概要
『転生したらスライムだった件』に登場する、レオン・クロムウェル×リムル=テンペストのカップリング。リムルは転生前の三上悟の意識をそのまま持っており、精神的には男性であることから概ねBLカップリングであると言えるが、現在のリムルは性別がない為、断定はできない。二人は魔王でありながら、元異世界人であったりと、何かと共通点が多いところが特徴である。
関係性(※書籍・web版ネタバレ注意)
リムルとレオンの関係は、リムルがシズさんこと井沢静江と運命的な出会いをしたことから始まる。
シズは戦時中の日本で空襲を受け、大やけどで死ぬ運命だったところを、幼馴染の女の子を探していたレオンに召喚されたことでこちらの世界へとやってきた。
レオンにイフリートを憑依させられ、「シズ」と名付けられた彼女は、イフリートを受け入れて魔王レオンの側近の上位魔人としてその力を振るっていたが、ある日暴走したイフリートの力を制御できずに自らの手で友達を殺してしまったことにより、良好だったイフリートとの共生関係が崩壊。「使いこなせない道具など必要ない」と、レオンが当時拠点としていた城から去る際に置いて行かれたシズは、そのままレオンの城を訪れた勇者に保護されることとなる。
年老いて、抗魔の仮面を用いてもイフリートの制御が難しくなったシズは、レオンに一矢報いたいと最後の旅に出る。その道中でリムルに出会うが、遂に力尽きてその身に宿すイフリートが暴走してしまう。暴走したイフリートは、リムルによって打ち倒された。
シズの最期の願いで、リムルはシズを『捕食』する。そして、彼女の姿はリムルへと受け継がれた。
レオンとリムルは、リムルが魔王になった後の魔王達の宴(ワルプルギス)で初めて対面する。その際にリムルはレオンのことを金髪の美女だと思っていた。レオンもそうであるが、お互いに内心容姿を褒め合っていることから、どちらも見た目は好みである可能性が高い。
なお、レオンに関しては彼女を召喚しようと試みる際に条件付けをしており、シズを召喚する際にも条件は付与されている為、レオンが思う黒髪の超絶美少女が条件になっている可能性があり、そしてそのシズの容姿はリムルが受け継いでいる。つまり、そういうことだ。
レオンはエルメシアとの面談の際に、「リムルならば、魔王――元魔王だったカリオンやフレイよりは、手を取り合うに相応しいと考えている」と言ったり、元々リムルへの評価は悪くない。書籍ではグランベルと対峙した際にリムルはレオンを殴っているが、web版ではリムルとレオンが戦う前にシオンがレオンの配下であるアルロスをボコボコにしてしまったため、実現しなかった。
リムルが怒りのままにレオンに殴りかかったとき、レオンはそれを避けずに受け入れた。その時リムルは、レオンの偽悪的な部分に気が付き、「魔王レオンは、思っていたよりも人が好いみたいだ」と心の内で言っている。その時のレオンの内心については、書籍11巻260P下段を見てほしい。
web版小説ではレオンがリムルを自分の城へと招待した際に情報交換をし、協力関係になっていたり、書籍版では前記のグランベルと対峙した際に共闘をしたりと、けして悪くはない関係ではあるのだが、二人の間にはシズの処遇の問題や、レオンの大切な幼馴染である彼女がリムルに好意を寄せていたりしており、色々と複雑な関係を築いている。
二人の共通点
- 元異世界人であること
- 魔王になった理由が、「大切なものを守るため」であること
- 大切なものを守るために払った犠牲の罪の意識があること
- 天魔大戦を経験していない、新参の魔王であること
など。なお、リムルは自身で童貞だと明言しているが、レオンは不明。だが、幼い頃にこちらの世界へ渡ってきてから約300年間一途に彼女を探し続けており、ギィとの会話で「私は男は相手にしない。相手が女でも、望む者以外は遠慮するがね」と言っていることから、おそらくレオンも童貞であると思われる。