『鬼滅の刃』に登場する嘴平伊之助は、母親を知らずに育った野生児だった。母性愛というものに接したことがないためか、歳上の女性である藤の家のお婆さんに親切にされたときは、すっかりなついているような描写がある。
そんな伊之助、戦闘で負傷するたび蝶屋敷で胡蝶しのぶの治療を受けている。『無限城決戦編』(単行本第18巻、第19巻)では、伊之助が生き別れになった自分の母としのぶを重ねるような描写がある。
このためか、男女の恋愛感情というより、母親を慕う感情のように解釈される場合も多く、このタグがついた作品は伊之助が妙に子供っぽい傾向がある。