概要
中国の揚子江流域に分布するドジョウの仲間。
体長50cmに成長し、主に小魚を捕食するなど、ドジョウの概念を覆す存在である。
体の色は茶褐色、黄褐色、緑褐色の3パターンがあり、その上に黒い横縞が数本入る。
近縁種のロイヤルクラウンローチとよく似ているが、こちらの方が体高が高く、目が小さい事などで区別できる。
同じく50cmに成長するフクドジョウ科のエンペラーローチと並ぶ世界最大級のドジョウ類であり、ロイヤルという名の通り、ドジョウの王様にふさわしい見た目をしている。
中国では個体数が減少傾向にあり、絶滅危惧種に指定されている。
日本では観賞魚として稀に流通する。
10~20cmほどの幼魚が流通するが、飼育下で50cmまで育てる事はほぼ不可能に近く、せいぜい30cm程度までにしか成長しない。
中国の魚なので熱帯魚用のヒーターは必要ないが、成長が遅く、水質に敏感で、白点病によく罹り、大食感だが餌切れに弱く、少し餌を与えないとすぐに痩せてしまうなど、飼育難易度は高め。
ほかのアユモドキ科の魚と同じく、横たわって眠る。
・分類・
コイ目 ドジョウ上科 アユモドキ科 レプトボティア属
学名︰Leptobotia elongata
和名︰ハナアユモドキ
日本での流通名︰ロイヤルローチ
分布域︰中華人民共和国の揚子江水系上中流域
生息環境︰河川の渓流域や、濁った大河川、清涼な湖や貯水池の低層
食性︰小魚、甲殻類、水生昆虫など