解説
初出は2000年のwowowオリジナルドラマ『京極夏彦 怪』である。
元々は巷説百物語のドラマ版の「京極夏彦 怪」の第4話のオリジナルストーリー『福神流し』のオリジナルキャラである経緯から原作には登場しないものの、巷説百物語のキャラクターとして分類される。
長らく原作者である京極夏彦の著書に登場することは無かったが、2013年の8月の小説すばる書楼弔堂第6話での登場人物、中禅寺輔の父親として描かれる。
※名前こそ登場しないものの、続巷説百物語の『老人火』に「又市達と浅からぬ縁があったさる高名な陰陽師」という一文があり、この高名な陰陽師こそ洲斎ではないかという一説がある。
人物像
「武蔵晴明社」の宮司で、色々な宗派の加持祈祷を修めている陰陽師であり、雑司ヶ谷の姑獲鳥や相模の魍魎を退治したり、
先祖代々伝わる「武蔵清明社縁起」の改定も執筆しており、「百鬼夜行シリーズ」の京極堂の憑物落としに繋がる重要な人物であるような記述がある。
そして中禅寺秋彦の曾祖父にあたる。
また前述の「福神流し」の件で知り合ったのか菅丘李山(山岡百介)と懇意にしており、菅丘の死後多数の書物を譲り受ける。
妻の名前が「すず」で息子の名前が「輔(たすく)」であるが、すずはドラマの作中で殺されてしまうので、輔がすずの子であるかは不明。京極亭の遠縁の知り合いでもある。
ドラマ版の役者は近藤正臣