。
当初は安価で製造できる事から海軍や地元警察に人気だったが、高性能のMP5が台頭し始めるとMPLは徐々に廃れていき1983年には製造が中止された。
まず目を引くのは滑り止め用の、赤いバーラップロールが銃身にぐるぐる巻きにされており、彼女の無頼な性格を表す様な外観をしている。
折曲銃床は取り外されており、アンダーバレルにオリジナルのMPLには無い、折り畳み式のフォアグリップが確認できる。
クロウは二挺持ちで発砲し、リロードの際は弾切れになったサブマシンガンをその場で投げ捨て、懐に仕込んだ予備のサブマシンガンを取り出すという、トンでもリロードをゲーム内で披露する。
因みにMPLの本体重量は3kgに及び、これを軽々と扱い二挺同時に発砲できるのは、彼女がニケだからこそ可能な事である。
性能
レアリティ | SSR |
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クラス | 防御型 |
コード | 灼熱 |
武器 | サブマシンガン |
バースト段階 | Ⅲ |
パラメータ
HP | 711,171(Lv.200) |
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攻撃 | 17,059 (Lv.200) |
防御 | 4,364(Lv.200) |
デバフをバラまいて相対的に被害を抑える防御型のニケ。
ただし、自分にターゲットを集中させるスキルは無いのでサポートタンクタイプ。
防御型かつサブマシンガンと言う武器種もあって攻撃力は高くない。
コンセプトとしては悪くないのだが、そもそもニケはステージに制限時間が設定されており長期戦が多くない。そのため防御型のニケを2体以上入れる場面は余り無い上に、現在の計算式ではデバフの効果よりバフを盛った方が良いと言う事もあり登用したい場面もあまり無い。
強いて言えば、敵の攻撃がきつくてメインタンクが落とされがちな時に、サポートとして入れる場面はあるかもしれない。
または、特殊なコンテンツで編成制限をされている場合などは視野に入る可能性がある。
(オーバークロックの最難関で編成制限もあり登用された事例がある。)
スキルも〇発ごとに効果発動では無く、最後の一発を放った時に発動だったり、バーストスキルも悪くは無いが、もう一声欲しい性能だったりとゲームとキャラクターコンセプトが合致してるとは言い難いため、どうしても評価は低めである。今後、宝物などでスキルに追加効果が付与された際に化ける可能性はある。
余談
- ニケの広告ではクロウの画像を使い「も~ぅ指揮官、どこをタップするつもり?」と胸を全面に出したバナー広告が出されていた時期がある。あまりにも実状と離れている広告でネタになった。(明らかに言わされている。)Youtubeの広告などではディフォルメされたSDクロウが出ていた事もある。
- メインストーリーで明確に敵対している事もあるからか、イベント出演率は限りなく低い。ボーナス報酬ニケに設定されている事はあるが、イベントで登場する事は稀で、2023年1月にジャッカルとバイパーの実装に合わせて開催されたイベント「D-OUTSIDERS」位しか出番が無い。
- メインストーリー最新章では外に出れない状況になっているので、2024年の夏イベントではジャッカルとバイパーのみが登場する事となった。現時点では別衣装のモードも無いのでやや不遇なキャラである。
- スタンスとしては直接的に何かをするタイプでは無く、きっかけを与えて相手に選択させる方法を取る。「銃をやるけど、引き金を引くのはお前だ。」という形である。
- ニケの強化パーツとして指揮官のぬいぐるみを装備させられるようになったが、彼女がどんな顔をして指揮官のぬいぐるみを持っているのかは定かでは無い。
- ストーリー上でプレイヤーのヘイトを買っている役回りではあるが、徹底したヴィランである事やビジュアルの良さ、言動の割に案外可愛らしい声もあってか、意外と人気はある。
関連タグ
メインシナリオでのクロウ(以下ネタバレ注意)
エキゾチック部隊のリーダーとしてアウターリムの監視を行う仕事をしていたが、シュエンの意向で指揮官率いるカウンターズとともにスノーホワイトの捜索任務にあたる。その際、高濃度のエブラ粒子による電波障害が発生しているエリアでタイラント級ラプチャーとの戦闘後カウンターズが消耗した隙をつき跳弾で指揮官の腹部を銃撃、残りのメンバーがゴム弾でカウンターズを無力化したあと行方をくらますという、指揮官だけでなくシュエンとアークまでも裏切る行為に及ぶ。
指揮官を狙った理由は「お前みたいな人間とニケ双方にとっての英雄は私がやろうとしていることの邪魔になる」とのこと。ニケの人権活動家を自称しつつ人間とニケの対立を煽っているクロウにとって指揮官は邪魔な存在だった。
ミシリスとシュエンの制御から完全に外れたエキゾチックはその後、新リーダー(E.H)により穏健路線に転換したエンターヘブンとアーク政府内強行派の対立を煽り、自衛と交渉の材料として工事用巨大発破を空砲と騙してE.Hに提供、爆発させアークの天井に大穴を開け、ラプチャーのアーク侵入を誘発した。
「今のアーク市民にとってニケとラプチャーの戦いはテレビの向こうのショーでしかない」と語り、「アークを危機に追い込みニケやアウターリムに対する人類の選択を強いる」という目的でアークに未曾有の危機を招き入れ、エデンから帰還した指揮官に対しても自身を殺させることで理想論を崩壊させようとするも、目的は果たされることなく捕縛され、アークの刑務所である更生館に収監される。その後はNIMPHを自分の意思である程度制御できる特異性を考慮され、実験台になると目されているが、それを聞かされても特に反応はなかった。
一方で未曾有の危機に陥ったアーク市民はニケの重要性に気付きだしたのもあり、手段は選ばないが本人なりに目標を達成してはいる。
(実際の所、ニケは人権がほぼ認められない存在であり、アウターリムですら使い捨て上等と言う扱いも珍しくない。そう言う状況を変える事がクロウの望みでもあった。)
目的のためなら手段は選ばず、周囲を駒のように扱って利用する利己的な悪人である事は確かだが、自分のやっている事が全面的に正しいとは思っていない。
多くの恨みを買っている事実に思うところはあり、前述したAFX爆破テロで家族を失いニケとなったディーゼルにAZX内での爆破テロを防がれた所、犯人と激昂されて銃を向けられた際には煽るようにNIMPHの制御を避けて自分を撃ち殺す方法を指南し、結果的に撃たなかった彼女に見逃される形でその場を後にした際にはむしろ追い詰められた様な表情をしていた。
また、最終的にクロウのやり方についていけなくなったバイパーに手切れを告げられた時には流石に応えたのか、「唯一の仲間だと思っていた」と告げている。