概要
RPG『Sa・Ga』シリーズに登場するキャラクター。
『エンペラーズサガ』で初登場し、『ロマンシングサガ リ・ユニバース』にも登場している。
その名の通り、若い女性の姿をした吸血鬼。
元々は同シリーズのモンスターをモチーフとしたキャラである。
エンペラーズサガ
「お前が最終皇帝になった暁には、お前の身体に流れる血を半分頂く。それでも良ければ、力を貸すぞ。」
Sa・Gaシリーズのソーシャルゲーム『エンペラーズサガ(以下、エンサガ)』で初登場。
同作は歴代キャラたちが美麗なカードイラストになって登場するタイトルで、その対象は主要人物に限らず、モンスターまでにも及んでおり、彼女も歴代モンスター枠からの登場となる。
彼女のオリジナルは『ロマンシングサガ2(以下、ロマサガ2)』に登場した、ゾンビ系Lv.15にあたるアンデッド系の女性モンスター「ヴァンパイア」。
オリジナルでは妖艶な大人の女性といった容姿だったが、リファインによって新たな名前の通り顔や服装が若々しくなっている。一方で800年もの間を生きており、口調は相応に落ち着いている。
新たな名前となった一因としては、出典の『ロマサガ2』ではゾンビ系Lv.14に男性の「ヴァンパイア」がおり、男性版も女性版もモンスター名が同じ「ヴァンパイア」表記であることから明確に分けられた可能性が考えられる。
『エンサガ』におけるユニットとしてのレアリティはコモン。ストーリーにも敵として登場。
同作を通して見ると、出典の『ロマサガ2』を踏襲するようにモンスターとしての立ち位置に収まっていたキャラクターと言える。
ロマンシングサガ リ・ユニバース
人間の女が吸血鬼化したものか、それとも最初から女性型吸血鬼として生成されたのか。いずれにしろ、その姿を最大限利用した捕食行動を行う。
「見て見て!カワイイでしょう。そこらの若い娘に見えるよね。本当の年ばらしたりしたら、お仕置きだからね。」
『エンサガ』の後にリリースされた『ロマンシングサガ リ・ユニバース(以下、ロマサガRS)』にも登場。とりわけ目立つ点としては、美少女化が顕著。モンスターや明確な敵としての立場は影を潜め、一人のキャラクターとしての扱いが大きくなっている。
初登場時スタイル【人間に見えるかしら?】ではコモン相当のレアリティA。より少女らしい顔つきや口調になった。
その後、新スタイル【どうせ遊びでしょう?】では最高レアリティ「SS」でガチャに登場。『エンサガ』時代の扱いから一転して大躍進を遂げた。
フレーバーテキストでは、初登場スタイルの明るさとは打って変わって、吸血鬼として生きる彼女の胸の内が垣間見れる。
「恋とか愛とか人間は色々言うけれど、どうせ遊びでしょう?君だけとか、一生とか、その場限りの適当なことを言うのが命の短い人間の定めよね。永遠に生きる私にとっては、意味ナシよ。」
その後は、同じくSSレアとして別スタイルが続々登場。
ハロウィンの【血液検査で~す!】では巨大な注射器を持ったナース風コスプレ、夏の【紫外線対策はバッチリ】では水着、正月の【何を着てもカワイイの】には晴れ着と、季節によって様々な衣装を見せている。
「吸血鬼が水着で肌をさらして大丈夫なのか?」と思われるのも当然であるが、日の光は苦手であるもののUV100%カット術で対策してきており、もはや何でもありである。
初SS時の影のあるキャラクターもどこへやら、獲物探しに勤しんだり、自分の可愛さに絶対の自信を持っていたりと、吸血鬼少女ライフを満喫しているようである。
もはやオリジナルのモンスターとは完全に別キャラであるが、仮に女性吸血鬼として現代の獲物の嗜好に相応しい姿や立ち振舞をしているのであるとするならば、ぐうの音も出ない程の正論であるとしか言いようがないのもまた事実である……
余談
エンペラーズサガにおけるデザインとしての彼女は、インペリアルサガにも登場していたことがある。ただしそちらでは普通の「ヴァンパイア」名義であり、いわば「物語にキャラクターとして出すための立ち絵としてヴァンパイアレディが使われた」もので、エンペラーズサガ同様にモンスターとしての立ち位置を出てはいない。
アルタメノス帝国地下にて皇帝の部隊と激突するが、済王をその牙にかけた。
しかし骸骨である済王に吸血など通用するはずもなく、逆に返り討ちにされてしまった。
だがアンデッド故にしぶとくも後に復活を遂げ、満月の夜に今度こそ逆襲を決意していきまく彼女。
そんな彼女を待っていたのは、月面で活動を始めた機械神バロールによる無差別攻撃の流れ弾を受けた最初の被害者としての出オチ担当であった。
関連タグ
ゴールデンバウムちゃん …『ロマサガRS』にて同じく歴代モンスターから美少女化されたキャラ。