——これは勇者が姫を殺す物語だ。
概要の補足説明
清宮こう丞により、隔週土曜日更新で連載されている。単行本はKADOKAWAで既刊2巻が刊行されている。
あらすじ
死人が生者を喰らう世界。
死者の魂を天に還し死の安らぎを与えることを使命とする「葬儀師」を志すことは、大変な栄誉だった。
その見習いとして試験の最終段階へと進んだレオンは都を目指す列車の中で怯える少女と出会うのだが——!?
登場人物
主要な人物
- レオン・ディオスコリデス
葬儀師を目指す不死と人間のハーフの少年。第四教区の葬儀師見習い。
数百、数千年を生きる不死の中では若く、まだ15歳。
人間との混血であるためオッドアイであり、魔法の力も他の不死と比べて弱い。
身長が159cmと低く、これ以上伸びる気配が無いのが最近の悩み。
- エレナ
レオンが列車で出逢った人間の17歳の少女。
何者かに追われているらしい。
列車の脱線事故に巻き込まれて崖下へ落ちてしまうが、レオンのお陰で何とか軽症で済む。
世事にかなり疎く、不死や死霊の存在も知らなかった。
モイラ編
- モイラ
墓守をしている人間の少女。
責任感が強く尖った態度をとることが多いため誤解されやすい。
不死にあまり良い印象をもっておらず、レオンに対してもキツく当たっていたが、彼の真摯な姿に彼女の態度にも少しずつ変化が…。
- モイラの父
面布職人の男性。
娘のお手伝いとして柩運びもしている。
気前が良く、見ず知らずのレオンとエレナを受け入れた。裁縫が得意。
シェオル編
- カミーユ
シェオルの貧民窟で暮らす紳士的な美少年。
貧民窟ではリーダー的存在。きちんと怒れる良い子。
- ユリウス
人探しをしている不死の男性。
葬儀師見習いや教官たちをたった一人で壊滅させる。
- サウロ・バーンスタイン
- オスヴァルト
支部師長を務める不死の男性。鬼畜眼鏡。
何かを企んでいる様子。
- ニナ
200年前に投獄された不死の女性。
投獄される前は葬儀師をしていた。
- シスター・トリシア
駄目と分かりながらも、投獄されたレオンにこっそりと2回目の配給をしようとしたり、優しすぎる一面がある。
- ネーベル
ユリウスに「ゾエ」の情報を提供した情報屋の少女。
不死の人たち
- ダニー
葬儀師見習いの不死でレオンの友人。
レオン曰く、「300歳は超えてる」とのこと。
用語
文字通り死なない存在のこと。
瞳が金色であることを除けば、外見は普通の人間と大差ない。一方、人間とは大きく異なり、桁違いな治癒力と長寿をもつ。首が跳ね飛んだり魔力が枯渇したりしない限り死ぬことはほぼなく、大抵の傷はすぐに治癒する。また、不死年齢4桁台は人間でいう30代後半に相当する。また、不死は息絶えると空気に溶けるようにしてこの世から消える。
- 葬儀師(アンダーテイカー)
“不死者” が力を持たない人間を弔い、その “魂” を天へと送る者のことで、不死にとっての天職である。
葬儀師になるためにはいくつかの資格
- 第一の資格:葬儀師の知識
- 第二の資格:魔法の鍛錬
- 第三の資格:人間への奉仕
を修得する必要があり、最終試験を合格して初めて葬送の資格と秘術が授けられる。