警告
本項目にはNieR:Automata本編及び朗読劇のネタバレが含まれます。
注意してお読み下さい。
概要
CV:花江夏樹
『NieR:Automata』のキャラクター。本編には(一応)登場せず、『人形達ノ記憶』の朗読劇「ヨルハ計画」と小説『少年ヨルハ』プロローグに登場。アニメ版にも少しだけ登場している。
最初期にラボで製造されたヨルハ機体の一人であり、9Sを含めた後に製造される九号モデルの素体となったアンドロイド。ファンからの愛称は「ラボ九号」。
身体能力は他のヨルハ機体と比べるとやや控えめなものの、高い好奇心と知能が持ち味。但しそれ故に少々注意散漫な所も。
容姿
小説の挿絵とアニメで容姿は判明したが、本編に登場する9Sによく似ている……というか、その姿は白い病院着の様な物を着た9Sそのものと言って良い。彼と違ってゴーグルはしていない。
小説では少年型と述べられている為、体躯も恐らく9Sと同程度と考えられる。
また上記の通り、CVも同じである。
性格
見た目同様に性格も9Sにそっくりである。但し彼よりも少々子供っぽさが強く見受けられる。
同じくベースモデルの二号のことを慕っているようであり、彼女に構って欲しいのか度々接触を試みている。
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シリーズ
キャラクター
※ネタバレ注意
「そうやって、僕達はアンドロイドの為の「神」を月面に作り上げるんだ!!」
「このまま、自動的に製造されるヨルハの部隊によって、神は生み出され…… そして、僕達ヨルハ部隊はその神の為に、殉教するんだよ!」
実は彼こそが「ヨルハ計画」の実行者。つまり本作における全ての元凶(の1人)。
そもそもヨルハ機体は高性能な新型兵器として製造されていたものの、コアにブラックボックスというエイリアンの技術由来の、アンドロイドとしては恥ずべき物が使用されていた為、人類軍上層部は正式なアンドロイド兵として扱う予定をしていなかった。
これに苦悩していたのが、ヨルハ機体の設計者であり九号らの生みの親であるジニアというアンドロイドだった。加えて彼は、ヨルハの部隊を使った人類生存の偽装工作を考えてはいたものの、情報漏洩リスクも感じており、彼はそうした計画を一度立案した者の削除していた。
だが削除が不完全だった事、二号がジニアに「私達も(ジニアのように花の)名前はもらえる?」と尋ねた際にジニアが口ごもっていた(正式なアンドロイド兵として扱われないため記号呼びが決定していた)のを見た九号が違和感を感じてしまった事が、後の悲劇の引き金となる。
違和感と好奇心、高い知能が災いし、九号は彼の消された計画を閲覧してしまったのだ。
自分達がアンドロイドですらない「バケモノ」であることを知ってしまった彼は怒り狂い、自暴自棄になった末に本編でも述べられたヨルハ機体の廃棄計画を付加するなど、計画を新たにより悪辣な形で書き換えた。(一応廃棄計画には、ジニアが危惧していた情報漏洩リスクをカバーする目的もある。)
計画を書き換え、計画概要やヨルハ機体の設計図及び製造ラインの指示書を月面サーバーに送った九号はその後、ジニアとラボ不在だった二号(ある事の為に意図的に彼女は見逃していた)以外のラボ内のアンドロイドを皆殺しにし、ラボに放火。ジニアに関しても恨みをぶつけるように深手を負わせた。
その後異常を察知した二号が帰還したため、ブラックボックスの材料や自身の計画―――「バケモノである自分たちが人類の秘密を守り、人類を『神』とした上での殉教者となる」事を演説するかのように語った。
当然二号にとって許容できるものではなく、彼女は殺してでも彼を止めようとした。
二号の手により九号は裁かれた。九号自身がそう仕向けたためである。
だが計画は既にサーバーに送られていた。このまま放っておいてもヨルハの部隊は作られ、彼の計画は実行される。彼女が戻ってきたときにはもう、全てが手遅れだったのだ。
九号はヨルハ機体の生産方針の中に「ある事」を盛り込んでいた。それは後に二号の後継機が九号の後継機と巡り合い、彼を裁く事である。
かくして彼が計画した通り、後に製造される二号の後継機と九号の後継機は巡り合い、裁き裁かれる「生と死の螺旋」に巻き込まれていくことになる。
余談
9Sがサーバーにアクセスした際に聞こえる「数多の戦いを経て予言者は言う~」の一節だが、アニメ版によりこの音声が九号のものであることが判明した。
ただし本編では既に死亡しており、何故ここで彼の声が聞こえるのかは不明。生前の音声データが残されていたのか、或いは疑似人格のような形で彼の残滓が残っているのか、ファンの間では様々な憶測を呼んでいる。