概要
ゲエズ語文献『アダムとイヴとサタンの対立』にその名が見られる。
アダムとイブの間にカインの双子の姉妹として生を受ける。その後、カインとルルワの下には、彼らの弟及び妹としてアベルとその双子の姉妹が生まれる。
アダムは、子孫を残すためにカインにアベルの双子の姉妹と結婚するよう勧め、アベルにルルワと結婚するよう勧めた。しかし、カインはアベルの双子の姉妹よりルルワの方が魅力的だと思っていたため、その申し出を拒否する。そこで、アダムはカインとアベルが各々の収穫物を神に捧げ、神に気に入られた方がルルワと結婚できるという取り決めを行った。神はアベルの収穫物の方を気に入ったため、ルルワはアベルと結婚することが決まる。しかし、尚も納得しなかったカインはアベルを殺し、自分がルルワと結婚するという計画を実行した。
上記の説話からはカインのルルワに対する強い執着が窺えるが、それは好意だけでなく、カインはイヴの子宮の中で共にいたルルワを嫌っていたとも伝えられている。