概要
三度の飯より怪談・奇談が好きという変わり者の戯作者志望。温和で争いを好まない穏やかな性格の持ち主で、色恋沙汰にまるで縁が無い(「江戸で五指に入る野暮天」を自認している)。
普段は子供のナゾナゾ遊びの「考物」を糧としているが不思議話や怖い話を蒐集しながら諸国を漫遊し、いずれそれらを百物語にしたて開版したいという夢を持つ。又市一味から「考え物の先生」と呼ばれている。
後に裏渡世にも関わる版元から「菅丘李山」の筆名で開版し、世話物で人気を博すも又市一味との日々への思いや自身も仕掛けに組み込まれていた立場などから百物語は生涯叶わなかった。
続編「後巷説百物語」では主役として登場。老いて好々爺になった百介の姿を観る事が出来る。
アニメ版でのCVは関俊彦。
なお、「老人火」発表前には名前に「山」の字と「もも」の読みが含まれることや(「菅丘李山」も「すもも」との語呂合わせの変名である)底本の『絵本百物語』が作中に登場しないことから、その作者「桃山人」と同一人物ではないかとする考察がなされることもあった。
※『絵本百物語』自体は世界観を同じくする百鬼夜行シリーズの『狂骨の夢』にて言及されるシーンがあることから存在しているようである。