概要
『ONEPIECE』の登場人物トラファルガー・ロー×サンジのCP略称。
※WCI編までの二人の関係については、こちらに素晴らしいプレゼンがあるのでぜひどうぞ。
プロフィール
本名 | トラファルガー・D・ワーテル・ロー | ヴィンスモーク・サンジ |
---|---|---|
異名 | 死の外科医 | 黒足のサンジ |
懸賞金(最新) | 30億ベリー | 10億3200万ベリー |
所属 | ハートの海賊団船長 | 麦わら大船団大幹部 |
覇気 | 武装色、見聞色 | 武装色、見聞色 |
悪魔の実 | オペオペの実(超人系) | なし |
武器 | 妖刀「鬼哭」 | (燃える)足 |
出身地 | 北の海 フレバンス王国 | 北の海 ジェルマ王国 |
年齢 | 24歳→26歳 | 19歳→21歳 |
身長 | 191cm | 177cm→180cm |
誕生日 | 10月6日 | 3月2日 |
星座 | てんびん座 | うお座 |
血液型(現実) | F型(B型) | S型Rh-(O型Rh-) |
好きな食べ物 | おにぎり、焼き魚 | 辛口海鮮パスタ、紅茶に合うもの |
嫌いな食べ物 | パン、梅干 | こんにゃく |
イメージ国 | ドイツ | フランス |
イメージ職業 | 医者 | 美容師 |
イメージ花 | 月下美人 | デルフィニューム |
互いの呼称 | 黒足屋 | ロー |
原作の描写
ローが登場した当時、同じノース(北海)出身ということで割と早い段階からサンジとの関係が注目されていた。
SBSうめぼし事件
人気が出たキッカケは70巻700話の朝食エピソードと思われる。ルフィの「朝メシ何だ」にサンジが「サンドイッチだ」と答えたところ、普段クールなローが「オレはパンが嫌いだ」と反射的にわがままを言い、直後明らかに自分の失言に動揺している。つまりローはパンクハザードで再会するまでほぼ話したことすらないサンジに無意識に気を許していたことになる。
しかも、直後の食事シーンではローのみサンドイッチではなくおにぎりに変更されている。些細な願望を聞き逃さず応えてくれた料理人の優しさに外科医の好感度は跳ね上がったことだろう。
更に後日、71巻のSBSにておにぎりの中身がシーチキンマヨネーズ、おかか、超すっぱいうめぼしだったことが判明。「ローはうめぼしが大嫌い。数分後、サンジとケンカしています」という衝撃の事実が投下される。同盟相手の5歳も年下のコックとおにぎりの中身で喧嘩? あのクールなローが? もはや気を許すどころではない。完全に二人の世界である。
グリーンビット近海戦
そして伝説の73巻724話。
グリーンビット近海でサンジはドフラミンゴと対戦し、イトイトの能力で身体を絡めとられてしまう。ジョーラ曰く「蜘蛛の巣にかかった虫と同じ!!」「死を待つだけざます!!!」な窮地の中、超過鞭糸で今にも身を裂かれようとする寸前にROOMを展開したローのシャンブルズによって救われるという、公式においてまたもや驚くべき急接近エピソードが展開される。ドフラミンゴの猛攻とサンジの自己犠牲、からのローの能力を駆使した鮮やかな救出劇は、当時SNS等で大きく話題を呼びローサン界隈が一気に沸き立ったことは言うまでもない。
(話は逸れるが、後のローの覚悟表明で阿鼻叫喚した週でもある)
救出の直前、ローがサンジの危機に焦りを浮かべている描写もポイントが高い。
また、その活躍を恩に着せることなく、逆に「悪ィ、おれのミスだ!!」と気遣っている(あのローが!)。ローが見せたこのさり気ない大人な対応は、ジジコン、もとい年上に弱い説のあるサンジにクリティカルヒットしたのではないだろうか。
パンクハザードからドレスローザ前半はまさにローサンエピソードの宝庫である。またローという強力なライバルが出現したことで、それまでゾロ←サンジ傾向の強かったゾロサン界が対等もしくはゾロ→サンジ傾向へ次第にシフトしている点も興味深い。(これには後のWCI編も影響したと思われる)
以下、二人の注目点をピックアップ。
ローによるサンジの評価
ドフラミンゴの仕掛けた罠にいち早く気付き、ローへ連絡したのはサンジである。また(ローの目論見が外れ)ドフラミンゴに狙われたナミ達の危機にサンジが駆けつけ結果的にローをフォローしている。
あの愉快な手配書からは想像できないサンジの有能さにローは見る目を大きく変えたことだろう。その信頼の高さは931話の戦闘を任せるシーン、1012話など随所で見ることができる。また815話のローの驚愕ぶりにもサンジの存在の大きさが垣間見える。
「あの人」との類似性
724話でサンジはドフラミンゴの脅威を的確に察し、自分を助けようとしたクルーを制して逃がそうとする。自らの命を犠牲にして仲間を救おうとするサンジに、ローが恩人であるあの人の面影を重ねてもおかしくない。
余談だが、ローはパンクハザードで自分が切り刻んだ錦えもんをサンジが元へ戻したこと、そしてシャンブルズでナミとサンジを戻した際、ボロボロの身体にサンジが「よかった……!!! やられたのがおれの体で…!!!」と号泣する場面に立ち会っている。
サンジの度を越えた優しさとそれによる危なっかしさは、後にローの過去話で語られる出来事を彷彿とさせたことだろう。しかも二人とも前髪重めの金髪に愛煙家など、ローサンフィルターを抜きにしても外見・内面ともに被っている点が多い。これはローもサンジを意識せずにはいられない。
- うめぼし事件でローが見せたサンジへのわがまま(甘え)ぶりも、案外この辺りに理由があるのかもしれない。
ローの嘘
サンジ救出後、ドフラミンゴ相手に冷静さを欠きつつあるローに対しサンジは「ドレスローザは作戦の通過点の筈だ。(同盟の)共通の目的は「四皇」カイドウの首!!! ――お前、ドフラミンゴに…こだわりすぎちゃいねェか!?」と危惧している。
この時点でローがドレスローザを死地に選んでいたことは、サンジ達と別れたすぐ後にドフラミンゴへ刺し違える覚悟を表面したこと、かつ805話で「(ゾウにいる自分の仲間に)また会えるとも思ってなかった」と発言していることからも明らかである。
にもかかわらず、ゾウ行きを指示する際に「(工場破壊後)おれ達もすぐに後を追う」と嘘をつきサニー号の出航を促したのは、まさか昨日行動を共にしたばかりのサンジに気取られるとは思わなかった故だろう。結果、自船のクルーにすら悟らせなかった本心を唯一サンジが見抜くことになり、これにはさすがのローも絶句し取り繕うことができないでいる。
尚、「ONE PIECE magazine vol.8」75頁にあるメモ書きでは「(ローの作戦は)結果おれ達にも利があるとふんでつきあってる(空白)お前何を企んでる」などのサンジの穿った台詞に、ローが「鼻が利くな…」と隙のない笑顔で返している。
つまりかなり初期からローとサンジが絡む構想は存在し、元々は頭脳派の二人が腹を読み合うシーンが、本編ではサンジが核心を突きローが驚きで返すシーンに変更されたことになる。
恐らくここへ至る流れから二人にはもう損得を疑うべくもない信頼関係があり、更に一歩進んでサンジがローの内面に迫る描写になったのだろう。(そしてローの覚悟表明へ繋がる)
僅か一両日で脅威の進展ぶりである。
余程二人の相性が良かったのか、ローサンはやはり運命。
ワノ国討入前
ワノ国で合流後の92巻931話、サンジがステルスブラックに変身した際、思いがけずローがジェルマのオタクぶりを発揮している。
アニメでは更に強調され、もはや戦闘シーンは知見者によるステブラ実況中継と化していた。
ローは本人曰く「海の戦士ソラ」の正当な読者であり、悪の軍団「ジェルマ66」は嫌いだったとのこと。同じくジェルマ嫌いのサンジとは気が合うだろう。また、作中では言及されていないが、もし主人公ソラのモデルがサンジの母ヴィンスモーク・ソラだとしたらローの情緒は大変なことになりそうだ。
- おにぎり大好きキャラに海ソラオタクと、ローの愛すべきお茶目な一面には大抵サンジが関わっている。
その後、二人はフランキーらとえびす町へ身を隠しトの康の援助を受けることになる。
ドレスローザとホールケーキアイランドでそれぞれ大きな試練を乗り越えた二人が、再会後にどう変化しどんな日々を送るのか。諸々の想像を駆り立てられ、ここでの(もしくは花の都を含む)「長屋生活」は「ドレスローザへの航路」と並ぶ二次創作の代表的人気スポットとなっている。ぜひローサンの必修科目にして欲しい。
ワノ国終盤
屋上対決後の百巻1012話でローがゾロ、ゼウスを連れて城内へ戻る際、疲れからか空中を飛んでいる何かと入れ替わるという珍しいミスをする。飛んだ先がサンジの目の前なのは全くの偶然だろうが、余りにもピンポイント過ぎて無意識の願望もしくは帰巣性を感じずにはいられない。
その後、ローはサンジに「強引に」ゾロの治療を託し自分はビッグマムの元へ向かう。ローならWCIの大まかな事情は知っていると思われ、サンジを散々苦しめたビッグ・マムから遠ざける意図もあったと考えられる。
しかも、最終的にローは(キッドと共に)本来WCI編のラスボスともいうべき四皇ビッグ・マムを撃破している。
悪夢のサンジイヤーの元凶マムをローが討つ。
これはローサン視点からすれば、グリーンビットのドフラミンゴ戦に勝るとも劣らない非常にドラマチックな展開といえる。まさに王道ヒーローとヒロイン。
呼び方
ローのことをきちんと名前で呼んでいるのは麦わらの一味ではサンジのみ。これもローサンの大きな注目ポイントである。
当初ロー呼びだった他の麦わらクルーが次々にトラ男呼びになる中で「サンジがトラ男と呼ばないのはまだ信頼していないからでは」と巷では噂されていた。確かにワンマガのメモ書きからもその説は有力である。もしワノ国での作戦以降もサンジがトラ男呼びならほぼ確定していただろう。
しかし、正体がばれ人相書が出た後の94巻951話でサンジはロー呼びに戻っている。
つまりサンジのトラ男呼びは、自身がサン五郎に扮した時と同じく期間限定だったことになる。これは何故か?
そこで、一味がトラ男呼びになるきっかけになったルフィを見ると、ヤマトを仲間認定した出港時にヤマ男からヤマトへ言い換えている。ルフィにとってここでの本名呼びは仲間と認めた証であり、裏を返せば、一味のトラ男呼びは仲間と同盟相手との間に一線を引くものだったと取ることができる。
サンジはローに命を救われたこともあり、特に区別しなかったのではないか。
或いはただ単純に、ナミ「さん」ロビン「ちゃん」と敬称を使い分けたのと同様、相手の気持ちに沿った呼び方をしただけかもしれない。(サンジだからね)
- いずれにせよ、サンジのロー呼びは大変特別感があるのでぜひ今後も継続して欲しい。
補足
ローサンの日:『6月3日』
年齢差:5歳、身長差:11cm
イメージ国が隣国同士。
まだ明らかになっていない『ノースの闇』も気になるところ。
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