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九号(NieR)

べーすもでるきゅうごう

九号(NieR)とは、NieR:Automataの朗読劇及び小説に登場するアンドロイドの一人。(トップ画像左端の人物)
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警告編集

本記事にはNieR:Automata本編及び朗読劇のネタバレが含まれます。

注意してお読み下さい。























































































概要編集

CV:花江夏樹

NieR:Automata』のキャラクター。本編には(一応)登場せず、『人形達ノ記憶』の朗読劇「ヨルハ計画」と小説『少年ヨルハ』プロローグに登場。アニメ版にも少しだけ登場している。


最初期にラボで製造されたヨルハ機体の一人であり、9Sを含めた、後に製造される九号モデルの素体となったアンドロイド。ファンからの愛称は「ラボ九号」。

身体能力は他のヨルハ機体と比べるとやや控えめなものの、高い知能と強い好奇心が持ち味。但しそれ故に少々注意散漫な所も。

容姿編集

小説の挿絵とアニメで容姿は判明したが、本編に登場する9Sによく似ている……というか、その姿は白い病院服の様な物を着た9Sそのものと言って良い。彼と違ってゴーグルはしていない。

アニメ版を確認すると、同じくベースモデルのヨルハ機体である二号(2B、A2のベースモデル)と身長は同程度。そのため9Sより見た目に関しては大人びた印象があるが、小説では少年型と述べられている為、体躯も恐らく9Sと同程度と考えられる。(これに関しては2Bと9Sの身長も確認して欲しいが、二人の身長はヒールやブーツの厚さも込みで記載されており、2Bのヒールの高さを考えるとそもそもそこまで差は無いと考えられる。実際に有志が二人の3Dモデルを確認した所、僅か1㎝程度の差しか無かったとの報告もある。(要検証))


また上記の通り、CVも同じである。

性格編集

見た目同様に性格も9Sにそっくりである。但し彼よりも少々子供っぽさが強く見受けられ、9S以上に軽薄な雰囲気が漂う。

人類文明の資料の閲覧が趣味らしく、いずれは地上で人類の様な生活をする事に憧れていたらしい。アニメのOP映像でもラボの窓から地球を眺めている様子が映っている。

同じくベースモデルである二号のことを慕っているようであり、彼女に構って欲しいのか度々接触を試みているが、冷たくあしらわれている。


基本的には9S同様に無邪気で明るい性格である。そして怒らせると手が付けられない所も9Sと同様。

関連イラスト編集

ラボ92漫画


関連タグ編集

シリーズ

NieR NieR:Automata


キャラクター

ヨルハ二号B型 ヨルハ九号S型 ヨルハA型二号

ポッド042 ポッド153

ヨルハ部隊司令官 オペレーター6O オペレーター21O

アダム(NieR) イヴ(NieR) パスカル(NieR)

デボル&ポポル エミール/実験兵器7号




※ネタバレ注意編集




































































「そうやって、僕達はアンドロイドの為の「神」を月面に作り上げるんだ!!」

「このまま、自動的に製造されるヨルハの部隊によって、神は生み出され…… そして、僕達ヨルハ部隊はその神の為に、殉教するんだよ!」




実は彼こそが「ヨルハ計画」の実行者。つまり本作における全ての元凶(の1人)。


そもそもヨルハ機体は高性能な新型兵器として製造されていたものの、コアにブラックボックスという、エイリアンの技術由来の「アンドロイドとしては恥ずべき物」が使用されていた為、人類軍上層部は正式なアンドロイド兵として扱う予定をしていなかった。

これに苦悩していたのが、ヨルハ機体の設計者であり九号らの生みの親であるジニアというアンドロイドだった。加えて彼は、ヨルハの部隊を使った人類生存の偽装工作と、それによる地上のアンドロイド達の士気向上を考えてはいたものの、情報漏洩リスクも感じており、彼はそうした計画を一度立案した者の削除していた。


だが削除が不完全だった事、二号がジニアに「私達も(ジニアのように花の)名前はもらえる?」と尋ねた際にジニアが口ごもっていた(正式なアンドロイド兵として扱われないため記号呼びが決定していた)のを見た九号が違和感を感じてしまった事が、後の悲劇の引き金となる。


好奇心と高い知能が災いし、九号は彼が削除した計画を修復・閲覧してしまったのだ。

自分達がアンドロイドですらない「バケモノ」であることを知ってしまった彼は怒り狂い、自暴自棄になった末に本編でも述べられたヨルハ機体の廃棄計画を付加するなど、計画を新たにより悪辣な形で書き換えた。(一応廃棄計画には、ジニアが危惧していた情報漏洩リスクをカバーする目的もある。)


計画を書き換え、計画概要やヨルハ機体の設計図及び製造ラインの指示書を月面サーバーに送った九号はその後、ジニアとラボ不在だった二号(ある事の為に意図的に彼女は見逃していた)以外のラボ内のアンドロイドを皆殺しにし、ラボに放火。ジニアに対しても恨みをぶつけるように深手を負わせた。

その後異常を察知した二号が帰還したため、ブラックボックスの材料や自身の計画―――「バケモノである自分たちが人類の秘密を守り、人類を『神』とした上での殉教者となる」事を演説するかのように語った。

当然二号にとって許容できるものではなく、彼女は殺してでも彼を止めようとした。



二号の手により九号は裁かれた。「僕を裁くのは、君がいい」と、九号自身がそう仕向けたためである。

だが計画は既にサーバーに送られていた。このまま放っておいてもヨルハの部隊は作られ、彼の計画は実行される。彼女が戻ってきた時にはもう、全てが手遅れだったのだ。



九号はヨルハ機体の生産方針の中に「ある事」を盛り込んでいた。それは後に二号の後継機が九号の後継機と巡り合い、時には彼を裁く事である。

かくして彼が計画した通り、後に製造される二号の後継機九号の後継機は巡り合い、裁き裁かれる「生と死の螺旋」に巻き込まれていくことになる。


余談編集

本編での動向編集

9Sがサーバーにアクセスした際に聞こえる「数多の戦いと冒険を経て予言者は言う~」の一節だが、アニメ版によりこの音声が九号のものであることが判明した

ただし本編では彼は既に死亡しており、何故ここで彼の声が聞こえるのかは不明。生前の音声データが残されていたのか、或いは概念人格のような形で彼の残滓が残っているのか、ファンの間では様々な憶測を呼んでいる。


彼の計画の是非編集

上記を見て分かる通り、本編や番外編も含めヨルハ計画に付随する悲劇の元凶は彼である。

一見すると彼に同情の余地が無いと考えてしまう者もいるのだが、元々特段悪辣な性格でもなく、9S同様に比較的明るく温厚な性格だった事に加え、他のベースモデル達同様に彼もジニアを慕っていた事、何よりも憤りの原因はブラックボックスの材料、ただ一つである事から、ブラックボックスの件さえ無ければ彼は凶行を犯さなかったと考えられる。

彼の動機を考えるには、攻略設定資料集でヨコオタロウ氏がインタビューで述べたように、『「ブラックボックス」という敵のテクノロジーを用いて稼働しているという事実は、(九号を含めた)アンドロイド達からして見れば恥ずべきものであるという認識が存在している』という事をまず念頭に置く必要がある。

彼の計画は、一見すると後に製造されるヨルハ機体達を全て踏み躙るような常軌を逸した物ではあるのだが、ジニアがモノローグで述べていたように、そもそもヨルハ達は普通のアンドロイド兵ではなく単なるアンドロイド型の兵器、つまり道具としてしか、人類軍の上層部を筆頭とした他のアンドロイド達から扱われない可能性の方が高かったのである。そしてジニアが懸念していた情報漏洩の後のリスクを考えた場合、「バケモノ」である自分たちのせめてもの尊厳や生きる意味を守るためには必要だったと九号は考えたのかもしれない。

本作に登場するアンドロイド達は人類の庇護が行動原理の主となっているのだが、一方で彼らは機械生命体を含めた「人類の敵」と認定した者には時に執拗な敵意や迫害を向ける事もある。これに関しては作中でも、同型機の失敗とそれによる人類滅亡の咎を押し付けられたデボルとポポル機械生命体への敵意や憎悪の発散の為に、彼らを誘拐し過剰な虐待を繰り返すようになった賭博闘技場のアンドロイド達の例が物語っている。

仮にジニアが懸念していた情報漏洩が発生した場合、(情報がどこまで漏れるかにもよるが)機械生命体に近い意識構造や駆動システムを持つとされているヨルハ機体、そしてヨルハ機体を用いて「人類が生存している」と他アンドロイドを騙していたという事実が彼らからどのような目で見られるかについては、上記のデボル・ポポルや闘技場の例を鑑みると……少なくとも、(アネモネやジャッカスといったヨルハ部隊と関わりのあるアンドロイド達を除き)碌な扱いはされない事は確かだろう。そう考えると九号としては、「倒すべき敵から作られた「バケモノ」の自分たちが惨めに生きるくらいなら、せめて武勇伝を立てながらも誰にも辱められないまま消えてやる」という意図があったのかもしれない。


そして何より、大本のヨルハ機体の製造(と一度削除したとはいえ人類会議の運営立案)を行ったのは紛れもなくジニアであり、また彼の他にヨルハ機体の製造認可を出したアンドロイド、そして彼らを通常のアンドロイドとして扱わないと決めた上層部の存在がある事は忘れてはいけない。九号にも咎と責任はあれど、責められるべきなのは決して彼だけではないのだ。

自分達が「敵から作られたおぞましい物」だという真実は、要は「殺すべき害虫の様な物を使って自分の体が作られている」という認識だと考えれば、彼の嫌悪や怒り、絶望がどれ程の物だったかが理解できるだろう。これに対して、そう作られた九号当人に「怒るな」と言うのも酷な話である。

もっとも、せめて凶行に走る前にジニアを問い質すなど、ワンクッション置いて対応をすれば、結末はまだマシな物になっていたのかもしれないが、後継機である9Sがそうであったように、「高い知能・好奇心」と「それに見合わぬ程の精神の幼さ」を抱えて作り出されてしまった彼には、他の結末は最早存在しなかったのかもしれない。


九号は本作における悲劇の元凶の一人であり、加害者であることに間違いはない。

但しそれと同時に、彼もまた戦争をやめる事を忘れてしまったアンドロイド達、そして泥沼化した戦争そのものによる被害者であったと言えるだろう。

真・関連タグ編集

だいたいこいつのせい 黒幕 哀しき悪役




































































































ああ、ここは暖かいね。

だんだん闇が深くなっていくけど、暖かい。

包み込まれているかのように。

次に君と会うときも、暖かい場所がいいな。

出来れば、ここより明るくて、光に溢れて……。


もう一度、君に会いたい。君は?ねえ、二号?


















































ねえ、二号。僕達の生まれた意味ってなんだろう。

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