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概要編集

第1次世界大戦後、各国とも軍事予算が大幅削減された上、1929年からの大不況も加わって、新型車両の開発には特に経済性が重視されるようになった。この頃イギリスではカーデン・ロイド豆戦車 Mk.VIという小型で機関銃を2門つんだ豆戦車が登場する。


日本もカーデン・ロイド豆戦車 Mk.VIを1930年に輸入し、翌1931年3月から10月まで、歩兵学校および騎兵学校による、各種試験を行ない、その実用性について研究を行った。結果、「直接の戦闘には向かないが、燃料・弾薬等の輸送の他、索敵、警戒、指揮などに適性が見出せる」と高く評価され、歩兵・騎兵いずれも、戦車隊や装甲車隊の補助車輌としての使用を求めた。

1932年に陸軍技術本部にてカーデン・ロイド豆戦車 Mk.VIを参考に原乙未生により設計が開始され、1933年に「TK車」と呼ばれた試作車が完成した。TKとは「特殊牽引車」の略称である。


実用試験の後、北満試験を経て1934年に制式化された。なお仮制式時には「九四式装甲牽引車」が正式な名称であったが、制式時に「九四式軽装甲車」と変更されている。

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