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久咲

ひささき

「咲-Saki-」におけるカップリングの1種。時折「ひっささき」と呼称される事もある。
目次 [非表示]

概要編集

清澄高校に籍を置く竹井久上埜久)と宮永咲のカップリング。

久咲咲久などと呼称される事が多い。


作中ではあくまで先輩後輩の仲であり、特段恋仲をにおわせるような表現は見当たらない。

しかし、両者に共通する特徴が多い点や、いくつかの印象深いエピソードが存在する事から、

密かに人気のカップングとなっている。


両者に共通する特徴編集

読書好き編集

作中の描写から、宮永咲・竹井久ともに読書好きである事が推測できる。


宮永咲が読書好きである根拠編集

第1話冒頭でハードカバーの本を読んでいる(第1巻P3)。

また、図書館で本を借りようとしており(第1巻P37)、

この時竹井久に本を餌にして釣り上げられた事が麻雀部入部のきっかけとなった。


竹井久が読書好きである根拠編集

図書館で宮永咲が借りようとした本について

「全集も持っている」と発言している(第1巻P37)。

また、部室に存在する本棚(第1巻P89)はおそらく竹井久の蔵書と思われる。

(宮永咲に貸す予定の本がこの本棚に収められていた事から推測)


牌譜の異常性編集

異能持ちが多数を占める清澄高校麻雀部において、

特に竹井久と宮永咲は牌譜がおかしくなる傾向にあり、

揃って風越女子高校文堂星夏に指摘されている(第3巻P86)。

麻雀における二人の異常性を際立たせるエピソードである。


なお牌譜がおかしくなる理由としては、

竹井久は悪待ちをする事(第3巻P103)、

宮永咲は王牌を支配する事が主要因として考えられる。


複雑な家庭環境編集

両者ともに家庭環境に問題がある(あった)可能性が高い。


竹井久の家庭に問題があるとする根拠編集

竹井久は旧姓が上埜であった事(第3巻P90)から

両親が離婚している可能性が高い。

また、その結果金銭的にも余裕がなかった事(第2巻P168)が判明している。

(中学3年のインターミドル第3回戦で不戦敗になっている(第3巻P91)のも

 家庭環境が原因の可能性が高い)


宮永咲の家庭に問題があるとする根拠編集

宮永咲は両親が離婚こそしていないものの、

母・姉と別居状態(第1巻P93他多数)にあり、

問題は現在進行形である事が随所の描写から窺える。


精神性なもろさ編集

竹井久、宮永咲ともに精神面での問題が大きく取り上げられている。


竹井久は一見頼れる先輩風にもかかわらず

実際にはプレッシャーに弱く(詳細は後述)、

そのせいで全国大会の2回戦で窮地に陥った。


また、宮永咲については過去の事件から

かなり深刻な異常性をはらんでいる事が推測できる。


宮永咲の精神性の危うさに関する描写は以下の通り。

「麻雀を通してならお姉ちゃんと話せる気がする」(第1巻P141)編集

姉と話す手段としてインターハイの全国出場を目指すというのは

普通の考え方ではない。

(仮に麻雀で語るしかないにしても、練習試合を申し込むなど

 もっと簡単な方法があるはず)


トラウマのフラッシュバック(第11巻P124)編集

姉の存在に物理的に近づいたとたん

過去の(おそらくはマイナスの)思い出がフラッシュバックしており、

その後会場に近づけなくなっている。


「お姉ちゃんの学校の大将を叩き潰せば」(第15巻P194)編集

姉に認めてもらう手段にしてはかなり物騒な表現である。

また、ここに至るまでも「全部倒す」(第8巻P102)など攻撃的な発言が散見される。


久咲を裏付けるエピソード編集

宮永咲を麻雀部に引き込んだのは竹井久編集

当初、宮永咲は「私…麻雀キライ」と断言しており(第1巻P9)、

原村和に再戦を乞われた時も

「麻雀それほど好きじゃないんです」(第1巻P32)と断っていた。


そんな宮永咲の異常性にいち早く気づき(第1巻P24)、

麻雀部に引き込んだのは竹井久である。


これは単純に読書の趣味に付け込んで

再度部室に呼び寄せた事(第1巻P38)だけではなく、

過去の経験に縛られプラマイゼロを続ける宮永咲に、

勝利の喜びを教えた功績(第1巻P85)が大きい。


この時教えられた「対局を楽しむ」という考え方は

宮永咲に強く刻み込まれており、作中でも何度となく描写される事になる。


「普通じゃ見えてないものが見えてそう」編集

異能を発揮する宮永咲に対して、竹井久は

その異能ゆえに地力が磨かれていない点にいち早く気づき、

ネット麻雀で特訓する事を指示している(第1巻P214)。


この時の経験は宮永咲の力として確かに根差しており、

魔物対策を取られ思うように打てなくなった準決勝大将戦で

窮地を脱出する一助(第15巻P119、P126)となった。


さらに竹井久は、地区予選優勝後浮足立つ宮永咲を問題視し、

夢乃マホを招集してぶつける事で警鐘を鳴らしている(第8巻P32)。


この経験が後に生かされ、全国大会の準決勝大将戦で

ネリー・ヴィルサラーゼに嶺上開花された時にも

精神的に持ちこたえる事ができた(第15巻P42)。


「なんだか部長…おかしな感じだったよ」編集

一見すれば飄々としてつかみどころのない竹井久であるが、

実はプレッシャーに弱い傾向にある。


根拠となる描写は以下の通り。

・冗談交じりではあるが、本人が繊細だと主張している(第2巻P117)

・応援が負担になっている描写が散見される(第8巻P107、P119)

・全国出場時のくじ引きで極度に緊張している(第8巻P85)

・緊張しすぎて見せ牌した(第9巻88P)

・その他不穏な描写がある(第8巻P75、P107)


プレッシャーに押し負けた結果、竹井久は

全国大会の2回戦中堅戦で苦戦を強いられる(第9巻P79以降)。

この『異変』については本人も気づいていなかった(第13巻P75)が、

宮永咲は試合開始前の時点で見抜いていた(第9巻P79)。

その後竹井久が自力で持ち直した際には

「部長らしくなかったからハラハラした」と安堵している(第9巻P110)。

この事件がきっかけとなり後述する「かわいいですチェック」に繋がっている。


(もっとも、異変については宮永咲だけでなく、

 染谷まこも気づいていた可能性が高い(第8巻P75、第9巻P79))


かわいいですチェック編集

竹井久は全国大会の2回戦において、自分ですら気づかなかった異変に

宮永咲が気づいていたことを知り、準決勝の中堅戦に臨む前に

自身の状態をチェックしてもらっている。

その際、宮永咲に「かわいいですっ」と評価されて喜んでいた(第13巻P21)。

この事は竹井久にとって印象的だったらしく、

対局中にもかかわらず思わずにやけてしまい(第13巻P75)

岩館揺杏をして「マジきめぇ」と言わしめた。


宮永咲は竹井久の携帯を借りている編集

宮永咲は自身の携帯をもっておらず、

全国大会出場中は竹井久の携帯を借りている(第11巻P130)。



その他言いがかり編集

待つ者と追う者編集

人生悪待ちと評される(第13巻P132)竹井久は、

その名の通り清澄高校麻雀部が団体戦に出られるようになるまで

2年と数か月待ち続ける事になった。

そしてやってきたラストピースこそが宮永咲であり、

ある意味宮永咲は悪待ちの集大成ともいえる。

対して、主人公である宮永咲は追いかける側の人間であり、

二人の性質が対極であることも興味深い。


関わってきた人の中になぜか居ない編集

全国大会準決勝の中堅戦で、休憩時間に竹井久は

過去関わってきた人を思い浮かべる(第13巻P80)。

この時、中学時代の後輩や学生議会の副会長(内木一太)を思い浮かべる反面、

なぜかこの時団体メンバーの中では宮永咲だけが回想に登場しない。

明らかな重要人物の欠如だけに、何か物語性があるのかもしれない。

(流石に邪推の可能性が高いが)


二次創作の傾向編集

読書繋がりの作品や、普通の先輩後輩としてほのぼのした作品も多いものの、

前述した二人の精神的もろさや複雑な家庭環境という共通点からか、

どこか危うさをはらんだ作品が散見される。

(小説においてヤンデレタグを貼られる作品が妙に多い)


関連タグ編集

咲-Saki- 清澄高校 百合 宮永咲 竹井久

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